2023年8月5日土曜日

【福島の高校生たちが学ぶドイツの過ちの歴史〜強制収容所跡地〜】

高校生と共に私も衝撃を受けた一日!

これまで震災後何度も訪れているドイツでしたが初めての訪問となる。ベルリンにこのような施設が残されている事に衝撃と共に感動でした。
ユダヤ人、同性愛者、障がい者、戦争に反対する人、政府に異論を投げかける人など様々な人たちが収容され強制労働させられた施設。
高い壁の上には鉄条網が張り巡らされ200mおきくらいにある監視塔。
収容施設の中に多くの展示物があり、もっとも衝撃をうける写真などを展示している施設は避けながら、独房、寝床、トイレ、拷問室などを見ながら衝撃の時間となった。
火葬されれた建物などはガイドのふくもとさんからも希望者だけにしましょうと私と残った高校生たちはベンチで待機しながらの案内で進んでいく。他にも2箇所ほど高校生たちと待機しながらの進行となりました。
高校生たちからは「なぜ収容する必要があったのかわからない」
「演劇で戦争を描いたことがあったが今日リアルな現場で鳥肌がった」
「拷問部屋で残酷なものを見て花を置いている人もいた。負の歴史は繰り返してはいけない。そうならないために自分に何ができるのか?自問自答した」
「いつもは自分に置き換えて考えたり自分だったどう考えているのか?考えるが、今日は想像もできなくて、どんな感情も出てこなかった。本当に衝撃だった」
「日本では自分の悪いところを見せないで、いいところや被害を見せている。ドイツは悪い加害の歴史も全部見せているのが素晴らしい。日本の教育でも過去の過ちを取り上げるべきだと思った」
「実際に行って感じることは多い。実際にここに人がいた。想像できる部分とできない部分となんとも言えない感情があって、テレビや映像と違って百聞は一見にしかず。ってこういうことなんだと実感」
「ドイツは負の歴史を見せてて勇気があるなあと思った。怖かったけど、知らない部分を知れてすごく勉強になった」
「戦争の資料も残されてて空気感とか建物とか分かるものがすごくあった」
「歴史を学ぶのが好きなので収容所訪問は楽しみにしてたけど、独房とか囚人がつれていかれたリアルなところを知れて衝撃。自分が思っていたより厳しい内容で、言葉にできない空気感。圧力。があってすごく気持ち的に落ち着かないところがあったのですが、日本では学べない事が学べたのでとてもよかった」
高校生たちからも素晴らしい感想が寄せられた今日の強制収容所訪問となった。
人間がやる事なので失敗や過ちはいつでも起こりうる。
その失敗を繰り返さないためにも教訓として学び後世に生かさなければならない。
それに正面から取り組んできたドイツが侵略した近隣の国々との信頼関係を構築できている。
一方で日本では被害の歴史である広島、長崎、沖縄は学ぶ施設があるものの、加害の歴史や負の遺産を学ぶ機会がほとんど作られていない。
過去の失敗や過ちを正面から学び、繰り返さないために考え続ける社会であってほしいと願った。
福島の高校生たちと学ぶ今回、あらためて戦争の苦しみを学び、同時に福島第一原発事故でも風化させず教訓として学び続ける事は大事だとあらためて思った。
ドイツではこのような国立施設が多数あるが入場は無料で見学することができる。
実は今日誕生の高校生がいたので早朝サプライズでハッピーバースデイを祝いました。
私は事前に8月4日のランチかディナーかでサプライズケーキをと提案したのですが、強制収容所が深く重い話を考えるので、ハッピーな話は朝にしましょうとふくもとさんから提案があったのですが、本当に朝の企画はいい時間となりました。
誕生日の高校生はとても喜んで、みんなに祝福された8月4日となりました。
今日の道案内は穂佳と琴美が頑張ってホテルまで無事帰ってこれました。
アースウォーカーズの福島の子どもたちの支援は下記から寄付をお願いしています。
ぜひご協力をよろしくお願いします。

