2017年8月3日木曜日

2017福島・ドイツ高校生交流プロジェクト 3日目 国立公園の黒い森散策

福島の高校生 ドイツ3日目 ドイツの自然を満喫
宿泊先のユースホステルの朝食で誕生日の長島美侑のバースデイケーキをアンドレアスがサプライズで用意し、盛り上がりました。
宿泊先から国定公園のドイツ南部の黒い森をハイキング。
ハイキング好きのアンドレスはデニツと高校生8人を連れて黒い森のハイキングに出かけました。
私は、8年前に肺にダメージを受け、大学病院で自発呼吸ができなくなり、心肺停止状態になり、命を落としそうになった時から、有酸素運動もドクターストップがかかり、運動ができないため、この日は宿泊先で事務作業でした。
なので、ハイキングの文章をまとめてくれた高校生のレポートを紹介します。
ハイキングが終了したあとは、夕食後、屋外の卓球などで同じ宿泊先のドイツ人らと親交を深めたりしました。

不具合があり、何度やっても改行がうまく行きませんが、ぜひ、下記高校生の感想もご覧ください。


桜の聖母学院高等学校 一年 伊藤光雪 3日目:黒い森、ユースホステル(シェーナウ)
今日は黒い森のハイキングとユースホステルのアクティビティの日でした。黒い森は壮大で美しく、もののけ姫のような世界でした。石についた苔さえも絵になる素敵な場所でした。森の隙間から流れる水はとても甘く、体に染み渡る味がしました。ブルーベリーやラズベリーも甘く美味しく、野生の味がしました。昨晩の雨のせいでぬかるんだ道を進むと、ひらけた風景が見えました。あいにくの濃霧で景色をよく見ることはできなかったのですが、綺麗な花々を見ることができました。辺り一面に広がる花の絨毯は、今まで見たことのないもので、見渡す限りの自然に囲まれたのは久しぶりのことでした。頂上には小さな展望台がありました。私はそこで、人間の手によって野生生物が減っていることを知りました。本来、自然を守る立場である人間がそれを破壊する立場にいてはならないと思います。でも、そこには経済をよくしなきゃいけないという二つの主張が対立していて、この問題にどうやって対応すればいいのか、深く考えました。
 山を降りる途中に、小さな小屋のようなレストランがありました。そこで飲んだとれたての牛乳は今まで飲んだことのないほど、濃厚で自然な味わいでした。山をだいぶ下るとそこには湖がありました。緑色がかった湖に太陽光が反射してキラキラと輝いていました。
ユースホステルに帰り、夕食をとると、このユースホステルで出会った同い年のドイツ出身の子供達と卓球をしました。国も、文化も、大きな違いがある中で、英語という言語、そして卓球という世界共通のスポーツで交流を深められたのが嬉しかったです。そして、英語をわからない子供達とはジェスチャーなどで交流を深められたのが一番嬉しかったことです。夜、別れる時は、握手をし、挨拶を交わすほど仲良くなれました。
 卓球の後、ダイニングルームでミーティングをしました。そこで、小玉さんが開催した被災した親子を宮崎へ保養させるプロジェクトを取り扱った番組を見ました。私はこのビデオを見ながら、自分の震災当時のことを思い出しました。校庭で遊べない、マスクをしなければならない。などたくさんの制限の中で生活していました。そして、私と同じ以上に、もしくはそれ以上に窮屈な生活を強いられていた子供達の笑顔を見ることができて、安心することができました。窮屈を感じさせながら生活をすることを続けてきた子供達は、今はどのような生活をしているのでしょうか。そして、私たちはその子たちに、何をすることができるのでしょうか。
 メディアの矛盾が日本には多くあります。私はそれを今日、初めて知りました。まさに、井の中の蛙大海を知らずだと思いました。日本人の若者が自分のことにしか興味ないのはそういう理由があると思います。
 3日目が終わり、早くも3日目たったことに驚いています。1日目1日目学ぶことが多く、しっかり身に刻みたいと思います。明日はいよいよ本格的の電力について学びます。自分が福島に何ができるのか、見つける手がかりにしたいです。



