2020年6月30日火曜日

Stay Home Project 第14回目 【オンライン革命によって、世界はどのように変わるのか?】


今回のゲストスピーカーは、オンライン関係の大規模コミュニティを設立した「トオラス共同」の創業者で、『Zoomオンライン革命』の著者でもある田原真人さんです。


参加者の声
「zoomを日本で広げた方と聞いていたので、zoomの使い方講座なのか?と思ってたけど、とても貴重な話でした」 「タイトルからは想像も出来ない深い話でつづきを聴きたくなりました!」
「これから新しい枠組みができる。気がしてきた」

難民や国際協力に関心ある高校生は「どんな話か想像つかず期待してなかったけど、その期待を裏切られ、とても楽しい話でした!参加して良かった」
田原真人さんの以前の話が難しくて、理解するのに時間が必要で、高校生にちょっとハードル高いかな?と思っていましたが、とても有意義な時間となりました。そんなやりとりがあり、ちょっぴりドキドキのスタート。
初めて出会う世界観の参加者。田原さんと出会って人生が変わったファンの参加者。3時間半の深い交流となりました。
ドイツの先生は「田原さんは一歩先を行っているので、ついていく必要があると思った」 など、いろんな感想に表れているので、ぜひ、参加されたみなさんもこのコメントに感想待ってます。
最後に田原さんが話してた「地下組織ブルーオーシャン」録画では、いつも最初の講演だけだけど、最後の話も土曜日はは入れます。
高校生「政府がIT化やオンライン化を進めていると聞いて、ロボットに支配される社会になるとおもってたけど、 機械に支配されるのではなく、機械を使って自分たちの生活を豊かにする道具として感じ取れた。 自分も周りもどう変化するのかワクワクした。ブレイクアウトの2回も新鮮で楽しかった。カオスと秩序のありかたも良かった」


以下参加者の具体的な感想の抜粋です。

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参加させていただいて、とても刺激を受けました。楽しかったです。普段は、高校生、大学生の方々と話をする機会がなくって、新鮮でした。世代や地域を超えて対話の場があるって素晴らしいなあと感じます。リアルでは難しかったことが、こうやってオンラインでは軽々とできている。ZOOMを使い出して3年になりますが、その恩恵を肌身で感じます。
コロナによる自粛生活で、リアルな世界での行動範囲や人との関係性をかなり限定してきましたが、私も最近暮らしを元に戻しつつあります。先日、都会に4ヶ月ぶりに出て、気づいたことがあります。リアルの場というのは(コロナ以前にはわからなかったのですが)かなり人間の身体そのものがもつエネルギーは強いんだなあということです。これに気づけたのは良かったと思いました。  
 五感全体で互いに察したり感じたりしているのがリアルだとしたら、ZOOMなどオンラインのコミュニケーションは今のところ視覚と聴覚が優位で、リアルで無意識に感じ取られていることが(オンラインでは)手指から流れてしまっているように感じています。しかし、オンラインならではの身体性が育っていってるのではないかとも思っています(この辺は、まだまだ私も言葉にはできないのですが) 田原さんは、オンラインは変性意識状態のような集団の意識状態が醸成されているのでは?というようなことを言っておられたように記憶していますが、
なるほど~と思いました。
 田原さんのデジタルファシリテーション構想をお聴きして、情報化社会が加速する中で、思っている以上に社会が大きな変化の時代に入ってることを知りました。オンラインなしでは生活が成り立たなくなり、今、私たちは、そのことに意識的になり、どんな情報化社会を創り出していくのかに主体性を持たなくてはならないなあと感じました。


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 今回の講座では自分にとってたくさんの驚きがありました。
 カオスは汚いとか散らかったイメージじゃなくて、アイディアの溜まり場だというイメージに変わったこと。政府が目指しているSociety 5.0は機械に支配される生活だと思っていたが、機械を使う側の人間にとってはとても画期的な案だということ。情報を一方的に受け取り、受け身の状態から、自ら情報をとりに行こうとする態度に変える必要があること。世代間のギャップからオンライン化が容易ではないこと。対面では心を養い、オンラインでは技術を養える可能性があること。自分らしさと社会の調和は可能性のあること。など、新しい希望があるということにわくわくしました。
その一方で、機械が使えない、自分で考えることができない、興味関心がない、双方向でない情報提供など、さまざまな怖い面もあると感じました。学校からも機械を使う人間と機械に使われる人間の2パターンの話を聞きましたが、機械に使われる人間になったら、自由だと思っている生活が実は誰かに操作されていたなんてことになるかもしれないそう考えると正しい情報を自分で掴むって本当に大切なことなんだなって思いました。  短い時間でしたがとてもわくわくして面白かったです。貴重なお話をありがとうございました。

