2017年11月28日火曜日

福島の高校生オーストラリア短期留学プロジェクト6日目

福島の高校生オーストラリア短期留学プロジェクト6日目。

オーストラリア6日目の火曜日は、1限目は音楽、ギターとドラムとコーラスに分かれて、それぞれ練習しました。
授業の最後にセッションをするシステムで進められ、最後のセッションでは感動的でした。



2限目はダンスの授業で、体操服に着替えて一緒にダンスを踊りました。
音楽に合わせてダンスを踊るのですが、1人が踊るダンスを決めてそれをみんなで一緒に踊るシステムでした

次々に先生に当てられた生徒が踊る振り付けを考えて実践しました。




これもまた、日本では考えられないシステムだと改めて再認識しました。
日本は先生が与えたものを実践したり暗記するシステムです。

しかし、どう踊るかを考えるという事をあたら得られた高校生たちは次々に踊っていきました。

福島の3人の高校生たちもその流れに合わせて、踊りを考えてリズムよく進んでいくきました。
見てて感じたことが、日本の高校生に考えて自分で実践するという能力がないわけでは無いです。

しかし、そういう授業を積み重ねて受けていく事で、自発的に考えて実践する習慣がつくオーストラリアの教育の素晴らしさが見えて来ました。



また、答えやゴールが決まって、それを暗記したり、生徒が考えるのではなく、教師の言う通りに実践するシステムのある日本の教育とは、大きく異なる点があります。

日本ではその積み重ねが、高校を卒業する頃に能力として、言われた事に順応する日本社会を構築していくのかなぁと、ちょっと垣間見ました。



さて、この日はリセスの後、学校をあとにし、鈴木さんに案内してもらい、ジロングセントラルでショッピングを楽しむ時間となりました。
みんな、お土産やランチなどを楽しみ、動物園へ移動してコアラやカンガルーなどを見て楽しみました。


夕方から学校の講堂でセミナーが開催されました。
セミナーでは、最初にアボリジニとウランについて学び市民運動をしているNGOフレンドオブアース オーストラリアのジムさんに40分スピーチしてもらいました。

加えて、ノーベル平和賞を受賞したNGOアイキャンの活動をしているギゼラさんに30分スピーチしてもらいました。



一つ残念だったのが、日本の高校生たちがアイキャンの事をオーストラリアに参加するまで知らなかった事でした。

そのあと、会場を3つのグループに分けて、それぞれで福島の高校生にスピーチしてもらい、質疑応答に答えながらディスカッションをしました。


最後に、小玉代表が全体にアースウォーカーズの活動を紹介し、福島の2011年の混乱時期の話から6年半経った現在の福島の状況を伝えました。
会場からは次々に質問が飛び交い、一つ一つコンパクトに答えさせていただき、とても良い機会となりました。

急きょホーシャムから駆けつけてくれた、あきなさんに通訳をして頂き、NGOの方々の報告が高校生たちにも理解され、助かりました。
Akina Kohさん、ありがとうございました。



そして、今回の企画を準備していただいた太田先生、すばらしい機会を作って頂きありがとうございました。
この日は小玉代表の誕生日で、帰ってからホストファミリーに祝ってもらいました。


参加している高校生の感想を紹介します。




佐藤碧 川俣町在住 成蹊高校1年

今日は1時間目の音楽の授業を受けました。
ギターと歌で「Waltzing Matilda」を演奏しました。

ギターを教えてくれた男の子がとても優しかったです。
彼が14歳というのを聞いて、とても驚きました。自分より年上に見えていたからです。


最後にはハグをして、自分、オーストラリア人になってきたなと少し外国慣れをしたのを感じました。
初海外、毎日が新しいことで溢れていて、私がたくさんのことを吸収するというよりかは、吸収されているような気分で充実した毎日を送っています。


