2016年3月5日土曜日

2016春被災地ボランティア 2日目

文責:池山奈帆
 
 今日は、朝から南相馬市のボランティアセンターに入り、何人かのボランティアにきている方たちとボランティアを行いました。
午前は、ある方の家の家具などの掃除を行いました。初めて実際に被災した方の家に入りました。これまで自分が使ってきたものなどを捨てるというのはきっと辛い事だろうなと思いながらの作業でした。周りの家には誰もおらず、とても寂しい空間だなというのを強く感じました。




 午後からは、竹林の伐採の手伝いを少し行いました。林の中には、線量が高い部分もあり、目に見えない放射線の怖さを改めて実感しました。また、作業を依頼していた家丁度除染作業中の家でした。多くの作業員の方達が、手作業で岩の一つ一つから吹いており除染の大変さを目の当たりにしました。
 そのあと、希望の牧場に向かい、吉澤さんのお話を聞きました。
震災直後の様子から、吉澤さんの牛に対する気持ち、放射能や原発に対する思いなどを聞きました。
吉澤さんは現在、牛達を育てながら多くの学校や駅、交差点などで講演活動をされているようです。今回、吉澤さんが「もうこの町は元に戻ることはない。」と話されていました。仮に、住めるようになったとしてもほとんどの人々は戻ってこないだろうということでした。

私は吉澤さんのお話を聞きながら、やはりどんな人にも正面から向き合っていく事が大切だなと感じました。吉澤さんは、多くの人に自分の考えをまっすぐ伝えている方でした。私も宮崎に帰って、正面から自分の考えを多くの人に伝え、被災地の事を忘れないきっかけを作っていきたいです。




文責:宮崎大学 1年 森谷尚之

今日は、社会福祉協議会のボランティア活動に参加しました。


午前中は、震災された家の片づけをしました。震災前そこに住んでいた方も立ち合いの中、行われました。家の物が次々と処分され、「どんどん捨てていいよ。」と言っていたが、たくさんの思い出が詰まったものが捨てられていくのがどんな気分だったか考えされられました。でも、こうして5年経った今でもボランティアを必要としている人はたくさんいて、これは被災地に行ったからこそ実感できたことだと思いました。

午後も竹伐採のお手伝いをしました。ちょうど、伐採している横の家で除染作業をしていました。除染ってどんなことするんだろう?って思っていましたが、石や瓦をブラシで一つ一つ丁寧に磨いていました。初めて見たのでこんなに手間のかかる作業で除染は一体いつになったら終わるのだろうかと思いました。作業場の線量は宮崎と変わらないくらいの所もたくさんありましたが、放射能が溜まりやすい場所だったのかもしれませんが、急に線量計の値が上がったところもありました。場所によっても線量ってこんだけ変わるんだと思いましたし、除染作業員は線量の高い所を知っている上で作業しているのか、健康に影響が出ていないかと疑問に感じました。

その後、南相馬市と浪江町の境界線付近にある希望の牧場に行きました。震災後、人間だけでなく、動物にまで影響を及ぼし、ホントは一緒に避難したかったけどそれが出来ずにそのまま亡くなってしまった時の写真を見たり、原因不明の白い斑点が何頭かの牛に出たなどの現状を知りました。


原発の影響がなければ、これほど長く影響が出たとは思えないし、原子力発電は供給量もよいので経済を豊かにしてはくれるけど、その分のリスクがあるってことをもう一度考え直さなければならないと思いました。そのため、新しい自然エネルギーの開発もこれからは必要としてくるし、工学系の学科に所属しているのでそういったことを頭に入れてこれからは勉強に励みたいと思いました。

帰りに小高駅に寄りました。ここは、前年の先輩方も訪れた場所でその時の写真を以前見たことがありましたが、駐輪場には震災当時の自転車が取り残され、雑草が生い茂り、とても駅としての価値がなくなっているようでした。ですが、今回写真で見てみると、以前とは違い、駅も綺麗になっており、まだまだ影響は残りつつも復興も進んでいるんだと改めて実感しました。



明日も別の団体のボランティア活動に参加します。短い期間だけど、一瞬一瞬を大事にして頑張ります。





文責:照井優樹

 南相馬市のボランティア活動1日目は、小高区で活動しました。午前中は、依頼者の家の中の片付けを手伝いました。色々と掃除をしているときに、たくさんの技術など教えてもらいました。

依頼者の家に行く前に市街地を通りましたが、建物はなんともなくそのままありましたが、通行人など外にいる人が全くいないことに実際に来てみて実感しました。
 午後は、竹の伐採の後片付けをしました。伐採の手伝いというのは想像以上に体力を使いました。そして、除染作業を初めて見たときに、一つの家に何十人もの作業員の方がいて、一つ一つ丁寧にたわしでこすっているところをみて大変さが伝わってきました。


 その後、希望の牧場の吉沢さんに会いました。そこの牧場にはいま現在100頭以上の牛がいました。吉沢さんは自分の信念や考えを貫きとおしていて、絶対原発をなくさなくてはいけないとおっしゃっており、全国各地で講演などなさっています。私は、吉沢さんの言葉を聞いて、誰かがやるのを待つのではなく、自ら行動することが大事であるということを胸に刻んでいきたいと思います。

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