2019年8月13日火曜日

福島を伝え再生可能エネルギーを学ぶ 福島・ドイツ高校生交流プロジェクト11日目(8月13日)

この日はマインツ市役所主催の高校生報告会でした。
午前、マインツ市のパワートウガスを訪問しました
ここは、水を水素と酸素に分解し、液体水素として保存して、その水素を状況に応じてエネルギーに変えるシステムがあります。ドイツに3つある最先端のシステムの中の一つを見学しました。
そして、大事なのは、水を分解するのに大きな電力を必要とすることだそうです。
その電力を原発や火力から使っていては意味がない。再生可能エネルギーでの余剰電力で水素を捻出し使うことがとても大事だと語られていました。
近くに大きな風力発電がいくつもありました。この風力発電のピーク時以外の余剰電力を使って水素を作っているそうです。
まだ、いろいろ課題があるが、新しいテーマと課題に挑戦中であることが、再生可能エネルギー100%を目指す中での努力が垣間見れました。


ホテル近くのイタリアンレストランでランチを食べ、高遠菜穂子さんとzoomで交流しました。また新しい中東支援の深い話が聞けました。
夕方からはマインツ市役所でのスピーチをしました。
この日の驚きは夕方マインツ市役所でのトイレの表記でした!
日本でもLGBTに配慮が言われる昨今だが、ドイツは進んでるなぁと感じました。
今回はマインツ市役所が主催して場所を提供し、福島の高校生たちの声を聞く場を設定していただきました。初めての機会でしだ。
なるべく原稿を見ずにできるところまで挑戦しようと。皆頑張りました。
その後、同会場でフライデーフォーフューチャーマインツの代表をしているソレナさんのスピーチを聞きました。
温暖化を1日も早く止めるため、次の10年で取り返しのつかない不可逆的な地球温暖化をくい止めるために若者たちの変化を求める動きが広がり、地球の助けを求める最後の叫びとして、また何かを変えることできる最後の世代として、活動を頑張っているそうです。


その運動はメディアで各地で報道され、それを知った若者が新しい流れを作っているそうです。
そんなソレナさんのスピーチは素晴らしく、若者に未来を想像させ、出来る事をあきらめず頑張る姿は誇らしい18歳でした。
一方、そのような行動が広がっていることが、日本ではほとんど報道されることもなく、日本の若者は、そのような国際的な若者の運動の広がりを知るよしもありません。
非常に残念であるとともに、日本のメディアのあり方に一石を投じる話でした。
その後、ドイツの高校生たちとピザを食べながら、夕食交流も盛り上がり、一夜を過ごしました。今日もとても有意義な1日となりました。

アースウォーカーズへの募金寄付は下記からお願いします。
http://earthwalkers.jp/pg622.html
以下、高校生の感想を紹介します。





戸川華恵 11日目 主な訪問先 発電所、市役所
朝早く起きようと思って6時に起きて準備をはやめにおわらせた。しかし、みんながそろはなくて結局少しは遅れた。というか、ぎりぎり間に合った感じ(?)もう少しよゆうを持って行動できるとより良い。今日も車に乗って移動した。車の中ではばく睡だった。いつもより長く寝れたがやはりねむかった。寝ても寝てもねむいからもうあきらめよう!とも思った。発電所について見学が始まった。一番おどろいたのは電気の再生可能エネルギーは4割占めてはいるが、全体をみると14%のみしか占めていないことだ。また、電気を送るときにロスがあるため、これから技術の発展に期待したいと思った。


次に市役所に向かった。市役所の近くにはライン川があって景色がすばらしかった。市役所ではスピーチをした。私は日本語でスピーチをしたが泣かないように頑張った。いつもは、日本語でも英語どちらでも「ぐっ」となにかが込み上げてきて泣いて辛くなるが、少しずつスピーチするのが楽になってきた。菜穂子さんのお話にもあった「ブレイクスルー」を自分でも少しずつ感じはじめた。少しずつ震災の体験が自分の中で「過去」になりはじめていた瞬間だった。