日本では絶対備えることができないこの環境に感謝して残り時間を過ごそうと思いました。

2時間目のダンスの授業が終わったら、ショッピングモールにお出かけしました。
スーパーでホストファミリーに美味しいと教えてもらったチョコレートを買いました。
日本に帰ったら家族と土産話をしながら食べたいと思います。



買い物の次は動物園に行きました。
その動物園は迷子になってしまった動物や、お母さんに見放されてしまった動物がいるところでした。
その動物が大きくなったら、自然に返すそうです。

その動物園ではコアラを触りました。
本当にふわふわで来世はコアラになりたいと思ってしまいました。
とてもかわいかったです。ホストファミリーと動物園に行った時にもとても気に入っていたウォンバットにも会えました。
寝姿が愛らしかったです。また会いに来ます。


夕方になったら震災の当時のスピーチをしました。みなさん親身に聞いてくださって嬉しかったです。
そして講演も聞くことができました。

福島の原発に使われていたウランがオーストラリアで作られていたということを知りました。
ですが、それでもオーストラリアでは原発の事件前とあまり変わりのないウラン経済が働いているということだったので、少しショックでした。


少しというのは福島もオーストラリアも悪いと思うからです。
福島で事故が起きてもその経済を続けていることも悪いし、ウランで電気を作ることを命令している日本もそれを行っている福島も悪いからです。

でも、私は被害を受けた一人なので少しショックなのです。


今すぐになくなるのは不可能なのは知っているので、いつか原子力発電所がなくなればいいなと願っています。

Today I got a music class . I played "Waltzing Matilda" with guitar and songs. The boy who taught me the guitar was very kind.







鈴木佳怜 福島市在住 桜の聖母高校1年

朝イチの音楽の授業はギターを演奏しました。
2回程しか弾いたことがないので沢山練習しましたが、皆で合わせたときはほとんど弾けませんでした。

ダンスの授業はウォーミングアップを20分ほど行いました。決まった型が無く、生徒が1人ずつ動きを考えます。


私も動きを考えましたが、周りの生徒のようにパッと思い浮かばなくて止まってしまいました。

午後は動物園に行きました。動物園としては小さかったのですが、動物をまじかに見ることができるので良かったです。
私はコアラを初めて触りました。思っていたよりふわふわしていました。


そのあとはショッピングモールに行き買い物をしました。
時間が短かったのでゆっくりしていられませんでしたが沢山お土産を買えました。

夕方はカーディニア高校に戻りセミナーに参加しました。主に核兵器について研究しているフレンドオブアースの人とアイキャンに携わっている人の話を聞きました。
フレンドオブアースの核研究者の話ではオーストラリアと福島の原発の関係について少し知ることができました。


原発に使われたウランが危険だということを知っていて売ることに反対した人もいたようですが結局売ってしまい、福島や日本に被害を与えてしまったと思っている人がいるということを知りました。

アイキャンの人からは、核兵器の廃絶をめざし国連などでも頑張った非政府組織の団体についての話を聞きました。
とても有名な組織であるようですが、私は全く知りませんでした。彼らは核兵器使用を反対する人達から成り立っているようです。


最後には私たち3人がそれぞれスピーチをしました。
スピーチ自体は何の問題もなくできましたが、そのあとの質問に答えることができませんでした。

その理由は質問内容が難しいからということと、私に知識があまりにも無かったこと、震災や原発について自分の意見や思いがないからでした。


おそらく私が質問に答えられないのを見て彼らはがっかりしたと思います。私も自分にがっかりです。
I touched koala for the first time !
It was very fluffy.





富田真央 郡山市在住 日大東北高校1年

今日の1時間目は音楽でした。中1、2年生と「Waltzing Matilda」をギターで弾きました。
私は中学2年生のウィルバ君に教えてもらいました。

高校の授業でギターを習っているので少しだけは弾くことができました。
ウィルバくんは私が弾くたびにawesome!!と言ってくれて嬉しかったし、そのおかげでそんなに緊張することなく弾くことができました!


