2020年4月27日月曜日

第5回 COVID-19 STAY HOME Project! 高校生達と考えるエネルギー講座 コロナ危機の今考えるエネルギーの未来

今回は、環境省の川又孝太郎課長をゲストに多彩に語ってもらいました。
これまでも川又さんには福島の高校生たちのドイツ訪問でもいろいろアドバイスしてもらってきましたが、今回は全国の高校生にとどまらず、海外からもイギリス、ドイツ、オーストラリアなどから参加してもらい幅広い人たちと一緒に学ぶ機会となりました。
大都市に集約することによるリスクが今回のコロナウイルスでも如実に出てきましたが、エネルギーの視点からも地方に分散する事でリスクが軽減できる話も深まり、高校生たちからも良い感想が寄せられました。
また、ワークショップ形式でみんなが意見をかいて画面上で見せ合うことにより多角的な意見が知れて、自分と違う視点の人の意見を取り入れたいと高校生の感想もよせられました。
RE-100という使用電力の再エネ100%を”目指す“企業グループや環境に配慮した企業にお金を出そうというESG金融など高校生たちも新しく知ることやディスカッションによって深められていき好評でした。
そして、再エネはまだ高いと思っていた高校生がワークショップで郵便番号を入れて東北電力と新電力と比較して、再エネ比率が高い会社が東北電力より安い計算が出てきて驚きだったそうです。
実際エネチェンジをみたら火力より大幅に安くなるのがわかった。と喜んで話してました。
今回はNHKや朝日新聞の取材も同時に入ったので、途中聞けてない所も多々あるので、また土曜日の再zoomで深めたいと思います。希望の時間がありましたご連絡ください。
下記からNHKのニュース動画が見れます。数日で消えてしまうのでお早めに。
外出自粛で在宅の生徒に学びを|NHK 福島県のニュース
https://www3.nhk.or.jp/l…/fukushima/20200426/6050009989.html
NHKも朝日新聞も取材しながら、zoomってこんなことできるの?これもすごい!と何度も横で呟いているのが面白かったです。
取材した記者が来週の日曜日は休みだから参加してみようかな?だって。笑
面白くなってきた。笑
今回のワークショップの中で出た質問と参加者の回答を紹介します。
Q1.コロナウイルスで自分の生活の何が変わったか。
〇高校生の意見
・外出できなくなった・家族の時間が増えた・家にいるのが当たり前になった・会話が減った・学校生活・強制帰国・自分の時間が増えた・友達と会えず寂しい・友人と会う機会がなくなった・趣味の時間が増えた・毎日予定がない・普通のことができなくなった・授業が映像授業になった・睡眠時間の増加・生活リズムの変化・勉強の仕方・運動量が減った・日常とは何かを考えるようになった
〇大学生の意見
・洗濯の回数が減った・食事・旅行計画がなくなった・ビデオ会議が増えた
〇社会人の意見
・趣味の時間が増えた・在宅の時間が増えた・子どもと過ごす時間の増加・外に出なくなった・仕事時間が短くなった・太った・勉強時間が増えた・就職活動がWebになった・会合がなくなった・シンプルなリズムになった・お金を使わなくなった・仕事環境が変わった
Q2.地方に若い人が定住するにはどうしたらいいか。
〇高校生の意見
・国の重要な機関を増やす・中央集権をゆるめる・農業へ投資する・娯楽施設を作る・地方大学の設備の向上・地方大学に特色ある学部を作る・暮らしやすさのアピール・現状の把握・企画作り・企業や商業施設の誘致・農業の大切さを伝える・地方で仕事ができるようにする・子どもを育てやすい環境作り
〇大学生の意見
・子どもを育てやすい政策・企業の誘致・交通の便を良くする
〇社会人の意見
・企業の誘致・仕事を増やす・自給自足(食糧+エネルギー)・バルビゾンを作る・テレワーク・雇用環境の整備・ネット環境の向上・公私の境をゆるやかにする・都市との差を縮小・給料増加・生産性向上
今回の参加者の感想を紹介します。
①中央大学国際情報学部1年 伊藤光雪
川又さん、小玉さん今日もありがとうございました!
とても楽しかったし、勉強になりました。
今日の川又さんのお話を通して、これまで思っていた再エネの問題点がいくつか解決されました。一方でまた別の問題点も発見することができました。
これまで需要と供給の面から再エネを考えたことがなかったので、この捉え方はこれから私自身の中で大切になると思います。西村さんの講演でもあった、利益を得る人に焦点を当てて考えることが重要なのだと知ることができました。
これまでの5回の講演を通して、他先進国と日本との差、特に市民性や若者世代の考え方の違いが浮き彫りにされているように思えました。そこがこれからの重大な課題であると思います。
若者として、これからも発信していきたいと思いました。
次回も楽しみにしています。
②Hanae Yokoo
今回も参加させて頂きましてありがとうございました。
アマゾンの環境問題と日本の鶏肉の消費の関係、自立分散型の社会、日本のエネルギー自給率、ソーラーシステムのコスト...自分達の生活に関連する事柄を意見交換&投票形式の展開で川又さんから興味深く伺う機会になりました。
福島ドイツ交流プロジェクトに参加させて頂いた娘からまたは報告会を機に再エネの話題に触れる機会が自分自身も増える中、関わる生徒たちが今回参加のみなさんのように関心を向け地球市民としての意識を持てるようになって欲しいと思います🌎
進行中にTV取材&オンエアもあり関心の高さも感じました
❣️
③宮崎大学大学院 森谷尚之
今回初めて参加いたしました。小玉さん、紹介していただきありがとうございました。
現在、私は大学院で太陽光発電関係の研究に取り組んでいるので今回のzoomでの講演はとても興味深いテーマでした。
日本のエネルギー自給率が低いことや、温室効果ガスの排出をなくすための政策があることは存じていましたが、川又さんのお話をお聞きして、再エネ100宣言の取り組みをはじめ、様々な再エネに関することを学ばせていただきました。
これまでは、「社会に活用、貢献していくために」という供給側の視点から研究活動や勉強をしてきましたが、自分自身が太陽光発電を使用する場合のことを深く考えてきたことがなかったので、再エネを導入することでどれくらい経済的なのか、需要側に立って考えることが出来たのは新たな発見になりました。
WEBでのワークショップ形式は初めてだったのですが、高校生から大人の方まで幅広い年代の方々と意見交換出来て、ステイホームが取りざたされている中とても有意義な時間でした。改めて、再エネの将来性を感じることが出来ました。今日のWEB講演を活力に、今後も研究活動頑張りたいと思います。
最後に、今回のNHKのニュースに自分の顔がオンエアされたのですが、その後、大学の後輩から「ニュースに出てましたよね?」と連絡がありました。笑 
今回に限らず、自分の活動や行動が周囲に伝わってもっと再エネに関心を持つ人が増えるように発信していきたいです。
④安積高校3年 渡部めぐ
エネルギーの話は何度聞いても難しくて、とっつきにくいというのが正直な感想ですが、私たちの未来を大きく左右するものであり、目を背けるのは間違っています。
そんな私のエネルギーについて勉強するモチベーションは、学校の先生がエネルギーに関して間違ったことを言ったらそれを正すことです。(自分でも、先生からすれば嫌な生徒である事は分かっています)
学校の授業でもさらっと再エネを勉強しましたが、そこで先生は「再エネはまだまだ天気に左右されて安定した供給は出来ないし、地震大国の日本には向いてない」と言ったのです。その時に、それは違う!と思いながらも頭の再エネの情報が点でしかなくて、結局異議を申すことができなくて悔しい思いをしました。その時に、色々な発電方法を組み合わせれば良いと言えたなら、、
その悔しさにより、もっとエネルギーを知りたいと思えたので、結果的には良かったですが。
確かに再エネ技術は日々改善、進化していて、数年前までは先生が言った情報が正しかったのかもしれませんが、
そのように日々変化していく事は、先生が生徒に教えるよりも、生徒と同じ目線で一緒に知って、何が良いのかを話し合う方がいいのではないかと思っています。
再エネは地球環境を良くする1つの手段です。今、学生の身分では再エネについては知る事や情報を発信する事しかできません。行動に移すことはできるかも知れないけど簡単ではありません。
でも、省エネなら何も使わずに今日からできると思いませんか?使用するエネルギーがエコになっても、石油製品の消費量がこのままでは地球環境は良くなりません。
私が大切だと思う事はエネルギーと省エネを同時に進めることです。水筒を持参したりコンビニで袋いりませんと言ったり、ラップを使わなかったり、本当に身近にできることが沢山あります。
受け身ではなく、能動的にエネルギー問題に関わっていきたいと改めて感じることができました。
川又さん、小玉さん、このような素敵な機会をありがとうございました