長島美侑 福島県立福島高校1年 ハイキング
黒い森へハイキングに行きました。最初から険しく急斜面でした。道中で湧き水があったので飲みました。冷たくて硬くなくて美しく透き通っていました。霧が直接触れました。頂上へ向かって登ると気象情報局がありました。さらに道のりに従って進みました。道中の小屋の中に脱原発を示している掲示物がありました。小屋の中にいらっしゃった方は日本語を話す事ができ、自己紹介となんで来ているのかという話をしました。山の上の小屋で原発について自分の意思をはっきりと示しているところ、原発に興味を持っているところが嬉しかったです。その後も険しい道中でした。そして、動いた自分の体に冷たくて美味しい湧き水をいれました。元気が出ました。帰ってきて、夜の支度を済ませた後NHKのドキュメンタリーをみました。小玉さんが出演していました。福島の小さい子供を持つ母親が放射能があるために、土を触ってはいけない、転んだら駄目だ、外の植物に触れてはいけない、と気を張り詰めている様子が印象的でした。子供は外に出る機会が少ないために、他人が家に訪ねてきただけで泣いてしまったり、母親がすぐ近くにいないと遊ぶ事が出来なかったり、と他県の子供達は普通に外に出る事ができるのに、それを制限されてしまうことによって、本来の好奇心が欠けてしまう様でなんとも言えません。ドキュメンタリーの中にあった様に今まで室内にこもっていた子供達が宮崎県に行って、放射能を気にすることなく元気いっぱいに遊び、普段見せない表情をしているのを見ているのが成長過程を垣間見た様で素晴らしい活動をしているなと思いました。



福島県立安積高校 1年 岩崎有稀 3日目 黒い森~ミーティング
今日は、朝からハイキングで黒い森を散策し、そのまま昼食、帰ってきた後、ミーティングでNHKの映像を見て終了という流れだった。
黒い森は雄大な自然と圧倒的なスケールでとてもすごかったのだが、私にとっては夕食後に小玉さんが見せてくれた映像と小玉さんの話が印象的だった。
まず、私は今の福島は基本的に安全だと思っている立場なので、映像の中にあったような家族のようには心配はしていなかった。ただそれでも言葉にはしていなかったが、不安はあったように思う。それでも福島はこのように見られているのかと思うと残念な気分になった。
私の中で一番衝撃的だったのは小玉さんの「原発は200年後にはなくなり、戦争は5~600年後にはなくなる。」という言葉だ。この言葉を聞いた時の感想は驚きとそんなわけがないという否定で半々だった。なぜなら原発はいまだに優れた発電手段だとゆう点、戦争については私の中ではなくなればよいが、消せないものだという考えを持っていたためだ。しかし小玉さんの気持ちのこもった話を聞くうちに諦めることは良くないと考えた。やはり重要なのは視野を広げることだと思う。これは私がドイツに来た一番の理由だ。諦めては何もできない、それを伝えられた小玉さんのスピーチだった。
私はこのスピーチの通り、自分の視野を広げていきたいと思う。幸い、私のルームメイトはドイツ人のデニツだ。たくさん交流していきたい。



福島県立橘高校 1年 吉田美咲 訪問先:黒い森
今日は黒い森でハイキングをしました。ハイキングはのんびり歩くものだと思っていたので、かなり急な坂道を歩くことになった時はびっくりしました。ハイキングの途中で子供やお年寄りとすれ違った時、すごく軽やかに歩っていました。きっとドイツでは幼い頃から山登りに親しめる環境が整っていて、大人も子供も体を動かすことが好きなんだろうと思いました。日本は体を動かすことがあまり好きでない人が多いイメージがあるので、体を動かす環境を整えて、幼い頃から体を楽しく動かせると体を動かすことが好きな人が増えるだろうと思いました。それと同時に、子を持つ親や周囲の人々も体を動かすことが楽しいと思って子供に接することが出来ないと達成が難しいと思うので実現するためには長い時間がかかるとも思いました。
 ハイキングは山頂まで登ってから移動して湖を見に行きました。黒い森ではたくさんの自然と美しい景色が見られました。特に湖へ移動している途中にみた小川がとてもきれいでした。
 夕食の後、アースウォーカーズについてのNHKのビデオを見ました。私は元から外遊びがあまり好きな子供ではなかったので当時の私はそんなに困ったことはありませんでした。でもこのビデオを見て「初めての海」「初めてのどろんこ遊び」が福島でできなかった子供と親がいるとわかって保養のありがたさを改めて実感しました。また私が行きたくないと言っていたのに保養に行かせた母の気持ちも少し理解出来ました。また「報道の自由」についての話もありました。「報道の自由」に対する意見はさまざまだと思いますが、私は圧力をなくすことよりも先に自分達のメディアリテラシーの能力を高めるべきだと思います。そのためには1人1人が情報をしっかり見極められるように考えながら情報を見ることが出来るといいと思います。今日の話を聞いて私はドイツの高校生がどのように情報と向き合っているか知りたいと思いました。そしてこれから自分体どのようにして情報と向き合うべきかもう一度考えたいです。