次はダンスの授業でした。
日本とは違ってガチの授業で、自分たちで振り付けを考えていました。
日本とのダンスの授業とは全然違っていて羨ましかったです。

その後は鈴木さんに買い物に連れていってもらいました。
欲しかった香水と、たくさんのお土産を買えたので良かったです!


その後は待ちに待った動物園!
ずっと見たかったコアラを見てさわることができました。
想像以上に柔らかくて本当に可愛かったです!

そして夜はスピーチでした。
私の周りには10人いないくらいの人数でしたが、外国人を目の前にするととっても緊張しました。


スピーチが終わるとたくさんの人から色々な質問がきました。
まさか、こんなに真剣に私たちの話を聞いてくれるなんて思ってもなかったので、本当に嬉しかったです。

でも、福島県民なのにもかかわらず知らないこともたくさんあって、もっと自分の住んでいる県に関心を持つべきだとおもいました。
この経験がなかったら関心を持とうとは思わなかったとおもうので、良かったです。


Today we had speech.
I was very nervous but it was a great experience. I thought that I should have more interest in Fukushima.I am glad I participated in this project.

2017年11月27日月曜日

福島の高校生オーストラリア短期留学プロジェクト5日目

福島の高校生オーストラリア短期留学プロジェクト5日目

月曜日のこの日は初めて学校への登校日でした。
今回はアースウォーカーズとしては、初めての海外留学体験なので貴重な10日間となりました。


訪問する学校の高等部が試験という事もあり、初日は小学生のクラスに合流しました。

実は、今回のプロジェクトのきっかけを作っていただいた1人が、小学部で日本語や日本の文化を教えているスー・メットカーフ先生でした。



太田先生とスー先生が2人3脚で始まったと行っても過言ありません。

この学校の毎年開催されるジャパニーズウィークで小学生たちが多くの寄付を集めて、その使い道を日本赤十字などに寄付してきたそうです。


今年は違う形で企画してみようとスー先生から太田先生によびかけ、ネットで「被災地・高校生・海外派遣」などを検索したところアースウォーカーズにたどり着きコラボすることになりました。

スー先生、太田先生、本当にありがとうございます。


そして、この日はちょうど日本の文化に触れる授業だったので50分間、小学2年生のクラスにけん玉、紙風船、こけし落とし、羽子板風船な
どを、一緒に体験しました。

リセスの中休みは小学生たちと一緒にクッキーを食べて楽しみました。



3限目からは折り紙を子どもたちに教えながらの授業でした。

昼食もホストファミリーからのランチボックスを小学生たちと中庭の芝生の上で一緒に食べました。


午後の授業中に地元新聞社の取材が入り、川俣町から参加の佐藤碧さんがインタビューをうける事になりました。

学校が終わってから、それぞれホストファミリーの家に帰ったのですが、私はホストファミリーのシェルダンさんがフットサルをの試合があるという事で応援に行きました。



カーディニア インターナショナル カレッジでは、高校だけでなく、中学、小学、未就学児まで3歳から18歳までが通う私立高校です。

授業のシステムは
9:00-9:10ホームルーム
9:10-10:00 1限目
10:00-10:50 2限目
10:50-11:10リセス中休み
11:10-12:00 3限目
12:00-12:50 4限目
12:50-13:40 ランチ
13:40-14:30 5限目
14:30-15:20 6限目
となっているそうです。


明日は音楽やダンスの授業もあるそうで、体操服を持ってくるように言われているので、また楽しみです。


参加者の高校生の感想を紹介します






富田真央 郡山市在住 日大東北高校1年

今日から学校!初日は、小学校2年生とけん玉、だるま落とし、紙風船、羽子板、小学一年生と折り紙でした。

小さい子は話す勢いが凄いし、聞き取りにくかったりするので、きちんと会話できるか不安なままのスタートでした。


はじめは2年生がやってきました。最初の方はどう説明したらいいのか分からず見守っているような感じでしたが、子供たちが笑いかけてくれたり話しかけてくれたので、3時間目には自分から話しかけられるようになりました。

