2014年6月29日日曜日

第1回 福島の子どもたち米沢リフレッシュプロジェクト

原発事故の影響で外遊びが制限されている福島の子どもたちに、自然の中で遊んでもらおうと開催しました。 バスで1時間ほど移動して山形県米沢市の公園に行くプロジェクトで、参加費1,000円でどのくらい申し込みがあるか不安な中、先月募集を開始しました。
2週間の期間で20人募集しようと思っていたところ、最初の4日間で定員を超える26人から申し込みがあり、ニーズの高さに、あらためて福島の深刻さを痛感しました。

朝9時に福島駅に集合し、貸し切りバスで米沢市の特定非営利活動法人「with優」さんに約1時間ほどかけて移動しました。 with優さんでは、子どもたちがエプロン姿に着替え、ほとんどの子どもたちが初めてのピザづくりを体験。
生地を丸く広げ、野菜やウィンナーなどの具材を包丁で切ってきれいに並べ、18枚のピザを作っていきます。 作った順番に外にあるピザ釜で焼き、次々出来上がる焼きたてのピザを食べました。めっちゃ美味しいピザで笑顔いっぱいに。
直前に宮崎から届いたトウモロコシをゆで立てで食べ、ライフのパンも含めて宮崎の味をみんなで堪能しました。
食事が終わったころにはそれまで降っていた雨があがり、外でサクランボ選手権。 サクランボを一つ食べて、そのタネを口の中から飛ばし、飛距離を競うという遊び。
小学校一年生から順番にチャンレジ、子どもたちは盛り上がり、最後は大学生やお父さんも参加して楽しいひとときになりました。
with優さんは日曜日の休みにもかかわらず、アースウォーカーズのサポートをしていただきました。本当にありがとうございました。 宮崎から届いたキュウリと山形のサクランボを手に集合写真。

そこから15分ほどバスで移動して大森山公園での外遊び。 前日からの大雨があり午前中も雨だったので、公園より児童館の方がいいかスタッフ間で話し合って、どちらがいいか子どもたちに聞くと、全員公園に行きたい!と笑顔で手を挙げてくれました。
公園では、いくつか水たまりがあったものの、問題なく遊べる感じでしたので、芝スキーや遊具で遊んだり、一気にテンションあがって盛り上がっていました。
この公園には車が入れない自転車練習用の広場があり、今回は自転車を5台準備して子どもたちの自転車教室も開催しました。 福島で自転車の練習をすると転倒した時に手が地面に付き、放射能に触れるのが怖いというお母さんの一言から始まったこの企画。
子どもたちは大喜びで自転車体験をしました。 その中でも、一人の少年が何度か乗ったけど、上手く乗れず怖いと言っていました。そのお母さんも「福島ではなかなか練習させられないんです」と語っていました。大学生が一緒になって自転車にまたがり、何度か挑戦するとバランスが取れ走り出しました。
その子は、本当に嬉しかったのか、そのグラウンドを何週も何週もグルグル回り、喜んでいました。 その子のお母さんは、いろんな事に自信が持てなかった息子だったらしく、今回、笑顔で「お母さん一人で自転車に乗れた〜!!」と胸に飛び来んだ時に浮かべた涙は忘れられません。
子どもたちの成長にアースウォーカーズが少しでもサポートできたのが本当に良かったと、私の目にも思わず涙が溢れていました。 今回の企画は、2月に宮崎に来んねキャンプに参加した、母親の押山さんと米沢出身で福島大の栗田くんと2人で直前までの準備の奮闘があり実現できました。
アースウォーカーズでこれまで取り組んできた、未就学児を対象とした「福島の子どもたち宮崎に来んねキャンプ」に参加した母親の「小学生の子どもたちもサポートできないんですか?」という声から始まった今回の企画は、宮崎県の東日本大震災復興活動支援事業に申し込み、その委託を受けて実現しました。
福島の子どもたちのサポートを宮崎県の委託事業として山形県米沢市で取り組むアースウォーカーズも、画期的な一歩を踏み出しました。
この事業は10ヶ月限定となっているので、来年以降も継続できるように皆さんのサポートをお願いします。 バスでの移動で約7万円かかるので、参加者から1000円×20人で毎回5万円を別途必要とします。 アースウォーカーズのワンコインマンスリーサポーターを米沢保養分として100口、別途集めることで継続できるようにしたいと思っています。ぜひ、1口の人が周りに広げてもらったり、2口お願いしながら、福島の子どもたちのサポートをお願いします。
ワンコインマンスリーサポーター会員の詳細はクリック!
アースウォーカーズは未就学児対象の宮崎に来んねキャンプ、小学生を対象とした毎月の米沢プロジェクト、中学生をオーストラリアへ、高校生をドイツへと各世代の福島の子どもたちのサポートを継続できるよう引き続き頑張りますのでよろしくお願いいたします。

2014年6月21日土曜日

通常総会を行いました


6月21日、天空カフェZEALにて
特定非営利活動法人アースウォーカーズ総会を開催しました。


総会では昨年度の事業や決算、
今年度の事業計画や予算案などを報告した上で、
様々な議論が繰り広げられました。

また、ボランティアに関心がある学生の支援を強化するため、
学生支援を事業の一つとして位置づける事になりました。

今回、宮崎国際大学の柴尾先生にも正会員に加入して頂き、
初めて総会に参加してもらいました。
また、オブザーバーも含めると、宮崎大学の1年生などもいて、
ますます活動の輪が広がっていることを実感しました。