福島県立安積高校1年 渡部めぐ 3日目 シュヴァルツヴァルト
今日はシュヴァルツヴァルトの森でハイキングしました。登りは1時間半くらいでしたが、下りはとても長かったです。ユースホステルの横から登り始めて、所々で綺麗な景色を見ながら頂上へ向かいました。山と山の間に見える街並は絵画の様な景色で、気持ちをリフレッシュする事が出来ました。頂上の展望台では下りのルートを確認し、歩き始めました。もし、晴れていればスイスのアルプスが見えたという話をアンドレアスから聞いて、陸続きである良さを実感しました。登りは意外と楽だったので、帰りもそんなもんかなぁと舐めていたら、結構ハードで大変でした。崖を降りたり、川を飛び越えたり、リアルロッククライミングしたり、サバイバルゲームの様な時間でした。途中の山小屋でアイスクリームを食べながら休憩していると、2年前に日本に住んでいたという女性に出会いました。彼女はスペインから子どもたちを連れて1週間そこに遊びに来ていたそうです。
そこからたくさん崖を下って、岩を登って、湖に到着しました。ハードだった故に達成感がとても大きなものでした。湖には珍しい生き物が居るようで入ることは出来ませんでしたが、その美しさに心を奪われ、それまでの疲れを一気に忘れさせられるほど綺麗でした。そこからバス停までが“ザ・リアルロッククライミング”で、急な崖を駆け上がりました。大変でしたが、我を忘れて登り続けてとても楽しかったです。久しぶりに自然の中で過ごして心も身体もリフレッシュ出来たし、自然の大切さを改めて実感しました。
帰ってきて夕飯を食べた後には卓球で遊び、その後にアースウォーズの宮崎キャンプのビデオを見ました。たくさんの方々の支援と協力により、私たちは普段は出来ない経験をさせて頂いている事を感じたし、その支援に答えるためにはレポートで経験した事を伝え、成長し何か次の行動に移す事で感謝を伝えたいと思います。正直、オーストラリアに行った時はレポートを書くのが面倒だと思っていたけれど、今はサポートして下さっている方々に対して感謝を示すひとつの手段としてその日に何を感じたのか、それを将来にどう繋げるかを感謝と共にレポートで伝えたいとおもいました。また、人との繋がりは自分の手で作り上げていくものである事を小玉さんの話を聞いて再確認したので、たくさん話して繋がりを広げていきたいと思いました。