言葉が通じないことも何回かありましたが、ジェスチャーなどでなんとか会話できました。



次は一年生と折り紙でしたが、1年生はそんなに口数が多くなかったので、そんなに困ることなく終えることができました。

ランチタイムでは、周りにどんどん人が集まってきて質問攻めになって大変でした…笑。
わからない単語や話すスピードが速くて聞き取るのが難しかったです。

もっともっと勉強しないとなぁと実感させられました。


食べ終わったあとは、女の子達と歌ったり、大人数で写真を撮ったりとても楽しむことができました。

明日は高校生との交流です。今日のうちに調べておきたいことや分からなかったことをクリアにして、明日はもっと話せるようにしたいです。


School has started from Today!
We played with first-year stvdents,second-great students,Japanese toys and origami.
It was hard to understand the ward,but I was able to do it.



I was very happy that there were many students who invited me for lunch.
Tomorrow is exchange with high school students.
I am more nervous than Today,but I wanna do my best.






佐藤碧 川俣町在住 成蹊高校1年 11月27日

今日は小学部で日本の授業をしました。
その授業では折り紙、けんだま、だるま落とし、紙風船を一緒に遊びました。

授業の始まりの挨拶で小さい子に「おはようございます」と言われた時はとてもうれしかったし、かわいかったです。



私はとにかくオーストラリアに来たら何ふり構わず楽しむことを決めていたので、小さい子にもたくさん話しかけに行きました。

自分らしく動けてよかったです。一緒にあそぼうと小さい子に声をかけられたのが忘れられません。



それに今日は地元の新聞社にインタビューをされました。質問の中で、「オーストラリアの海と福島の海は何が違いますか?」と聞かれました。最初は答えられませんでした。

何が違うと言われても、海に入れないから比較のしようがないのでとても困りました。なので、福島の海の現状を伝えました。

私の気持ちが伝わったのかは分かりませんが、自分が出来るだけの返答ができたと思います。


今日はホストファミリーのクロイの試合がありました。
競技はネットボールというオーストラリアでできたものでした。

女の子しかできないバスケットボールに似たもので、試合はとてもよかったです。
結果はふるわなかったですが、ホストファミリーの違う一面を見ることができてよかったです。



試合を応援している時にホストファミリーのオスカーが福島のことを聞いてきました。

オスカーは現在10歳であり、私が体験した震災の当時は4歳であったはずです。
それなのに震災のことを聞いてきてくれるなんてと、とても感動しました。


私はスピーチで用意したものを元に話しました。
最後まで目を見て聞いてくれてたし、いつのまにか妹のべサニーもいて、とても嬉しい気持ちになりました。

こんなに小さい子が震災に興味を持ってくれたことが嬉しかったです。


Today I did a Japanese lesson at elementary school.
In that lesson I played Origami, Kenden, Dharma Dropped and Balloon.
Oscar of my host family asked about Fukushima while supporting the game.


Oscar is 10 years old at the time of the earthquake that I experienced it should have been 4 years old.
Even so, I was touched to hear about the earthquake.






鈴木佳怜 福島市在住 桜の聖母高校1年

今日は一日小学部で過ごしました。
小学生とは日本の遊びをしました。
皆何度も体験しているようでとても上手に取り組めていました。


小学生は話すスピードがとても速いので聞き取ることが難しかったです。
何度も聞きなおすと「何で何回も言わなきゃいけないの?」という顔をします。
でも小さい子と一緒に過ごせばリスニング力が上がるのではないかと思います。


昼食は小学生と一緒に食べました。
その後一緒に遊ぶ予定でしたが私は弁当を食べ終わらせられなかったので遊べませんでした。

I hope I'll be able to play with children next time!