⑤会津ザベリオ1年 渡部まお
私は再エネについて、授業で習ったくらいの知識しかなく、あまり興味もありませんでした。ですが、川又さんの講話を聞いたり実際にシュミレーションをやったりして今まで以上に身近に感じることができました。さらに、ドイツの高校生の話を聞いて自分と同じくらいの年齢でも行動して、できることはあるんだと気付かされました。
また今回は、最年少だったのでワークショップで話し合ったことをまとめて発表しました。発表前には上手くできるか不安になり、終わってからはああ言えばよかった、こう言えばよかったなど考えました。でも、自分の言葉で伝えられたので経験できてよかったです。発表したことも上手くできなかったことも私にとって大きな一歩となりました。
私が成長できる機会を作ってくださりありがとうございました。
《 次回のSTAY HOME Project!は・・・ 》
次回は高校生から希望のあった差別などの社会問題で原発事故後の福島やコロナの差別、ヘイトスピーチなどと人権や道徳教育のあり方などを深めたいという声にこたえ、3年B組金八先生のモデルとしても取材を受けた事のある大東文化大学の渡辺教授です。
5月3日15:30〜ぜひ予定を開けといてください!
《 今回の視聴会のお知らせ 》
今回のSTAY HOME Project!の視聴会を5月2日(土)に行います。参加希望の方はNPO法人アースウォーカーズ代表小玉直也までご連絡お願いします。
《 マンスリーサポーター募集中 》
アースウォーカーズの活動は皆様のご協力があって成り立っています。そのため、アースウォーカーズの活動を継続的に支えてくださる方を募集しています。毎月1口500円から受け付けているのでアースウォーカーズの活動を支えたいなと思った方はぜひマンスリーサポーターの登録お願いします!
詳しくはこちら→http://earthwalkers.jp/pg621.html
 
アースウォーカーズの活動が「いいな!」と思った方は、「いいね!」お願いします!!
https://www.facebook.com/EarthWalkers.jp/

編集:白鷗大学教育学部3年 中村永遠

2020年4月20日月曜日

第4回 COVID-19 STAY HOME Project! 高校生たちと考える国際理解企画 戦争に翻弄される人々と、日本の難民の状況!

 第4回目となるSTAY HOME Project!を開催しました。今回は、戦争・紛争地での取材を重ねている他、現地で撮影した写真や映像をテレビ局や通信局に提供したり、コメンテーターとして各メディアで発言をしたり、様々な活動を行っている戦場ジャーナリストの「志葉玲さん」をゲストにお招きし、お話をしていただきました。今回も30名と多くの方々に参加していただきました。
まず、難民とはそもそも何なのかをお話しいただいた後、パレスチナとイラクの現状を伝えていただき、日本における難民問題について考えていきました。日本の難民認定率が0.25%と異常に低いことを知った参加者は皆驚いていました。また、収容施設で日本人が難民に対していじめを行っていることを知ったときは悲しい気持ちになりました。

志葉さんからの貴重なお話を聞いた後は、5,6人のグループに分かれて今回の感想や自分たちにできることなどについて意見交流しました。
 滅多にこのように詳しく難民についての話や状況を知る機会はないのでとても貴重な時間になりました。「志葉玲さん」ありがとうございました!!
 今回の参加者の感想を紹介します。
①Keita Koga
今日はありがとうございました。

