2016年3月12日土曜日

2016春被災地ボランティア8日目

文責:池山奈帆
 今日は、昨日までとは打って変わってとても寒い一日でした。3月なのに雪が降っているのは鹿児島出身の私にとっては不思議な日でした。
 今日は朝からいわき市に行きました。いわき市の平幼稚園に宮崎で拾ってきた、大人の拳よりも大きな松ぼっくりを届けに行きました。

その幼稚園は、先月の来んねキャンプの参加者だった家族が一人入園しているところでした。年少、年中さんの28名に一つ一つ手渡しで渡しました。みんなありがとうと言いながら笑顔を見せてくれました。中には、松ぼっくりを使って何を作ろうかな?と嬉しそうに相談してくる子もいました。

 その後、園長先生に震災後のお話を聞いたり、街を少し案内してもらいました。平幼稚園では、震災後外遊びや、プールの活動についてのアンケートをとったりしながら、決して多数派の意見のみを受け入れることのないように、また少しでも保護者の方の不安を取り除くことのできるように力を入れてきたようです。園の中のいたるところの放射線量を開示したりするよう努力していたようです。


 その後、街中などを案内してもらいながら、様々なお話を聞きました。

津波の被害を受けた沿岸部をみたり、除染で取り除かれた土などの中間貯蔵施設などを案内してもらいました。

 やはり、九州では見ることのできないとてもたくさんの袋の山などでした。いつまでその景色が続くのかわからないというのは、やはり不安だろうなと感じました。 
 その後、福島市に帰る途中飯館村を通りました。ここは、線量が高く原発事故後全村避難が続いています。そのため、村の中に人の気配はなく、除染作業員の姿や大型トラックが異様な存在感を放っていました。ほとんどん田んぼの土の上に大量の放射能を含んだ土の入った袋が置かれていて、被害の大きさを実感するとともに、本来綺麗であったであろう景色が台無しだなと思いました。


被災地ボランティア 8日目
文責:宮崎大学 1 森谷尚之

今日は、とても寒い一日でした。ところどころあられや雪が降ったりして普段宮崎では、見ない光景でした。


午前中は、郡山市からいわき市に移動して、2月に宮崎であった保養キャンプに来てくれた親子が通っている幼稚園に宮崎から持ってきた松ぼっくり(大王松)を届けました。この松ぼっくりは、暖地に多く植えられているらしく、普通の松ぼっくりよりもとても大きいです。



園児はみんな元気が良くて感染症防止でマスク着用だったけど、「おはようございます。」と大きな声であいさつしてくれて、とても元気な子が多い幼稚園だなって思いました。一人一人にプレゼントすると「ありがとう!!」とみんな笑顔いっぱいに喜んで受け取ってくれました。松ぼっくりの大きさに「かき氷みたい!」と言っている子もいて、松ぼっくりはその後工作等で使われる予定と聞きましたが、普段、自然のモノに触れることが出来ない子がこうして、放射線のことを気にしないでたくさん触ることができ、心の支えとなってくれたのなら嬉しいなと思いました。


その後、幼稚園の園長先生に震災後の園内の様子について説明していただきました。震災後、園庭にたくさんの放射線量を計測し、遊具の一部を変え、土を削り、子供たちが元気に遊べるように、また、保護者にも安心感を持ってもらえるようにアンケート等で外遊びやおやつはどうするかなどの対応が行われていて、大多数の意見を反映するのではなく、少数の意見もきちんと取り入れていたことがしていたと聞いて素晴らしいなと思いました。

また、福島に来てからずっと太陽光パネルがたくさんあるなと思っていました。震災後、再生可能エネルギーを取り入れている所が増えたらしく、ある家庭では、太陽光を蓄電して家の電力をまかなっていると聞きました。当然、どのくらい蓄電されているか目に見えて知ることが出来るので、電気を大事に使うことを教えるにも役立っているとも言っていて、素晴らしい取り組みをされているんだなと感じました。



昼は、久之浜町の浜風商店街にて昼食をとりました。そこまでの移動中に車内で震災の影響を母親視点からお話を伺いことができ、海岸線を通ってきたので、いまだに震災の爪痕が残っている家屋も見ました。商店街内にも写真展示している所があり、生々しさが写真からも出ていました。



その後、楢葉町や富岡町の様子や飯館村の様子をみて福島市に戻りましたが、どの町も人が全く住んでいない、制限から解除されている所も人が歩いている感じが全くなく、これが原発の影響なんだと改めて実感しました。


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