編集:宮崎大学農学部森林緑地環境科学科2年 相原直生

2020年6月23日火曜日

Stay Home Project 第13回 廃炉と復興 -トリチウム処理水問題


今回のゲスト講師は小山良太さん、福島大学の教授(経済産業省:多核種除去設備等処理水の取り扱いに関する 小委員会委員)です。



当初は小山さんのトリチウム汚染水の考えを述べてもらい、委員会で海洋流出に積極的に賛成した方にも考えを述べてもらい、高校生たちに考える機会にしたいと思っていました。


しかし、賛成した方々の出演がかなわず、小山さんが政府の委員会の資料を使いながら両論を報告して考えてもらうという機会になりました。


今回は政府や東電の資料からNGOFOEJAPANの資料まで幅広く使い説明されてて、とても多角的に学べたと思います。


また、漁師さんの参加も打診したのですが、実現できない中、相馬市の魚屋さんの中島ストアーの中島孝さんにも最後にスピーチしてもらいました。
小山良太教授には15:3018:00までの参加をお願いしてたのですが、高校生や大学生の質問だけでなく、大人の方々の質問にも丁寧に答えてもらい、質問が途切れるまで時間オーバーの18:45まで参加していただきました。
本当に丁寧にありがとうございました。
感謝の気持ちでいっぱいです。
この文面で伝えるのは長文となり難しいのでダイジェストのNHKが1週間くらい見れると思うので、ぜひ、下記をごらんください。
NHK
福島のニュースのリンク若者ら水の処分めぐる問題学ぶ


小山教授が退出した後も感想交流が盛り上がり、ディスカッションも白熱し、汚染水を流すのはやむなしという方と、流すべきでないという意見が白熱し、とてもいい時間となりました。


参加した学生たちに刺激になったようで、
「今日は本当のディスカッションを見た。相手に合わせるのがディスカッションだとおもっていたけど、しっかり自分の意見を相手に伝えていて、答えはすぐ出ないけど、やりとりが刺激になりました。私たちのやっているのは、ディスカッションではなかったと思います」と学生の感想。


取材した福島民友新聞の記者も
「反対する方々の汚染水がいかに危険かという学習会しか見てこなかったので、今日のような企画はとても新鮮で知らない人たちに知らせていく役割は行政やメディアが担う仕事をNPOがやっているのがとても勉強になりました」と話されてました。



以下参加者のコメントです

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渡辺雅之 
 私は福島県出身ということもあり、このテーマに興味を持って講演会に参加した。しかし、講演会に参加するまでトリチウム処理水問題について全く知らず、福島県民でありながら原発事故関連の問題について知らないということが恥ずかしかった。
 トリチウム処理水問題については、国や東京電力が国民に必要な情報提供をせず、国民的議論もなく一方的に決定事項を押し付けるような形になっていることが問題だといったことが述べられていたが、私は、国や東京電力が国民に知らせようとしたのか、また国民も知ろうとしたのかということが問題だと思った。そして、当の福島県民でさえも知らないのに、国民が知っている状態にするのはとても難しいことだと思った。
 また福島の魚屋さんの話を聞いて、国や政府のやり方が今回のコロナの状況と似ていると思った。それは、国民の補償や賠償がおろそかなまま政策がとられているということだ。例えば、「夜の繁華街にはいかないようにしましょう」と連日呼び掛けることは営業妨害になりかねないが、それに見合った補償はできているのか。お店側の人たちの生活は保証されるのか。
 国は、国民にきちんと補償したうえで政策を行わなければならないと思った。