松本愛由 11日目 Power-to-Gas 今日は、Power-to-Gas施設の見学に行きました。その施設では、風力発電で得た電気を水素に変えているそうです。その水素は、交通などの色々な目的で利用されていると聞きました。電気を水素に変える時や送る際に約50%をロスしてしまうと聞きました。電気を電気のまま利用するのではなく、なぜ水素に変えるのかを学びました。それは、貯蔵出来たり、多様的に利用できるからだそうです。水素は、多様的に利用が可能と聞いて驚きました。水素で何かを動かしていると聞いたことがあるのは、車だけだったからです。また、8代の水素バスを造ると聞きました。水素を町中のガソリンスタンドで補給できるようにするとおっしゃっていました。これらの方法をまだ実践していないと聞き、驚きました。実践するにはまだ時間がかかる、とおっしゃっていました。


見学の後、マインツ市役所でスピーチをしました。でも、気持ちを込めて伝えるようにスピーチできたので良かったなと思いました。夕食は、セレナさんやセレナさんの同級生の人などの方々とピザを食べました。昼にもピザを食べたので、「またピザか」と思いました。セレナさんもハイスクール・ミュージカルが好きで、一緒にムービーを観ようと言ってくれて、とても嬉しかったです。日本では、フライデーFor Futureのような活動は少なく、政治にはあまり影響されなくて、ドイツと違うなと思いました。また、自分の意見をしっかり言えることが、改めて良いことだなと思いました。





菅野真帆 11日目 主な訪問先 Power・to・Gas、マインツ市役所
今日はPower・to・Gas に行きました。電気をためておくために、電気を水素に変える、という発想がまずすごいと思いました。さらに、水素はさまざまな使い道があり、便利であることも知りました。ロスもほとんどなく、エコで良いと思いました。まだ研究段階だそうなので、もっと研究が進んで、世界にたくさん広まれば良いと思いました。
マインツ市役所での報告会もありました。今日はあまり原稿を見ずに読もうと決めていました。今までで1番オーディエンスに向かってスピーチできたと思います。次にスピーチするときは、もっと原稿を見ないでオーディエンスを引きつけられるスピーチをしたいです。ソレナさんのスピーチも聞きました。海外では、自分たちよりも小さい世代でも、環境のことを考えてデモに参加するなど行動に移している人々がたくさんいます。


日本では、地球温暖化がやばい、という話はたくさん聞くけど、デモをやったり、何か行動している人は多くないと思います。ペットボトルをあまり買わずにマイボトルを持ち歩いたり、小さなことでもできることはたくさんあるので、もっと環境や政治に関心を持って、行動すべきだと思いました。また、寄付金をくださった方が多勢いました。私はこの方々の思いを背負ってることを改めて認識して行動すべきだと思いました。
夕食はソレナさんらとピザを食べました。ソレナさんは今、ベジタリアンにしているそうです。それだけでも、環境に良いと知り、驚きました。海外と日本の学校制度の違いだったり、さまざまな話ができて良かったです。ハイスクールミュージカルの話になったとき、ソレナさんが映画中の歌を歌ってくれました。すごくうまかったです。映画は、国を越えて話せるから、すごい力を持っていると思いました





戸田美悠 11日目 主な訪問先 ENERGIE PARK MAINZ、マインツ市役所
今日は電気を水素に変える施設「ENERGIE PARK MAINZ」に行きました。そこでは、電気を水素に変えることについて学びました。電気を水素に変えることは、約50%のロスがあることを知りました。そして、その施設は3カ所しかなくて、その全てが研究段階であり、それが大都市まで広がるのは10〜15年かかることを学びました。もっとこのような施設が改善された上で広がっていってほしいと思いました。また、機械などを実際に見てみて、とても興味深いなと思いました。その施設までの移動が、お医者さんの方の古いベンツだったので移動も楽しかったです。ホテルに帰ってから、部屋でゆっくりしてから、菜穂子さんとzoomで話しました。この前の話の続きを聞けてよかったです。そして、また菜穂子さんと話せて楽しかったです。


その後はまた部屋に戻って休んでから、市役所に行きました。ホテルから歩いて行ったので少しだけ疲れましたが、きれいな所だったので、元気になりました。スピーチを聞きに来てくださった方々も、真剣に聞いてくださったいたので、がんばれました。思っていたより来てくださった方が少なかったので、すごく緊張することなく、ほどよい緊張ですんだので安心しました。そしてアンドレアスさんが言ったことに何度か笑いが起こり、何を言って笑っているんだかさっぱり分からなかったけれど、フレンドリーで優しい人たちだなと思いました。相変わらずかえちゃんのスピーチはすごいと思いました。直接的に被災した人の話は、何回聞いてもつらいと思いました。
夜はたくさんピザを食べました。とてもおいしかったです。
今日はとっても寒かったのですが、良い学習ができたと思います。明日は頭を使わない日なので、1日楽しみたいと思います。ですが、ちゃんと学習しながら、楽しみます。