難民の方が日本にきたのに受け入れて貰えず、日本で働けるまでの整備の課題を知りました。

子どもと関わる仕事(学習塾)をしてますが、まず、相手を認める姿勢や人権意識を持つことへの指導を重視して、大人の自分も意識したいと感じました。

②Hanae Yokoo
志葉さんから難民の現状、難民認定率の日本の低さ、入管の扱い、酷すぎる!人権擁護を考えることを今日のプロジェクトから教えて頂きました!犯罪率?治安維持?日本に擁護を求める人へこんなことが?いつまで拘束も??教えて頂きありがとうございました。志葉さんの仰る人を大切にする価値観が根底に!👏
今日もドイツの松尾先生、イラクの高遠菜穂子さんのお話も聞けてまた目が覚めた思いです。人権ファースト大賛成!Stay home 企画に感謝しています!
③福島県立安積高校 3年 渡部メグ

志葉さんのお話で一番印象強かった、日本に来る難民と日本の対応について感想を書きます。

まず、日本に難民が助けを求めて来ていること、彼らが難民認定されるのに苦労していること、認定されるのはほんの一握りにも満たず、戦争中の自国に強制送還されたり、日本で入管の収容されて、入管職員から暴行を受けることが多々あることなど、知らないことばかりで、

さらに、その入管職員が10人弱で一人の難民の方に暴行を加えている動画を見たときは、人が人にこんなにも残虐な行為をできるものかと、涙が止まらなくなった。せっかく命さながら日本に辿りついたのに、人権を無視されて、言葉では表せない辛い思いをしている難民の方が今も日本のどこかで暴行を受けているかもしれないと考えると、申し訳なく思う。どうにか救いたいと思う。
できることなら、入管に直接行って、人間に平等に与えられた人権を訴えたいとも思う。(休校の件で、高校生の私にでもできることがあると実感したからかな)

どうして、こんなに心ないことが平気でできるのか。
ここで、日本の学校教育における道徳の話が出たが、教科としての道徳など意味がない。人と人が互いを想いやるというシンプルなことが必要なのだ。

学校の先生はよく、学校は小さな社会で、本物の社会に出る前に、必要なことを身に着けるところだと言う。
しかし、いわゆる進学校を名乗る私の学校は、ただの受験ロボット工場だ。どれだけ詰め込んで暗記し、どれだけ点数を採れるかに全てはかかっていて、
先生は毎時間のように、それでは大学に合格できないとまるで私たちの全てをしったかのような念仏を唱えてくる。もちろん合格したい私たちは、最初はそんな言葉を鵜呑みにするが、ただただツライだけなので、感情を殺すようになり、自分の意見など持たなくなる。SNSは時間泥棒などと言って、私たちから多角的な情報を得る機会を奪い取る。もし目上の人に同じ目線で自分の意見をぶつけたら、不良品扱いだ。(私はそれでもやりますが)
これで出来上がるのは確かに高学歴人間の政府の言うことを聞く職員かもしれないが、感情や想いやりは皆無なのではないか。

やはり人として重要なのは想いやりだ。大人の世界になると、お金が絡んでくるが、目先の利益よりも超絶基本的な人権を守れる、そして想いやりの溢れる人が必要なのだ。

もっとたくさん話を聞いて、書きたいことが山ほどありますが、
まだ動画のショックにより感情が溢れ、おさらないのでまた書きます。

最後に、難民に対して、戦争加担に関して、コロナ対応に関しても、
なぜ日本の政府はこんなにアメリカファーストで欺瞞なのかを知る手がかりとして、
安倍首相の思惑を簡単に理解できる動画のURLを貼っておきます。オリラジのあっちゃん解説で、分かりやすいし、
私も昨日ちょうど見て、今日この話を聞いて、点と点がつながりました。
こりゃダメだ、となりますが、より一層多角的な情報収集は自分でしなきゃ!と思います。

https://youtu.be/TCiEjl1Sctg

志葉玲さんありがとうございました!
④長島美侑
貴重な機会をありがとうございました。冒頭の自己紹介でお話した通り、このお休みの期間を利用して視野を広げたいと思い、参加させて頂きました。予想より遥かに勉強になりました。日本がアメリカに高額な思いやり予算を払っていること、ファルージャの戦闘の際に米兵が沖縄の基地から出発していったこと、日本がイラクから石油を買い続けることによってイラク政府を応援することになってしまっていること。世界で起きている惨い争いに日本が加担してしまっていること。こういった心痛む現状に不条理の感が残ります。また、大変な思いをして日本にいらっしゃった方に人権侵害が行われる、日本でそんなことが起きていると思っていませんでしたし、今、この時も入管で辛い思いを強いられている方がいらっしゃると思うと本当に憤懣に全身を振盪させられます。一人ひとり、みんな持っている人権をすべての局面において、正常に行使されることがどれだけ大切なことなのか考える機会となりました。
⑤佐久間 香里
今回もStay homeしながら、日本を飛び出しました。(笑)
ありがとうございました。
志葉さんより、紛争地で起きている事を生の声で聞けて、イラク、シリア、パレスチナ難民。聞いた事ニュース見た事は有るけれど、大きな地球の広い世界の向こうの方で起きている大変な事、という浅い認識から、今日、どんな人たちがどのような痛みを受けて、どんな攻撃をされているのかが肌感覚で伝わって来て、痛みが距離を超えてやってきました。
日本にも難民がいて
その難民たちが日本ではどれだけ認定を渋られている事によって侵害されている人権がある事も初めて知りました。私も含め、日本人が知らなすぎるという現実があるから変えられてこなかった事があるという事も知りました。

「DNAと同じくらい当たり前にあるものが人権。」

ドイツの先生が言っていた言葉が、自分の中にあった
今までの疑問をストン!と腑に落としてくれました。
 
人権意識を広めていくうえで、教育もあるけれど日常生活で人とどうかかわっていくか、違う人とどう関わっていくかがとても大事だという事を聴いて身をもって感じる事でした。