Sato Taimama 
 小山さん、長時間にわたり、ありがとうございました!オーストラリアより参加させていただきました。貴重なお話を聴くことができ、大変興味深かったです。 感想がなかなかまとまらず、難しい言葉も使えませんし、言葉の誤りなどがあるかもしれませんが、大目にみてください。 福島に住む人の立場に立って考えてみると、(たとえ完璧に他の物質が除去できたとしても)今から大量のトリチウム水を海に流します、と言われて、はいそうですかとすぐに納得はできないと思います。
 今までも流していたから安全だと言うのなら、今まで全く魚に影響が出ていないのでしょうか?そしてこれから流す量を踏まえても、決して影響が出ないと言い切れるのでしょうか?少しでも影響が出るなら、漁業の皆さんはやめてほしいと言うでしょう。では、海洋放出しなかった場合、目の前にあるトリチウム水はどうすればいいのか。他の手段がどこにどう影響するのか、全て一覧にして誰でもわかるようにして、国民投票でもやってくれたらまだフェアかもしれません。
 しかし、国は情報をわかりやすく見せるということをせず、できるだけ国民が関心を持たないように事を進めていくのだな、と思いました。 本当は日本全体の問題なのに、福島漁業だけの問題だと、政府もメディアも思わせようとしています。
 それによって福島漁業関係以外の人々(漁業以外の福島県民含め)の無関心が続き、誰も知らないうちに、トリチウム水が海洋放出され、気がついたら福島の魚が安くなっている。 福島のことに限らず、日本政府は国民の無関心を狙っていることが多いように感じます。
 選挙も、投票率が低ければ低いほど、組織票で有利になる人達がいるというように。 調べても調べても出てこない情報もあるかとは思いますが、出来る限りの情報を自分で取得して、自分ごととして物事を考えることが大事だなと改めて思いました。

 


尾山郁人 
 トリチウム汚染水(今回はあえてこの表記で)を初めて知ったのは、タンク内に他の放射性物質の残留していることが発覚した時期です。その時は、BqとかSvすらろくにわかっていなかったので、どれほど深刻な問題であるか理解しきれていなかったと思います。
 今回は、既に政府や東電から公表されているデータや資料を基に説明したいただき、とても分かりやすかったです。正しい知識がないと、日常とあまりにかけ離れた桁違いの単位の放射線量に出会うと、目に見えない不安も相まって思考を停止させてしまいます。加えて、最終的な安全性に対する線引きは個人それぞれの判断に委ねられることからも、その判断を下すために必要な情報を得られる機会は重要だと改めて感じました。
 本来、公表されるデータや事実そのものは受け入れるべきだと思うのですが、発信者との信頼関係がないと、疑いの目を持たざるを得ないというのが最近感じていることです。意味のある議論を進めていく上でも、トリチウム汚染水の問題に限らず、情報の透明性や発信責任は見直してほしいです。もちろん受け手側の努力も怠ってはいけませんが。
 東電の海洋放出に踏み切った場合の放出量ごとの必要年数等をまとめたグラフの見方は注意が必要だと感じました。22兆ベクレル/年(従来の10倍量の排出量)で流し続けても放出完了に40年かかると示されていましたが、総量860兆ベクレルはこのたった9年間で溜まったタンク内の水の放射線量にすぎません。次の10年間に溜まった分はどうなるの?とか素朴な疑問を抱きつつ、不都合な事実をできるだけ隠して、丸く収めようとするやり方に嫌気がさしました。 高校の時にこんな企画が欲しかったなとつくづく思います。
 高校時代は、情報収集の段階から一人ですることが多かったので、文献や書籍を読み漁ったり、講演会に参加したり、時には、○○電力の原発見学ツアーに参加したり、、、できるだけ中立の立場で震災の問題を捉えるようにしていました。今の社会には若者の声を支えるだけの枠組みが整っていないように思いますが、アースウォーカーズに関わっていると行動を起こせるんじゃないかって思えます。若者を支えてくれる大人がいてくれることに本当に感謝の気持ちしかありません。
 今回は、憧れのお二方にお会いすることもでき、言うことなしの4時間30分でした。これまで漠然としか問題を捉えられていなかったので、新しく学ぶことが多く勉強になりました。ありがとうございました。