尚志高等学校1年 八木沢美咲 訪問先:黒い森
今日は黒い森をハイキングしました。まず思ったことは、自然が豊かな場所だなと思いました。湧き水は普通のドイツの少しかためな水とは違って日本の天然水に近くて湧き水を飲んだとき改めて日本の水ってすごいなと思いました。日本は水道の水もかたい水ではないのでいつでも美味しい水が飲めることは良いことだなと思いました。黒い森はどこも景色がきれいで自然が豊かである証拠だなと思いました。急な道も結構あって苦労しましたが苦労した以上の景色が見れたので良い経験ができました。また頂上からの景色もきれいで登った甲斐がありました。最近正直全く運動をしていなかったので汗をかき、筋肉も少しつけることができました。体力面でも今日の1日でだいぶ成長できました。夜食後には、NHKのドキュメンタリーを見ました。原発の影響で何もできなくなってしまった子供たちに向けてのこのキャンプはすばらしいと思いました。生まれてたから今まで砂遊びや外で遊ぶことができずにいた子供たちを呼んでそうゆう経験ができる場があって子供にとっても親にとっても安心して過ごせる良い時間を提供することは大事なことだなあと思いました。子供たちは色々な経験を経て大人になってゆくものだと私は思うからこのアースウォーカーズの毎回のプロジェクトの意味合いなど今日見た動画で感じることができました。今日のことを頭の片隅においてまた明日から頑張っていこうと思いました。


学法福島高校 2年 緑川 果琳 訪問先 黒い森
今日は黒い森に行ってハイキングをしました。ツラいこともたくさん経験したり湧き水を飲んだり様々でした。
 途中のカフェでアイスを食べている時に日本語を話すことが出来る女の人に会い、たくさん話をしました。
今日1日過ごしてみてすごく疲れたという印象が大きくなりますが自然に触れ合える機会があってすごく嬉しいと思う自分もいます。ハイキング中に少し感じてしまったのですが、原発事故があってから自然に触れ合ったり山に登ったりすることが少なくなり、自然に触れ合えても放射能を気にしながらだったため思い切りということはなかなか出来ていなかったなと感じました。しかしドイツでは思い切り自然とふれあい、楽しみ、汗を流すということが出来てすごく楽しかったです。
また、夜に福島の外で遊べない子供たちのビデオを見た時想像とは全く違っていて言葉では表せないくらいの感情になりました。3歳で初めて土を触った子やなかなか馴染めない子どもなどすごく心が痛みました。本来であれば、宮崎で見せた子供達の姿が福島であるべき姿なのに、福島に住んでいてどうしても外で遊ぶことが出来ないという状況が続きストレスがたまうという悪循環が起きてしまっているというのはどうにかしないといけないとも思いました。同じような苦しみを味わった私だからこそなにかしなければならないと思います。
動画でみた子供達もそうですが、福島県内にはそういう子がたくさんいると思います。キャンプで楽しく過ごした子達はとても良い経験が出来て良かったと思いますがそうではない子供が外で遊ぶことが出来ずある程度の年齢まで達し土遊びなどを今までしたことがないという子がいるのかと考えてしまうと、その子にとってもその子の親御さんにとってもこの先のストレスが大きくなってしまうのではと感じました。



福島県立あさか開成高校  2年      鈴木ひなた  ハイキング

みんなで黒い森という山に登山をしました。狭い道や急な坂が多くとてもきつかったです。ですが、珍しい魚がいる湖や岩壁、植物、動物などを見るのが楽しく気候ならではのドイツの動植物に驚きました。また、ドイツ人は軽々と登山を楽しんでいて体力があるなと思いました。標高が1400mととても高く、石を登ったり、壊れかけの橋を渡ったりと初めての体験をすることができました。途中に、開けた公園がありそこでアイスクリームをみんなで頂きました。そこに、日本に半年間住んでいて日本語が上手な方と自己紹介をしました。帰り、バスを間違えてしまったが、バスを待っている間に子供が遊んできて一緒に遊んであげました。言葉が通じなくても遊んであげることや、ジェスチャーで通じるということが分かりました。夜は、NHKのアースウォーカーズのドキュメンタリーを見ました。そこには、原発事故の影響で放射能が降っているため子供を外で遊ばせることができずにいるため宮崎に子供達を連れて行き初めて土を触らせてあげたり、外で楽しく遊ばせてあげるという事業でした。ドキュメンタリー映像から無料で体験を利用させてる方にや、お金を出している人達がいてその人達一人一人が協力してくれていることに対してブログを欠かさず行い、報告することが大事だなと思いました。また、意識と努力で私達は変われるという話を聴き、私も意識と努力を肝に銘じながら今後生活していきたいと思いました。今回の事業をきっかけに学校の先生よりも情報を吸収し、その情報を発信していきたいです。

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