私は、今誰かの人権を侵害していないかな??
わが身に問いながら、震災後、自分が見て来た景色、聴いてきた声、生きて来た福島の経験とも重ね合わせ、知って感じて考えて身近なミクロから行動してさらに地球規模に広めていくと
子ども、、、孫・・・その八十先までもと知って分かち合って
大切な事を受け継いでいける。そう希望がわきました。

年代を超えて、地域を超えて知る企画に参加させていただきありがとうございました。学生さんたちすばらしいです!!!!!!
どんな授業よりも大事で活かしていく必要のあるお話を聞くことが出来ました!
⑥中村 永遠
 今回のSTAY HOME Project!で私は嬉しい気持ちになりました。それは、道徳の授業を反対している人が多かったからです笑笑私もずっと道徳の授業を反対している1人です。私は、将来小学校教諭になろうと考えていて、大学では道徳に関する授業もいくつかあります。当たり前ですが、大学の先生達は道徳の授業に賛成なので授業を受けている学生達もそれを鵜呑みにして聞いています。ある授業では毎回道徳反対のリアクションペーパーを書いて先生に提出したりしていましたが、全然私の意見を認めてくれませんでした。そのため、今回同じように考えていた方がいてとても嬉しくなりました。松尾さんが仰っていた道徳は授業で行うものではなく、日常生活を通して学んでいくものという意見を聞いて、まさにその通りだと強く感じました。

 
今回の志葉さんのお話では、驚きの連続でした。まず、日本の難民認定率が低いと言うことは知っていたけれどまさか0.25%だとは思いませんでした。少し計算してみたら、日本人全員が難民だったら日本国民の内30万人しか難民認定されないということです。調べたら福島市の人口が29.42万人だったので日本全国の中で福島市の人たちだけ難民認定されるということになります。そう思うと本当に日本はどうしようもないなと思ってしまうのが正直な感想です。また、収容施設でも難民に対するいじめが起きているという話も本当に悲しくなりました。世界的に日本人はまじめな性格だと高く評価されているように感じるけれど、最近そうでもないなと感じ、もっと誇りを持ってしっかりとした国民・国になって欲しいなと思いました。

 私は今まで難民に対してしっかりと考えたことがありませんでした。そのため、今回視野が広がりとても勉強になりました。毎週毎週成長できているように感じます。コロナには早く終息して欲しいですが、このSTAY HOME Project!はコロナ関係なしに続けていってほしいものだなと感じました。私が教師になったら志葉さんを小学校にお招きし、ちょっとした講演を行ってもらうのが私の夢です笑笑。児童にとって難民の問題は難しいかもしれないけれど1人でもいいから難民や国際問題について興味を持ってくれたら幸せだなと感じます。

 今回貴重なお話をしてくださった志葉さん、毎回企画を考えてくださる小玉さん、意見交流をしてくださったみなさん、楽しい時間をありがとうございました!!
早稲田大学1年尾形涼奈
今回の企画で自分の社会問題に対するアンテナの低さ、情報収集力の無さに猛反省しました。
国際問題に興味があると言いながらも、自分の住んでいる日本の難民認定率の低さや入国管理センターの実態、送還忌避罪のことなど全く知らないことばかりでした。
しかし現実問題学校で教えることができる時間や内容が限られてくるからには、やはり日頃から自分自身で社会問題に対する意識を高く持つ他ないのだという事を痛感させられました。視野を広げることができるようなこういった企画がもっと広まって、色んな考えを持つ人が意見を交換し合えるような場を作っていくことを手助けしながら自分の考えをしっかりと持つことが大学生になる自分が今できる事だと思います。
今回の難民のお話は日本の教育制度の根幹にも関わってくることだと思います。将来やりたいことはまだ分かりませんが、日本では全員が通るともいえる教育という分野で何か行動を起こしたいとわくわくしている自分がいます。最後の最後に高遠さんに言っていただいたように、既存の職業や枠組みにとらわれない自分らしさを大切にした選択をこれからしていきたいと思うことが出来ました!
小玉さん含めこの企画を計画・運営して下さっている方々に本当に感謝しています。次回もよろしくお願い致します。
⑧尾山郁人
国は「平和で良い国」を演出して、国民はそれを信じる(信じたがる)。そういう関係性って、今にも崩壊する。東日本大震災の原発神話みたいに。自分も含めて、その渦中にいる時は、起きている事態に気付きにくいけど、動かないとヤバイって痛感しました。

入管収容所の問題は、映画「風の電話」でサラッと描写があったのを思い出しながらも、あまりにひどい現状に心が苦しかった。そんなこと自分と同じ人に対してしていいはずないやんっていうのと、それして何が変わるのって普通の人は思うはず。その思いを周りの人を少しずつ巻き込みながら共有し続けないといけない。『「人権」はDNAと同じもの』という言葉、しっかり胸に刻みます。

通っていた学校は一般的な公立と比べたら、かなり特殊やった。いい意味で非社会的な感じ。それでも難民問題とか国内外の複雑な課題を取り上げることはあんまりなかった。たぶん、教える側が取り上げる知識と時間がなかったんかな。けど、生徒側からしたら、考える機会を作ってもらうことが重要。教師→生徒の一方通行の授業やめて、授業通して一緒に深めていきましょうで十分やと思う。かなりのエキスパートじゃない限り、教師という一個人からの情報より、ネットから膨大な情報得る方が妥当(もちろん精査は必要)。教育の現場で、教師と生徒がフラットな関係になるってそんなに難しいことなんかなと考えてました。

奈良に住んでいて感じることは、日々社会の様々な課題と関わることなく過ごしていると、いざその課題に直面した時に、拒否反応を起こす人が一定数いるということ。そういう意味で、課題に向き合い始める「入口」を工夫しなければならないと感じます。最初の切り口をいかにハードル下げられるかが、知恵の出しどころだなと。

日本から見た日本と、世界から見た日本のギャップを客観的に判断すること。かつ、「点」で受け取る世界のあらゆる情報を、「線」で結び付けていく想像力を鍛えたいと思います。