久下薫 11日目 発電所、市役所 今日は水素電力のような所へ行きました。そこでも風車がたくさんまわっていて、まず講話を聴きました。ドイツでは電力供給の約40%が再生可能エネルギーもまかなわれていると聞きました。日本の電力供給の割合も調べてみようと思いましたが、日本のは私の予想ではドイツより低いと思います。なぜなら、原発事故が起こった後も福島や日本は、原発を完全撤廃しようとはしていないからです。たくさんの再エネなどの講演を聞いていて、福島の事故の影響を知って、原発をやめようとドイツの政府が決めたにも関わらず、日本の政府がなぜ原発をやめようとしないのか、疑問に思いました。その後、少し休憩して、菜穂子さんの話の続きを聞きました。菜穂子さんが苦しんでいた約五年間、どんな気持ちだったのか考えると、すごくつらくなります。
実際に戦地へ行って、それを体験してきた人の話を聞くのは初めてなので、すごく良い経験をさせてもらったと思います。


そしてまた少し眠ってから、今度は市役所で全員でスピーチをしました。いつえさんも来てくれて、見知った顔がちらほらありました。自分のスピーチでは、全部暗記することはできなかったけど、ゆっくり丁寧に自分の体験や思いをスピーチすることができて良かったです。他の人のスピーチも、前よりも全然よくなっていて、成長を見られてすごいと思いました。最後の小玉さんのアースウォーカーズでの活動報告でも私たちの知らないことがたくさんあって、やっぱり日本は情報鎖国なんだなと思ったし、もっともっと地元のことを知るべきだと思いました。





遠藤颯人  11日目  主な訪問先 Power to Gas マインツ市役所
今日は、起きてから朝食を食べる間に早めに準備ができ、食後はスムーズに移動開始できたと思います。
まずPower to Gasの施設を見学しに行きました。この施設では、風力発電で作られた電気で、水を電気分解し、水素と酸素に分け、その水素を利用してバスや自動車を動かす研究をしていました。
しかし、分解効率の良い水素でも、移動中に半分にまで減ってしまうという課題もあり、是非その問題を改善してほしいと思いました。電気自動車ではない、水素を使った燃料電池自動車は、これからのエコ社会でとても重要になってくると思うので、自動車産業でも燃料電池自動車や電気自動車を発達させてほしいと思いました。
その後は希望者で朝食を食べ、菜穂子さんの講義を少し聞きました。休憩後に、マインツ市役所へ向かいました。


マインツ市役所での報告会では、全員がスピーチをしました。私は二番目にスピーチをしましたが、やはり原稿を読んでしまうので、できるだけ顔を上げてスピーチできるようにしたいです。
スピーチの後は、Friday for Futureの活動の発表を聞きました。Friday for Futureは若者だけでなく多くの大人たちも参加するほどに大きな活動になっていること、ドイツよりフランスの方が激しくデモ活動をしている事なども知ることができました。Friday for Futureは地球を守るために行っている活動なので、是非、日本でも、大きな活動をするべきだと思いました。
このドイツ研修プロジェクトもあと2日でドイツを離れる時期になってきたので、明日の川下りやあさってのバーベキューなどの活動を大切に過ごしていきたいと思います。





吉田峻真 11日目 主な訪問先 Power to Gas マインツ市役所
午前中はPower to Gasの施設を見学した。今まで行った施設に比べ規模は小さかったが、やっていることが簡単で分かりやすかった。再エネのデメリットの1つに発電量をコントロールできないというものがある。しかしそれは、電気が余ったときに水素として貯蔵し、足りないときに使うことで解決できる。問題は普及だ。再エネの開発が進んでいるドイツでも、電気を水素に変換する施設は3か所くらいしかないらしい。
午後からはちょっとホテルで休んだ後、マインツ市役所で報告会をやった。今日の報告会にはFridays For Future Mainzの代表の人たちも来てくれた。スピーチに関してはミスもあったが、昨日の夜に原稿が変わったので今回は仕方ないと思う。ただ、話し方に関しては少し良い方向に進んだように感じた。報告会が終わった後に聴いていた方々が僕たちのところへ来て寄付をして帰っていってくれたのはうれしかった。中には20ユーロ寄付してくれた人もいて驚いた。