なお、宮崎大学医学部を卒業し兵庫県立病院に
勤務する事になった正木亮多理事が辞任し、

新理事として宮崎大学3年の時枝明日香理事、
宮崎市役所勤務のサシャクリンガー理事、
新監事として税理士の河崎三男監事が選ばれました。


 +++ +++ +++



この活動を続ける上で、
福島を支援するとなると放射能の問題が絡むので、
助成金や補助金などが採択されにくい。
という現状もあります。

また、東日本大震災から3年が経ち、
被災地の現状や福島の課題が忘れられつつあります。


そんな中でも、昨年度はほとんど寄付や会費で
800万円を超える予算となりました。
そして、確実に支援の規模が拡大していることを実感しました。




また、有給スタッフがいない中、
全員ボランティアでの活動で限界はあるものの
「福島の子どもたち宮崎に来んねキャンプ」や
「野菜プロジェクト」「どんぐりプロジェクト」
「脱原発のドイツに学ぶ福島ドイツ高校生交流プロジェクト」
「被災地へのボランティア派遣」などなど、
多岐にわたり活動内容が充実してきました。

今年度からは「福島の子どもたちリフレッシュプロジェクト」

と題して米沢での日帰りプロジェクトが毎月開催予定で始まります。


支援を継続し、活動の輪をますます広げて行くため、
これからもご支援、ご協力頂ければ幸いです。
今年度の新役員は下記の通りです。

代表理事 小玉直也  フリーカメラマン
事務局長 小林亜衣  セラピスト
理 事  山田秀一  弁護士
理 事  成見暁子  弁護士
理 事  木下 統    宮崎大学農学部准教授
理 事  松田達郎 宮崎大学工学部教授
理 事  福田久美子 天空カフェ Zeal オーナー
理 事  池辺宜子    ひむか村の宝箱代表
理 事  時枝明日香 宮崎大学 3 年
理 事  KLINGER SASCHA 宮崎市役所
監 事  橋口剛和    社会保険労務士
監 事  河崎三男    税理士

2014年6月7日土曜日

エネルギーシフトの進むドイツに学ぶ


文責:宮崎大学2年 コガケイ。

今日は、宮崎国際交流協会主催のドイツまなび塾講演会「ドイツにおけるエネルギーシフトについて」に参加してきました。
宮崎市民プラザの会議室が定員の40名を超える参加者で補助の椅子まで必要になるくらい参加者があふれました。

この講演会では、宮崎市の職員でもあり、Earth Walkersの活動に参加されているドイツ出身のサシャ・クリンガーさんが講師となり、ドイツ政府が作成した資料を基にして、再生可能エネルギーを導入しているドイツの取り組みについて話をされました。

ドイツでは、福島の原発事故以前から国民が脱原発を掲げて声をあげ、国が率先して原発エネルギーに頼らない再生可能エネルギーを導入しています。


何よりも、ドイツでは国民自らが声を上げ、それが政府の政策を変えていることに驚かされました。
そして、日本では国策や政治に関して、なかなか声を上げにくい現状があることを感じさせられました。


そしてこのエネルギーシフトは、21世紀に我々が環境と経済を融合しながら生きていく上で必要不可欠な政策であり、日本も早くこれを取り入れるべきであると感じました。


そして、後半にはEarth Walkers代表の小玉代表が福島の高校生をドイツへ派遣して、現地の高校生と交流をするプロジェクトに関して話をされました。

ドイツでは戦争や環境やエネルギーの問題に関して、たとえ負の遺産であっても隠したりせずに、学生が主体的に意見を出しながら学んでいるそうです。

それを聞いて、日本も教育の中でそれらの問題に関して、話し合ったり考えたりする時間を設け、学生や若い人々が社会に関して関心を高めるきっかけを作るべきと思いました。

私自身、Earth Walkersの活動を通して、社会問題やエネルギー政策などの問題に対して目を向けるきっかけになっているので、活動が非常に有意義な時間となっています。


最後には、ドイツのエネルギーシフトや日本がドイツから学べることに関して、約6人ずつ6つのグループに分かれディスカッションをしました。

最後のディスカッションの発表では、エネルギーシフトは急にはできないので、一人一人が日ごろから考えなどを見直し、段々脱原発へとシフトするべきだ。といった意見や

原発やエネルギーの問題に関しても、マスコミを鵜呑みにせず、自分で知り考えることが大切だ。などといった意見が出されました。


終了後、参加者のみなさんから、アースウォーカーズへのご支援を多く寄せて頂き本当にありがとうございました。

国際交流協会の皆さん、今日はこのような会を開いていただき本当にありがとうございました。



最後に、本日から今年度のドイツ高校生交流プロジェクトの参加者募集と寄付のお願いをアースウォーカーズのホームページで開始しました。
ぜひ、ご一読下さい。
http://earthwalkers.jp/global/fgep14.html