⑨山田 歩
皆さんのディスカッションを聞く前に仕事で失礼したayumiです。
今回の志葉さんのお話の中で印象に残ったのは、アシスタントとして手伝ってくれていたがために中東へ逃げて難民にならざるを得なかった御友人のことです。話を聞きながら、「米軍と一緒に来た自衛隊」のことをよく思っていない人が脅迫したのかと思ったら、実は日本政府が支援しているイラク政府の関係者に脅された、ということで、大変困惑しました。ジャーナリストとして、問題提起をする存在が脅かされること、そして正しいことをしているはずなのに、そのせいで友人に難民という生活をさせてしまっていること、本当につらいことだろうと思いました。

日本の難民については、2年ほど前に私の友人の一人が弁護士という立場でありながら入管職員とペアを組んでワークショップ形式の講義を行い、現状や課題を教えてもらいました。
そこでは、もし自分が難民や移民の人々を受け入れる立場になった時、強いて言えば入管職員という「制度作り」の現場にいたとしたら、またどうしても今の場所では生活することができず、別の国で暮らさなければならない立場になったらどう考えるかという学び方をしました。
普段から外国の人と接する機会があり、日本と海外では考え方や生活様式、そして日本人には想像もできない戦争状態の中で暮らすことについて少しでも知識があり、理解がある人ばかりなら、現状のような入管の対応にはならないはずです。しかし、日本全体を見たとき、様々な偏見に満ち「外国人」に対して恐怖や不安を抱く人が少なくないのも事実です。
もし明日から、自分の家の隣に、言葉もわからない肌の色の違う人が引っ越してきたら、どうしますか?学校の教室に、毎日働く職場に、どんな人なら来てほしいと思いますか?
では逆に、自分が全く言葉の分からない国で暮らさなければならなくなってしまったら、どんな所なら安心して過ごすことができると思いますか?

自分の頭で考え感じたことと、ほかの人との違いを知り、如何に様々な障害物によって見えなくなってしまっている大事なことにたどり着けるか、みんなただ、家族と幸せに暮らしたいという、ごく単純な目的を目指しているはずなのに、不安や恐怖は時にとても暴力的になります。

私はここ数年、日本の教育が時の政権によって都合よく、扱いやすい人間を作るために利用されてきた結果が今なのではないかと強く思うようになってきました。「人権」について、私を含め多くの人があまりにも知らないのです。自分自身を大事にすることが、人権の始まりだと思います。
今回、みなさんのコメントを読ませていただいて、道徳の授業について話し合われたことを知り、うれしく思いました。実際に学校でどのように授業が進められるのか不安に思っていましたが、休校が続くことでオンライン授業への取り組みも進み、学校がもっと社会に開かれて行くことができれば、今後の教育現場にとって、非常に重要な転換期になると期待しています。

うまくまとめることができず、長々と失礼しました。
このプロジェクトにも大いに期待しています、また是非参加させてください!

⑩Io Hirano
外交と人道支援の関係性や人権のこと、日本国内の難民の話など、改めて考えさせられることも多くとても勉強になりました。
その中でも、国内難民の現状を初めて知りショックを受けたという感想があまりにも多く、私はそのことがショックでした。入管内でのハンストや裁判が盛んに取り上げられている今日でもまだこれだけ認知度が低いとは。
「おもてなし」の裏でお金を落とさない人たちがどんな扱いを受けているのか、もっと多くの人が知るべきだと思いました。

最後になりましたが、志葉さん、貴重なお話をありがとうございました。是非ご著書も読んでみようと思います。


《 次回のSTAY HOME Project!は・・・ 》
 次回は4月26日(日)に行います。スペシャルゲストをお呼びするので多くの方の参加をお待ちしております。詳細が決まりましたら告知します。

《 今回の視聴会のお知らせ 》
 今回のSTAY HOME Project!の視聴会を4月25日(土)に行います。参加希望の方はNPO法人アースウォーカーズ代表小玉直也までご連絡お願いします。

《 マンスリーサポーター募集中 》
 アースウォーカーズの活動は皆様のご協力があって成り立っています。そのため、アースウォーカーズの活動を継続的に支えてくださる方を募集しています。毎月1口500円から受け付けているのでアースウォーカーズの活動を支えたいなと思った方はぜひマンスリーサポーターの登録お願いします!
詳しくはこちら→http://earthwalkers.jp/pg621.html

 アースウォーカーズの活動が「いいな!」と思った方は、「いいね!」お願いします!!
https://www.facebook.com/EarthWalkers.jp/

文責:白鷗大学教育学部3年 中村永遠

2020年4月15日水曜日

第3回 COVID-19 Stay Home Project! 高校生たちと考える持続可能性! エネルギーの専門家と考えるコロナ後の持続可能な社会

 4月12日(日)に3回目のStay Home Project!を行いました。

 Stay Home Project! 3回目は、ベルリン在住でフリーのエネルギー専門家として、調査、コンサル、通訳等に携わる「西村健佑さん」に実践的オンラインワークショップを行っていただきました。
 今回は42人と多くの方々に参加していただきました。
 参加者は付箋を用意し、自分の考えを書いて参加者全体で共有しました。全体の意見をまとめたホワイトボードは意見でいっぱいになり、とても有意義な時間となりました。オンラインでもワークショップを行うことができると気づかされました。
 ワークショップの中では、高校生、大学生、社会人など普段関わる機会が少ない人たち3人ずつに分かれて意見交換をしました。高校生が大学生や社会人にインタビューをするなど面白いワークショップとなりました。
 では、今回参加していただいた方の感想を紹介します。

