2020年10月25日日曜日

Stay Home Project 第30回【海洋放出について考える濃い時間!7時間半を超える】

 今回は放射能トリチウムなどを含んだ汚染水を海洋放出が問われる中、最長記録の議論となった。



 講師を勤めたのは、経済産業省 資源エネルギー庁 原子力発電所事故収束対応室長の奥田修司さん。
 テーマは「廃炉と復興 汚染水?処理水?どう考えていくの?」という内容で約1時間の講演。


 福島の現状や廃炉とはどのようなものかについて解説を加え、処理水と汚染水の違いやALPS処理の問題点、浄化設備では取り除けないトリチウムや、十分に除去できない、トリチウム以外の放射性物質などについて解説しました。


 また、風評被害についても言及し、確実な再浄化や濃度の決定が重要だと話されました。
 その後、高校生、大学生5名からの質問に応えてもらって、ブレイクアウトルームで分散討論しました。


 発表後の質疑応答では、基本的な質問から専門的な質問まで幅広く出され、海洋放出をして欲しくないという熱い思いが多く出されました。


 その一つ一つに奥田さんは答え、質問と内容が平行線をたどる場面もありましたが5時間10分にわたり熱い内容となりました。
また、奥田さんが退出されたあとも約2時間半続き、オンライン講座最長の7時間半を突破し、23:03までとても深い交流となりました。


 参加者は、復興のあり方、処理水の海洋放出についての是非、またその具体的な問題点と解決策などについて考える貴重な企画でした。
 当日はNHK、時事通信、河北新報、福島民報、福島民友などメディア各社も取材が入りました。ぜひ、写真を添付するので記事をご覧ください。


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編集:宮崎大学農学部森林緑地環境科学科 2年 相原直生
 

第4回 宮崎の子どもたち日帰りリフレッシュプロジェクト

 今年度、コロナウイルスの広がりの中でステイホームして運動不足になっている子どもたちの外遊びを促進して体力向上やストレス解消をする活動を文部科学省の委託事業を始めています。

この日は第3回目となる宮崎の小学生の波乗り体験活動が10月25日に行われました。
市内の半分以上の学校の運動会と重なってしまい、あまり多くの子どもたちの参加はありませんでしたが、とても良い機会となりました。




参加した子どもたちの笑顔が広がるとともに、初めて参加した1年生の保護者が何度も「いい活動ですね」と口ずさんでいました。
第1回のyoutube動画をご覧ください。



次回の宮崎の小学生の波乗り体験は11/22日。福島の小学生のリンゴ収穫は11月8日です。
以下は初めて参加した宮崎大学学生ボランティアの感想です。

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今日はアースウォーカーズに入って初めての活動を行いました。
活動内容は宮崎の子どもたちと川遊びや海でのボディボードといったもの。



子どもたちとの川遊びでは子どもたちはウエットスーツを、私はTシャツ長ズボンを着て遊びました。この時期だと寒すぎてTシャツだけだと震えが止まりませんでした。
途中で綿菓子も作ったりして、ほんとに楽しかった。でも、それよりも子どもたちの元気さに驚かされました。もう歳かあ、としみじみ。18歳なんですが。



午後は子どもたちと一緒にお昼ご飯を食べ、海でボディボードをしました。宮崎初海、初ボディボードです!波に乗るのは難しい。
子どもたちは結構乗れてました。エネルギッシュでバランス力が鬼がかってましたね。



1日久しぶりに動いて疲れきって帰りましたが、子どもとも仲良くなれて、本当に楽しくいい経験になりました。
ぜひまた参加させていただこうと思います。
ありがとうございました。
宮崎大学1年 久次 祐翔
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宮崎大学3年 森崎大誠
感染拡大防止のため、子どもたちも我慢を強いられる日々が続いています。そのなかでも、感染リスクの低い屋外での活動を通して、宮崎の子どもたちにリフレッシュしてもらい、気づかないうちに感じているであろうストレスを発散してほしいという思いもありました。



学生ボランティアの私自身も久しぶりに海で遊び、子どもたちより楽しんでいたかもしれません。
これから感染状況がどうなるかわかりませんが、可能な限り宮崎の子どもたちがリフレッシュできる活動を続けていきたいと思います。



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2020年10月18日日曜日

Stay Home Project第29回目【先週の人権や差別について考える企画の報告】

バタバタ動いていて報告が遅くなりました。日曜日は埼玉朝鮮学校のチョンヨンス校長をお迎えして「日本の中の朝鮮学校と在日コリアン」というテーマで講演してもらいました。



なにより驚いたのが、第二次世界大戦中に日本政府が朝鮮半島から連れてきた方々が戦後、日本から帰国する船の順番を待つ間にハングルを勉強する機会として日本海側の港でつくられた臨時学校がはじまり。

その後、アメリカ、ソ連の争いから朝鮮半島情勢が不安定になり、船を待つ間に朝鮮戦争が始まり。。。涙ぐましい歴史も初めて知りました。



朝鮮学校が全国各地にあって、そこでは在日コリアンの子どもたちが朝鮮語を国語として学び、外国語として日本語を学ぶ。小学生のうちには、朝鮮語と日本語をどちらも流暢に話せるバイリンガルになれるという話を聞いて、正直驚いた。