遠藤日南子 高校1  
 トリチウム汚染水について知れたことは、いろんな意味で大きな判断材料になったと思います。  処理水を海に流したいという話は前から聞いたことがあったのですが、その裏側に漁業関係者の反対の声があることは知りませんでした。
 ディスカッションの際に「処理水を海洋放出するのが安全ならば、東京湾や大阪湾に流すことだってなんの問題もない。なぜ福島県付近の海に流すのか。」とおしゃっていた方がいらしゃいましたが、本当にその通りだと思いました。なぜ原発事故によって福島県の方や福島県周辺の方が困ってばかりいなければならないのか不思議でたまりませんでした。 
 また、情報提供者は自分に都合のいいようにうまく書いている可能性があるということを改めて感じました。政府や企業が全て都合のいいように書き換えているわけではありませんが、本当にそれが正しいのか前提を疑う必要があると感じました。 
 とても面白い講座をありがとうございました。

 

編集者のコメントです。
 災害は、必ずとも目に見える形あるものではないと知りました。目に見えるということは、認識されやすいことです。今回聞いた話の中にあったのは、当事者にならなければわからないことばかりでした。その場にいないだけで、ここまで認識が変わってくるのかと驚かされました。
 解決すべき問題は、社会の形が変わるたびに出てきます。それらを無視することほど、幸せなことはありません。気づいてしまったならどうにか行動を起こさなければなりません。今回は、現場にいる方の生の情報が聞けたので、深く考えるきっかけとなりました。
 ありがとうございます。

編集:宮崎大学農学部森林緑地環境科学科 2年 相原直生

2020年6月17日水曜日

Stay Home Project!!第12回 くわまん!世の中にインパクトを与える方法!と最後にお願い!



今回のゲストのくわばらさん(くわまん)は、これまで対談という形でのトークではあるが、
講演という形で報告したのはリアルでもオンラインでも初めてだったそうです。
そんな中、失敗と成功のメカニズムや海外での経験が大きく成長する糧となった事などなど縦横に語ってもらいました。
そして、成功の秘訣のピラミッドを自分なりに描いて進んでいる。
元々、韓国人は反日教育をうけて日本人のことが嫌いなはずだという先入観があり、韓国人が好きではなかった。

そんなくわまんが、フリーハグの活動を韓国で企画するに至った、台湾謝謝からの発展していった話。注目されると思っていたのにスルーされるフリーハグ。

そして。。。
いろんな話が展開され、若い時は周りからの評価や結果を求めすぎていたこと、高校生たちにも失敗とのつきあいかたをアドバイスして素敵な感想が続々届いています。

ぜひ、みなさん、コメント欄に感想をお待ちしています.

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この間、アースウォーカーズの活動で補助金や助成金が申請できる募集があるのですが、 いかんせん人手不足で申請できていないです。 どなたか、申請のお手伝いをできる人は力をかしてほしいのでご連絡ください。 力を貸していただきたいです。よろしくお願いいたします。
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下記ページで次々回の田原さんと来月の前川さんの希望アンケートを集めています。 下の方にあるのでぜひ、協力お願いします。 http://earthwalkers.jp/cn19/pg491.html
《 マンスリーサポーター募集中 》
アースウォーカーズの活動は皆様のご協力があって成り立っています。そのため、アースウォーカーズの活動を継続的に支えてくださる方を募集しています。毎月1口500円から受け付けているのでアースウォーカーズの活動を支えたいなと思った方はぜひマンスリーサポーターの登録お願いします!
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詳しくはこちら→http://earthwalkers.jp/pg621.html
アースウォーカーズの活動が「いいな!」と思った方は、「いいね!」お願いします!!
→https://www.facebook.com/EarthWalkers.jp/
 以下 参加者の感想です

遠藤日南子 山形県高校1年生  私は後先のことを考えず、少しでもこれいいなと思ったらすぐ行動してしまうタイプです。

だから、中途半端に終わってしまうことが多くありました。

中途半端に終わってしまうことがとても良いことだとは言えませんが、失敗してきたことがこれからの判断に糧になると考えると、前向きに頑張れる気がします。
また、YouTubeのくわまんTVを見て、人との繋がりが大切なんだな改めて感じました。
目隠しをして手を広げている桑原さんに対して「あなたは勇気あるひとだ」「私たちは友達だ」と声をかけ、「ありがとう」と言葉を交わしている様子は、人種や国家関係なく人として繋がっていると感じました。とても面白い講演をありがとうございました。