①長島美侑
前置きにありましたように、否定的なことば(しかし、でも、いや)などをつかってはいけないことを振り返ってみると意外と身のまわりにあって、意見が否定されて嫌な気持ちになり、発言者に対しても失礼であることを改めて感じ、身が引き締まりました。将来の就職先でも気をつけます。また、グループワークを通して、変化に気づくことはあっても、持続可能の観点から自分で改めてデザインするという活動が非日常的でした。学校ではグループワークのときに、答えのある問いに関しては、解答とそこに辿り着くまでの過程、答えのない問いに関しては、解決策とそう考える理由をあげることが多かったので、解決策をあげない、つまり課題解決を目指してしまうのではなく、話し合いの内容を取り上げるディスカッションは学校ではあまり必要とされてこなかったと思いました。感染症収束後の新しいビジネスモデルが必要とされているということで、成功のジレンマや経路依存に陥らないように気をつけながら、今ある技術が使われたビジネスモデルを自分でも考えてみたいです。参加してみて得るものが多かったです!ありがとうございました。
②Io Hirano
ドイツのエネルギー転換の政策を詳しく説明していただき、とても勉強になりました。再エネ普及はあくまでも最終目標であり、達成のために数年ごとに細かい目標を定めているというのは始めて知りましたが、具体的でより実行力を上げるものになる良い方法だと思いました。ドイツでは環境破壊、汚染に対する問題意識がはっきりとしていますが、日本ではまだまだ国としての意欲的な取り組みは見えません。環境問題に取り組むにはやはり経済成長を阻害しないという証明が必要であり、ドイツではどのようにデカップリングを浸透させていったのかが気になりました。
ワークショップでは、お菓子の消費が予想外に人それぞれ全く違う意見を聞くことが出来面白く、また変化について掘り下げ、新しいアイディアを生み出していく方法は今後色々な場面で活用できそうです。
最後になりなしたが西村健佑さん、貴重なお話をありがとうございました。

③Ito Miyu
元々再生可能エネルギーについて学ぶことが好きでしたが、今回の企画でより一層情熱が深まりました。改めてドイツのエネルギーに関する遍歴を見てみると、疑問に思う点、納得する点が見つかりました。『持続可能性』と言う言葉一つを頭において物事を考えるだけでそれほど見方が変わるのかと驚かされました。また、快適を犠牲にしないということが持続可能性にとって必要不可欠だということはこれから重要な課題になると感じました。今回の企画には、レポート宿題のヒントがえられたらいいなという下心もあって参加しましたが、私が想像していたよりも得たものが多かったです。次回の企画もとても楽しみです。
④Hanae Yokoo
今回現場の雰囲気を感じつつの参加の機会ありがとうございました。workshopやQAの集約、書き起こしランダムですみません。COVID-19のもたらす経済、環境の状況、グループワークのお菓子の消費について、pangarooさんのシェアなど、ちょうど復活祭のタイミング:Easter =新しくなるという解釈と重なり、新たなヒントを頂きました。
オンラインでまた世界と繋がり、心理的な閉鎖感から解放されました!休校中の高校生、大学生にとってもこの様な企画でしっかり学び合うchanceを大切にして欲しいです!小玉さん、西村さん、皆さまお世話になりました。
⑤相原直生
先日は参加させていただきありがとうございます。自分の中の常識の一部が壊せるような考えを吸収できました。特に、生ごみを減らすためにミミズを飼育するという考えには自分の生活の中に入れることは考えたことがないです。地球の循環の中に人の生活を馴染ませるには、やはり他の生物との相互関係が重要ではないのかとかねがね思索していたのですが、また一歩確信に近づくことができました。今後も、このように自分の道行きのヒントとなりそうな機会がございましたら、また参加させていただきます。
⑥渡部まお
私は1番印象に残っている話は、堀さんがしてくださったパンを買うときの話です。今の日本では、パンを買いに行くとほとんどの商品が一つずつ小包装されています。それも、プラスチックの袋で。
しかし、堀さんは環境問題を考えて自分の袋に入れてもらうなどの工夫をしています。
私は、この話を聞いたときに、環境問題を改善していくにはもっと身近なところから意識していかないといけないんだと思いました。私も、環境問題がどうとか口では言っているにもかかわらず、具体的に何をしているかと聞かれたら自信を持って答えられるようなことはありません。だから、この講座をきっかけに、プラスチックの使用量を減らすなどできることを一つひとつ増やしていきたいです。
⑦Chika Yamamoto Wolfson
先日は参加させていただき、ありがとうございました。
西村さんのプレゼン、コロナとその後、そして持続可能性の考え方について、想像しやすく、またワークショップ型ということで、新しい視点や考え方への示唆に富み、とても楽しかったです。
Zoomで世界を繋ぎ、世代も繋ぎ、今ある課題に新しい風を入れ挑戦していく。
そんなワークショップでした!
これからもぜひこの素晴らしいコラボレーションを楽しみにしています!
先日は参加させていただき、ありがとうございました。
西村さんのプレゼン、コロナとその後、そして持続可能性の考え方について、想像しやすく、またワークショップ型ということで、新しい視点や考え方への示唆に富み、とても楽しかったです。
Zoomで世界を繋ぎ、世代も繋ぎ、今ある課題に新しい風を入れ挑戦していく。
そんなワークショップでした!
これからもぜひこの素晴らしいコラボレーションを楽しみにしています!

※講演中のスライドは西村さんの許可を得て、アップしています。

《 お知らせ 》
 今回のStay Home Project!に参加できなかった方のために、今回の視聴会を行いたいと思います!
日時:4月18日(土) 15:30~
方法:zoomを用いて
 視聴会に参加したい方は、NPO法人アースウォーカーズ代表小玉直也までご連絡お願いします。

《 第4回 Stay Home Project!は・・・ 》
 次回は戦場ジャーナリストの志葉玲さんをゲストにお招きします。たくさんの方の参加をお待ちしております!詳細が決まり次第告知するので今しばらくお待ち下さい。
日時:4月19日(日) 15:30~

では、また次回zoomでお会いしましょう!!
アースウォーカーズの活動が「いいな!」と思った方は「いいね!」お願いします↓
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文責:白鷗大学教育学部3年 中村永遠

2020年4月8日水曜日

第2回 COVID-19でStay Home対策企画! 高校生たちと考える国際理解! ドイツの若者が語るCOVID-19対策と難民!