また、日本では歴史の授業で朝鮮侵略の歴史をほとんど教えないこと、その一方で朝鮮学校では日本と北朝鮮の間での拉致問題についてしっかり学び、日本の生徒以上に朝鮮学校の生徒は拉致問題について心を痛めている。学校教育で正しい知識を身につけることの大切さを感じた。



しかし、その朝鮮学校では教育を受ける権利が保障されていないという問題がある。政治の問題で、子どもたちの教育を受ける権利が侵害されるのはおかしい。チョンヨンス校長はこの教育を受ける権利を得るために、声をあげつづけなければならない現状を私たちに知ってほしいとおっしゃっていた。



日本では在日コリアンや中国の方々へのヘイトスピーチの問題がありますが、「相手の考えに想像力を働かせよう」という校長先生のお話があり、人種や民族をひとくくりにして攻撃的な言葉を浴びせる人がいなくなってほしいと思った。



校長先生が退出されたあとの質疑応答には、以前この講座で講師をしてくださった渡辺雅之先生が参加してくださり、在日コリアンに対するヘイトスピーチを減らすためにどうすればいいのか、また政治がおかしいと思ったときに声を上げることの大切さなど長時間にわたって、話してもらった。(文責:モリリン(宮崎大学工学部3年))

 

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編集:宮崎大学農学部森林緑地環境科学科 2年 相原直生

2020年10月11日日曜日

Stay Home Project 第28回目 【福島県相馬市で魚屋経営の中島さん!熱く語る!】


東日本大震災と原発事故からからの97ヶ月をひもときながら、これまで歴史的に企業の収益事業を優先する中で健康や生業(なりわい)が奪われた公害問題までダイナミックに語る企画となりました。



先月30日の午後2時、福島原発生業訴訟の仙台高裁第2審判決があり、勝訴した。

今回は、その訴訟の原告4000人のなかで団長を務める中島孝さんを講師に迎え、質疑応答含め3時間半を越える講演をしてもらいました。

日本は水俣病やイタイイタイ病など、戦後各地で公害が発生し多くの人々が苦しんだ。その後戦後最大の公害とも言える2011年の福島原発事故が起こった。



国の姿勢を改めさせない限り、また同じような被害は必ず引き起こされる。中島さんは強くそのことを訴えていた。

原発なき社会の提案を日本政府がしていないので、原発があることで経済がまわり地域が潤うという意見が出てくる。



ドイツのメルケル首相は原発事故後に原発をゼロにすると表明した。なぜ日本はそういう方向にならないのか。原発事故を経験した中島さんの話からは、今の日本の現状に対する警鐘を鳴らすような内容だった。



質疑応答の時間も話は盛り上がり、復興庁のお金の使い方がゼネコンだけ儲かるようなものになっていて、困っている住民のために使われていないことなど中島さんが感じていることを長時間にわたってお話ししてもらった。

 

以下は参加者した方のコメントです。

 

Hanae Yokoo

生業訴訟の中島さんのお話も今日のローカルニュースでの汚染水問題で福島大の小山先生のインタビューについても県民はじめ日本中で注目すべき事だと思いますzoom中福島市では秋の例大祭で神輿が動く。それよりデモだろう...避難しない福島の子供たちはゆくゆくは廃炉作業要員に!?あり得ない。それ酷過ぎる!ふくもとさんの大人世代がもっと原発問題に責任がというお話にズシンときております。

 

編集:宮崎大学農学部森林緑地環境科学科2年 相原直生

2020年10月4日日曜日

Stay Home Project 第27回目【インドと日本の違いや、ベンガルールに可能性やチャンスが広がっていると実感!】

  今週は2018年からインドのベンガルールに滞在しJETROで活躍されている遠藤さんのお話。

普段は聴くことの出来ない経済産業省から出向してインドに常駐している方の話は徐々に引きつけられていった。



インドの文化や生活、スタートアップや若者の最新事情について質問のアンケートを交えながら、約1時間半ほどの講和。

13億人を超える人口のインドは急激な経済成長の真っ只中。カースト差別は憲法で禁止されているが、今もインド社会ではその差別が残っている。



その中でもIT業界で職業カーストの枠を超えて活躍する人たちの様子を知ることができた。

また、インドでは英語で教育を受けること、オンライン教育の普及など、日本よりも優秀な人材が育つ要因を垣間見ることができた。

講演後にはグループ討論を行い、少人数で「日本人の我々は伸びてくる国とどうやって関係するべきか」というテーマで議論した。



その後の質疑応答の時間では、多彩な質問に予定時間をオーバーしながら全体で3時間を超える中、丁寧に答えてもらった。



ベルリンのコンサルタントの西村さんからの質問で、マイクロファイナンス機関であるグラミン銀行の話題になり、貧困層に対する融資を貸し出していることなど、学生が誰も知らなかった話題出て講演の内容以外の話も盛り上がった。



将来的にはアースウォーカーズでも高校生や大学生をインドに連れて行って、インドの学校教育やIT業界などから学ぶ機会をつくりたいと感じた。

編集:宮崎大学農学部森林緑地環境科学科 2年 相原直生