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Jo Kawano
僕が桑原さんのお話を聞いて、特に印象的だったのは、行動力と読みです。
アイデアを思いついて、口にするのは、比較的、誰でもできるかもしれませんが、
それを形にする・表現するのは、けっこう億劫になったり、面倒なことだと思います。
桑原さんはそれを10年前から実践されていて、将来、どのように発展するのかをある程度予想できていたのかと思います。
中国・西安からイタリアまで自転車で行く、
最初はスキップで行くことを試みるも失敗、でもそこから自転車で行こうと思うリカバリー笑、
ただただすごいと思うばかりです。
これから桑原さんが挑戦されることや動画を通しての発信がますます楽しみになりました。



編集:宮崎大学農学部森林緑地環境科学科 2年 相原直生

2020年6月13日土曜日

Stay Home Project !! 第11回 文部科学省元キャリア官僚と高校生が語り合う!

前川喜平さん。今回も有意義な講演でした!!以下、年代ごとの感想をちらっと
安積高校3年:めちゃくちゃ面白かったです。公演もさることながら、質疑応答で、元官僚が私的なことについて一緒に考えてくれるので、本当にありがたいし、面白かったです!本当の教育って、まさにこのプロジェクトみたいなんだなぁ。って感じました
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大学生:初めて参加したけど、ここで発言している高校生や大学生の意見がすごすぎて、 しかも、ここで成長していると言ってたから、 このステイホームプロジェクトから社会を変える人が出てきそうでワクワクしました。
福島高校2年:今回は実にホットで身近な話で楽しかった!
文科省の中の意見とか考えた事はなかったので、違った視点で休校と言うものを見れてよかった。9月入学のデメリットがあることを初めて知って、改めて「思いつきでものをいうもんじゃないな」と感じました。「なるほど」とか「ん? ここは自分と違うぞ」と思ったり、何でそう思ったのかを反芻して、理由を探っていきたいと思います。前川喜平さん、講演ありがとうございました!!
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他にもいっぱいワクワクする感想が寄せられて、ここで紹介できないのが残念です。ぜひ、みなさんコメントに感想寄せてください。
今回スタートで運営トラブルで遅れ、前半の話も長引いてしまったので、ちょっと申し訳ない形になってすみません。
前川さんも初めてのオンライン講演を自宅からの配信だったそうで、途中充電がなくなりそうになったり、ハプニングもありましたが、なんとか終了しました。
後半の質疑応答やディスカッションがめちゃめちゃ盛り上がったので、前半だけで退出した3分の1くらいの方々には本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
個人的には後半盛り上がったので、前半の話をもう少し短くして良かったかなぁ。。。と率直に思いましたが、
高校生の感想からもっと話を聞きたかったと好評だったので、私の思いより高校生の思いを大事にしようと思いました。



以下、参加者の感想です
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 今回参加した講演はNPO法人Earth Walkers主催、ゲストスピーカーの前川喜平さんによるもので、主に新型コロナウイルスの影響による一斉休校とそれと呼応して9月入学の話についてであった。以下、今回の講演を踏まえ自分の考えを述べようと思う。
 まず、一斉休校の話を聞いて考えたことは一斉休校に関する疑問はもちろんであるが、現在の日本の教育現場におけるICT技術の普及が不十分だということに問題があるということだ。
 日本の大学のほとんどでオンライン授業を行っているが、小中高の多くのところでは登校するまでは宿題の配布のみである。私の母校(小中高の一貫校の私立)の先生に聞いてみると、中高では一人一台学校からiPadが配布されているため、それを使ってオンライン授業を行っており、また、小学校では授業によって自宅のパソコンや保護者の情報端末を用いてオンライン授業を行っているという。
 そのためもちろん学習の定着に関しては不明なところがあるが、授業の遅れに関してあまり問題はないという。これを踏まえて考えると「授業の進み」に焦点を当てるとICT技術の導入は必須であるし、普段の学習を補助するためにも必要なものだと感じた。海外との比較も興味深く、ICT技術の導入やコロナ下での授業の工夫を調べてみようと思う。
 次に9月入学についてだが、講演中に紹介された数字が面白いと思った。それは年齢や中高大学生対象の9月入学についてのアンケートである。私はグローバル化に伴い、留学の時期を海外に合わせること、企業の海外進出などのメリットを考え賛成と考えていたが、大学生や中学生は反対派のほうが多く驚いた。その理由は、大学生にとって就活や仕事との掛け合いがあるからそれを考慮しているのかと考えられる。また、9月入学について講演の中でアンケートが取られ、「来年までに移行するべきではない」選択肢に約半分の集まるという結果になった。
 この結果を見て、慎重に考えるとそうなのかもしれないと思うがここで変化しようとしなければ、高校生から出た意見である「9月入学」の案自体が消えてしまうのではないか。変えるのであれば今が転換点であると思った。また、9月入学に転換するとしたら2000~3000憶円の予算が必要だという数字が出てきたが、それは1987年のデータを参考にしていたので、現在の状況も踏まえた上の数字を知りたいと思ったし、メリット・デメリットを考えようと思う。