夜ごはんはF F Fの3人と一緒にピザを食べた。彼らは牛のげっぷから放出されるCO2による温暖化や動物愛護などの理由で肉を食べないそうだ。話しているなかで、日本とドイツの政治を比較するような話になった。長くなるので凝縮して書くと、ドイツにある日本の与党、自民党のような党が連邦議会選挙で支持が得られなかったということである。その代わりに、環境の保全に目を向けている党が勝ったそうだ。日本とドイツの環境・エネルギーに関する政策は真逆だ。原発事故が起こったら、本当に正しいのはどちらか、しっかり考えて欲しい。また、大人に「なぜ自民党を推すのか」と問うと「他にマシな党がない」という答える。それはしっかり、公約を読んでから言っているのか。9つある主な党のうち、自分の思想に近い党は見つかったと思う。見つからなければ、それはそれで日本の政治は問題だ。ぶっ壊す必要があるのはNHKではない。原発安全神話だ。





石井聖真 11日目 主な訪問先 マインツ
8月15日
今日は電気を貯めるための施設を見に行った。昨日行ったJUWIで使った電気で需要を上回った分の電気を水素に変えて、電気の供給量が減ったらこの水素を用いて電力をまかなう。この水素への変換を行っているのがこの施設である。しかし、まだこの施設を行われていることは実験段階であり、実用段階ではない。ドイツにはこのような施設が3カ所しかないため、実用するためにこの施設を増やさなくてはならない。また、電気を水素に変えるためには約3割のロスがあり、水素から電気を作るのにも、2または3割のロスがあるため、発生させた電力は貯蔵し、再び使うときには半分くらい無駄になってしまうそうだ。
これからも日々科学は進歩している。エネルギーの変換効率をどうやって上げていくかはとても大きな課題だと思う。


午後からはマインツ市役所でスピーチをした。全員のお客さんが熱心に聞いてくれて本当に嬉しかったし、福島のことについて知ってもらえてとても有意義な時間だったと思う。その後、 Fridays for futureについてのスピーチも聞いた。僕らがどれだけ日本のことを知らないのか、ドイツの人々はどれだけの熱意をもって、それを行動に移すのか、改めて知ることができた。その後のFridays for futureのメンバー数人と夕食を共にした。その際、彼らは、ペットボトルをつかわず水筒を持ち歩いているといったように、資源を無駄にしないように気をつけているのにとても感動した。色々なことを考えさせる一日であった。





蛭田里桜 11日目 「ENERGIE PARK MAINZ」 マインツ市役所
最初に「ENERGIE PARK MAINZ」という水素を中心に稼動している施設に行った。電気を水素にかえると安定して多様な面で使える(交通や建物など)というメリットがあることを知った。しかしデメリットもあって水素を変えたり、配送する際に合計で60%のロスがあるということで、まだ少しでもロスを減らす方法はないという所だ。しかし、今回水素を作る施設やお話を聞いて、水素でも生活を豊かに、いやさらに良くできるんだと思った。また、ロスした水素を医療に使うなど、さらに無駄がないようにしていて、エネルギーだけじゃなくて他のことにも使い、効率良くしているんだなと思った。


次にマインツ市役所でスピーチをした。みんな前よりも上達していて暗記している人もいて、私ももっと頑張らないとなと思った。また、Fridays for futureのソレナさんのスピーチは本当に心にささり、日本でもまずは私達のような若者が声をあげていかなければならないと思ったし、日本ではまわりの目を気にして言わなかったり、批判されるのが怖いという理由であまり自分の思っていることを口に出さないけど、ドイツは自分の意見を1人1人持っていて、それをきちんと相手に伝えていて、そこが違うところだと思った。
夜ご飯ではソレナさんといつえさんとドイツと日本の違いなどについて話すことができた。また、ソレナさんは牛のゲップなどが環境を良くするということでベジタリアンになったりと、デモに参加するだけじゃなくて先のことを読んで行動しているのがすごいと思った。


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