 4月5日(日)にStay Home対策企画の2回目として、アースウォーカーズの活動に協力してくれているドイツのデニツさんにドイツのCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)における影響や対策について、またドイツの難民対策について報告してもらいました。
 デニツさんは高校生の頃、第二言語として日本語を週1回勉強していました。週1回の勉強とは信じられないくらい日本語が上手で、今回は日本語でスライドを作っていただき、日本語で報告をしていただきました。「日本の若いみなさんに警鐘を伝えたい!!」という熱い思いのもと話してくれました。
 今回の企画には高校生から大学生また大人の方まであらゆる世代の方々約30名が参加してくれました。Stay Homeということでみなさんの自宅からzoomを通して交流しました。
 前半はデニツさんからドイツのCOVID-19による影響や対策について報告してもらいました。
 買い物に関しては、店に入れる人数が決められていること、必要のない店は閉まっていることなどの対策が進められていることがわかりました。生活に関しては、2人以上での外出が禁止されていること、娯楽施設が閉鎖されていることなど日本と比べると対策が進んでいることを実感しました。仕事に関しても、学校やほとんどの職場が休みになっていること短縮労働が進められていることなど国全体で「Stay Home!」の姿勢が見られました。
 前半のデニツさんからの報告終了後は活発な質疑応答の時間となりました。日本の各家庭にマスク2枚を配布する政策についてどう思ったかという質問に対し、ドイツではエイプリルフールのウソだと思った人が多かったとの答えが返ってきたのが印象的でした。また、自営業者、フリーランス、芸術家には9000ユーロ(約120万円)を給付するなどの大きな対策が行われていることもわかり、日本でもこのような支援があったら多くの人が助かるのになと感じました。
 後半はデニツさんからドイツの難民政策について報告してもらいました。難民賛成と難民反対に社会が分裂していること、AfD(右翼)の人たちは難民が来たら何かが奪われてしまうのではないかという不安があることなどそれぞれの考えがわかりました。日本では活発な難民の受け入れを行っていないため、なかなか難民について考えたことがなかったので今回考える機会になりとても勉強になりました。
では、今回参加してくれた方々の中から8名の参加者の感想を紹介します。


①渡部 めぐ
先週に引き続き、STAY HOME企画の開催ありがとうございました。
まずコロナウイルス対策についてですが、日本の対策の甘さを感じました。私自信、4月1日に東京が都市封鎖(ロックダウン)を宣告するだろうと予想していましたが、それが流れ、4月に入り、速度を増して感染者が増大しているのが現状です。
なぜ日本の対応が遅れているのかを考えると、今年東京でオリンピック開催が予定されていたこと(延期にはなりましたが)と、日本の首都集中型の人工分布が原因の一部ではないかと思いました。ドイツは歴史的背景をもとに、中規模都市が転々とあるような印象を受けますが、日本は圧倒的に何もかもが東京や首都圏に集中しています。日本の経済の中心でもある東京をロックダウンするとなると膨大なリスクが伴うのは紛れもない事実でしょう。
そこで我々に求められるのは外出自粛ですが、そこでも危機感が諸外国に比べると、あまりに希薄であると痛感しました。
ドイツでは、お年寄りが外出を控えられるように、学生が代わりに買い物や薬局に行ってあげるという自主活動もあるそうです。もちろん学生と老人の接触もしないように配慮をされているそうです。イラクでは、難民キャンプへの物資支援は許可されているものの、その物資を運んでいる人自身がウイルスを媒介してしまうのではないかというジレンマと常に隣り合わせだということです。日本では、自分に症状が出なくてもウイルスを媒介しているかもしれないという意識はまだまだ低いかもしれません。私は、ウイルスを媒介する=人殺しになり得ると考えるようにしています。
国民に対する経済的な補填は外国と比べると非常に粗悪で、布製のマスクを一世帯に二枚配るなどという政策には呆れて愚にもつかぬ話だと個人的には思っていますが、実際のところはまだわかりません。
私は先週の高遠さんのお話やオレゴンにいらっしゃる堺さんのアドバイスを受け、英語でニュースを読んだり、ドイツ語のニュース番組を見たりしていました。これにより、日本の政策は十分ではないこと、自分で自分や身の回りを守らなくてはならないことを無意識にも念頭において行動することができています。確かに外国語でニュースを読むのは単語を調べるのに時間がかかりますが、その価値は何にも変えられないこと(言語以外にも考え方が変わる)を友達に伝えていきたいです。一刻一刻変化する情報に対応するためにも。
今週の水曜日(4/8)から学校が再開しますが、社会距離は守られるのか甚だ疑問です。何せ、一部屋に40人鮨詰めなので。

難民の話では、今までいろいろな方々に質問してきた、『難民の為に使われる税金』について納得しました。私のドイツバイエルン州のホストファザーは自営業をしていて、税金が難民の為に使われれるので、難民受け入れそのものは賛成だが、経済面では反対だと教えてくれました。私も同様に感じていて、今まで沢山の方々に質問しても微妙に納得できていなかったのですが、今回は違いました。それはベルリンの西村さんのお話でした。人はCOST and BENEFITを考えた時に、前者には敏感だが、後者にはあまりにも鈍感であるということです。実際の数値で見てみると、難民の教育にかかった税金(COST)は彼らの就労税(BENETIT)よりも少ない、つまり、相対的にみるとプラスになっているらしいのです。私は実際のデータと難民に対するイメージが錯誤しているのだと実感しました。また、難民を難民という目でしか見てなくて、一人ひとりの人として接していくことを大切にしたいと感じました。

今回、日本語でプレゼンをしてくれたDeniz, 参加して一緒にディスカッションしてくれた世界各地の方々に感謝します。
そして、このような企画をしてくれる小玉さん、いつも本当にありがとうございます。

②佐久間 香里
新型コロナウィルスの話では、高校生のデニツくんの日本語での話をはじめ
ドイツとイラク、、世界と日本との対応や認識のずれに
驚くことが多々ありました。