山形県高校1年
 前川さんのお話の中に「休校期間中に失ったものは?」という問いかけがありました。修学旅行や勉強のモチベーションなど思いつきましたが、それよりも得たもののほうが多いということに気づきました。例えば、子供が社会的弱者であったり、情報格差を感じたり、やりたいことをとことんやる楽しさを知ったり…
 他にも学校に行かないほうが学びになる人がいるということも教えていただきました。今までの自分は学校が全ての学習源だと思っていましたが、インターネットの普及とともに家でも勉強できることに気づかされました。
 コロナウイルスが発達させた、工夫する力と柔軟に対応する力は、今だけでなくこれからも求められる要素だと思いました。
 知らないことばかりで毎回ワクワクしながら参加させていただいてます。今回も興味深いお話をありがとうございました。
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編集:宮崎大学農学部森林緑地環境科学科 2年 相原直生

2020年6月7日日曜日

Stay Home Project!!第10回 再生可能エネルギー100%へ福島の挑戦!原発事故を経て


今回のオンライン講座の服部さんは、ともかく楽しみにしていた1人。
アースウォーカーズの活動の原点でもある地球温暖化と福島原発事故後のエネルギー転換。
太陽光の持っているポテンシャルは半端ない。
そして風力も地熱もかなり大きな可能性を持っている。
そんなワクワクする話を世界情勢を聞きながら、日本が法整備がおくれ自然と共存できる取り組みになっていない事。
一つ一つがすでに乗りこえている欧州の先進例を学べば日本でも可能だと実感した。(ドイツでは地権者が希望しても山林の木を伐採してパネル設置はできないそうです。)
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そして、大事なのは再生可能エネルギーで発電した収益を、関東や関西や海外の企業がすいあげてしまい、その負荷を市民が払っているのは大きな問題だと思った。
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西村さんの補足もありましたが、ドイツではその地域のエネルギーは地域の財産として認められていて、日本みたいに東京電力が吸い上げるのを禁止しているそうです。
服部さんいわく福島で一番風が吹く地域に大きな風力発電が設置されてて、東京電力がその売電収益を年間20億円〜30億円もうけて、その土地の借地代として年間400万円くらいが福島の人に払われているそうです。
書いたら長くなるので、これくらいにしますが、良かったら今週土曜日の再放送に、ぜひ参加してください。
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今回の参加者の感想
Hanae Yokooさん
 再エネのメリットを今回詳しく教えて頂きました! 2018年に juwi 社さんに娘が2019年に生徒が訪問の話題で目から鱗。2011原発事故後のドイツの再エネの方針と取り組みも進んでいることもアンドレアスシングラー氏にお会いしお話を伺いました!
 さて日本ではと思っていたところ、福島でもこの様な取り組みを伺い、再エネ&エコに注目したいです。また服部様に関わるSDGSの探求活動でもアドバイスなど頂ければ嬉しいです
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尾山郁人さん
 再エネの基礎から福島での最先端の取り組みまで、勉強になることがたくさんありました。ドイツや福島の事例に学びつつも、その地域らしい再エネのあり方を考えることが重要だと思います。これさえしておけばいいといったマニュアルはありません。でも、考えることをやめれば原子力に逆戻りします。
 原子力はあかん、火力もあかん、でも再エネ導入はハードル高いよなーっていう人が本当に多いと思います。でも、これからのエネルギー問題って自然環境とか地域コミュニティとも複合的に結びついてるはずなので、もっと頭柔らかく、視野広げなダメやなとつくづく反省しました。本当に面白い取り組みなので、福島県外にもどんどん発信してほしいです。ありがとうございました。
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編集:宮崎大学農学部森林緑地環科科2年 相原直生