日本も本日緊急事態宣言が出ましたが、日本とドイツの話を重ねてみると、世界視野を持って、ミクロから守りつなぐ事大事!!!!!!
日毎、危機感が高まってきます。ここで聞いたドイツの話を
周囲にして危機意識の共通認識と行動自粛をみんなに促しています。
変化のきっかけになっています。

難民問題に関する話、差別、受け入れ賛成・反対の
分断などフクシマを思い起こしました。どこにでも起きうる問題、
他人事ではなく今後も視野をもっと広くもって知って行こうと思いました。
日本の高校生や大学生の声も聴けて貴重でした。
ありがとうございました。またよろしくおねがいします。

③種市 彩花
ステイホーム企画は今回が初の参加でした。
日本では自国に関する情報すら満足に報道されていないと感じることも多いので、この機会にコロナに関してよく対策されている他国の話を聞くことができてよかったです。
また、同じ歳のドイツの学生が母国語ではない言葉でこれほどのプレゼンができることに良い刺激を受けました。

私も自国に関するニュースをよく調べ、他国に関しても目を向けると同時に語学の勉強も邁進していこうと思いました。
この度は素敵な場を用意していただきありがとうございました。
次回もありましたらまた参加したいと思います。

④榎戸 雅基
コロナについては日本の状況や状況しか知らなかったため外出の制限がとても厳しいドイツでの先駆的な取り組みが印象的だった。日本とは対照的な「みんなでコロナに立ち向かう」という姿勢を見習えることができたら、と思った。中東での状況も知ることができてよかった。そのうえで日本の対策がとても甘く個人での警戒が非常に重要だと感じた。
難民を自分はあまり意識して生きてこなかったため話し合いに参加したというよりは話し合いを聞くという感じになってしまった。ディスカッションでは「難民を(人間というよりは)難民として認識している」というデニツの言葉が強く印象に残っている。また、雇用数の変動や文化の混入など難しい議題であったがそれを「難しくて自分は議論の輪に入りずらい」と思ったことでいかに自分が今まで政治や民族の問題を考えてこなかったかがわかった。
今回のディスカッションを通して(難民はもちろんだが)世界にもっと視野を広げて情報を取り込みたいと思った。

⑤Sumire Kuge
今回デニツの報告とディスカッションを行って、ドイツの今の現状や日本との政策の違いなどについて知ることが出来て良かったです。世界中で深刻化している問題なので、他人事と思わず自分なりに出来ることをしっかり考えて行きたいと思います。その他にもドイツの難民事情も聞けて、日本ではあまり耳にしないのですごく考えが深まりました。今はこういった状況なので難しいとは思いますが、日本でも難民問題についてみんなが興味を持って、他の国で行われている政策を取り入れるなど、積極的に考えていけたらいいなと思います。
⑥Io Hirano
ヨーロッパのコロナと難民の現状を、現地に暮らす大学生に説明してもらうという貴重な機会であり、とてもわかりやすく勉強になりました。また質疑応答では、特に、日本の大学生とドイツの学生の映像授業の受講率の違いなどがわかり面白かったです。
今回お話いただいた方々、ありがとうございました。


⑦服部 杏奈
今日は本当にありがとうございました!何よりデニツのスライドがすごかった...そしてディスカッションが充実しすぎていた...。聞くに徹していた私ですが、この時間を通して2つぼんやりと考えていたことがありました。1つは、ある事象ひとつ取ってみてもそれはやはり多面的であり且つその一つ一つの面はまた別の事象の面のと繋がっているんだということ。また、なんだが概念的で申し訳ないですが、どの面を自分の正面に置くかも重要になってくるんだなと感じました。私にとっては側面でも誰かにとっては正面であり、私の今の位置からは見られない面を確実に捉えている人もいて。逆も然り。そのことを念頭に置いておきたいなと思いながらも常にそれに配慮していたら自分の目の前にある面なんか信用出来なくなりそうで、それを回避するためにまだまだ精進が必要であるなと実感しました。2つ目はどうでもいい事なんですけど、素敵な大人がたくさんいるんだなということです。私はいくつかの原因から小学校後半から中学までかなり大人という生き物に不信感ときには嫌悪感を抱いていたし、なんなら大人になりたくないと強く思っていました。しかし高校に入学しアースウォーカーズと出会い今までの何十倍という広い世界知り、この人素敵だなと思える大人の方々をたくさん知ることができました。今日も改めて。私の大人恐怖症(?)を治していただいた皆々様本当に感謝してます。まだ子どものうちに完治出来て良かった。
安達高等学校 服部杏菜


⑧中村 永遠
 今回、新型コロナウイルス感染症対策と難民についての貴重なお話を聞いたり、意見交換をしたりすることによって多くの知識を得ることができ、とてもタメになる時間となりました。
 まず、新型コロナウイルス感染症対策について、ドイツは買い物の際に店に入ることができる人数が決まっていること、2人以上での外出禁止、学校やほとんどの職場が休みになっている、職がある人には現金支給があるなどあらゆる対策が行われていることを知りました。正直、日本とドイツの対策の違いにここまで大きな差があることを知り、日本の無能さを改めて実
感しました。今回のお話の中でコロナに感染したら日本では差別的な行動を取られるけれど、ドイツでは助け合おうという姿が見られるということを聞いて、日本でも助け合いの精神が見られるようになればいいなと感じました。
 次に、難民については私自身全く知識がなくあまり話について行くことができなかったのが正直な感想です。そのため、難民について勉強しなければならないなと感じました。私は将来、青年海外協力隊として海外で活動したいと考えていて、難民の知識も必要だと思うので今回の貴重なお話をきっかけに知識を増やしていきたいです。
 最後にデニツさん、わかりやすいスライドを準備してくださりありがとうございました。日本語もとても上手ですごいと思いました。ドイツの現状を知ることができ、とても勉強になりました。
白鷗大学教育学部3年 中村永遠



 今回、企画のために日本語で準備を進めてくれたドイツのデニツさん、参加しくださった皆様、とても深く勉強になる時間となりました。本当にありがとうございました。次回もzoomでお会いしましょう!!
文責:白鷗大学教育学部3年 中村永遠