以下は、高校生の感想レポートです。

名前:古川佳音
ドイツ3日目
主な訪問先:ザクセンハウゼン強制収容所
<朝 みさきの誕生日>
今日はみさきの誕生日で、サプライズの誕生会をしました!思ったよりごたごたしてしまって、みさきにバレちゃったかなと思いましたが、全然ばれていなかったみたいです(笑)。みさきが笑顔になってくれてすごく嬉しかったです。みさきが素敵な16歳の1年を過ごせるといいなと思います。
<強制収容所>
今日はザクセンハウゼン強制収容所に行きました。ドイツに来る前から興味があったので来れて良かったです。入る前、福本さんから死の行進についての説明を受けました。歩く途中で木の皮を食べていた話が衝撃的でした。収容所は思っていたより何倍も広くて驚きました。そのくらいたくさんの人が収容され、つらい思いをしたり、亡くなっている人がいると思うと、心が痛くなります。他にも独房は、暗い中に一本だけ光がさすようになっていて、外に出たい気持ちを煽るようになっていたり、殺される直前まで拷問で苦しめられたり、死ぬことを知る前に殺されたりと、残虐なことがたくさんあったと知りました。ユダヤ人だけでなく、少数民族や同性愛者、知的障がい者、反ナチス、ソ連兵までもが苦しんでいたと初めて知りました。もともと差別されてきた人々が強制収容所に送られ、たくさんの人が苦しんでいたので、確かにナチスはすごく残虐で悪いけれど、それ以前に差別していた人々もナチスと一緒だな、と思いました。こういうことを二度とくり返さないことも大事だけど、そもそも差別というのはしてはいけないと思いました。
Thank you for today, I ate kebab for lunch, for the first time. Also, I walked the street and found play culture shop. That was fun.

名前:押山裕太
ドイツ3日目
主な訪問先:ザクセンハウゼン強制収容所
 ザクセンハウゼン収容所では、第2次世界大戦の時におこなったドイツの政策について学びました。
 その時代に収容所に入れられていた人々の数は、3万人でその中に捕虜になったり、連兵もいました。
僕はなぜ収容所に入れる必要があったかが疑問に思ったので、聞いたところ、「捕虜にして収容所で働かせた方が自分達にとって有利なことにつながるからじゃないか」と言われました。僕は収容所を見て、とても心が痛いくなりました。強制収容所に入れられた人達が拷問を受けた時の拷問をさせる木でできたものや、独房などをみてとてもつらかったです。
 収容所に行く前に電車でふくもとさんに教えてもらったことに驚きました。それはホテルの近くの地域のおゆは一箇所でつくり、それを地域全体に地下にあるパイプで配っているということです。理由はその方がエネルギーを使わず、省エネになるからです。
 びっくりした事があり、それはトイレが1回はいるのに50セント必要だったということです。しかし、払うだけの価値があり、とても中がきれいで気持ちよかったです。
I have so much fun!

名前:遠藤真志
ドイツ3日目
主な訪問先:ブランデンブルク
 今日は、美咲さんの誕生日ということでサプライズパーティーから始まり、良い朝でした。前日の夜もぐっすり眠ることができて、体を休めることができたので一日頑張るぞ!!と意気込んでいました。
 ブランデンブルクにあるザクセンハウゼン強制収容所跡に見学に行きました。長い外壁の1面を歩き続け、正門にたどり着いた時に一番最初に思ったことは「恐い」でした。雰囲気もそうなのですが、正門の鉄格子に書かれていた「労働すれば自由になる」という言葉からなるものでした。ここは、強制収容所ということで何の罪もないユダヤ人であったり、身体障害者、同性愛者などが無理やりつれてこられ,収容された場所であり、重い罰則、人体実験、処刑など確実に死が最後に訪れるため「労働すれば自由になる」=「死が自由」とふくもとさんがおっしゃっていたのを聞いた際はとてつもない悲しみといかりが入り混じった感情になりました。その後、収容所施設の数々をふくもとさんの解説とともに見学したのですが、私はなぜか行く先々で当時の収容されていた方々が何をしていたのか、何をされていたのか、どうなったのかが気になってしまい、あまり良くないことなのですが、一人で写真や当時を模した絵を見て、そこからイメージをして情景に写しだす、そんなことをして歴史を学んでいました。途中、写真も見ていないのに死体が積み重なった情景が見えるなど辛いことが起きましたが、日本ではほぼできない、その国の黒い歴史を肌身で感じることができて、とても良い経験になりました。
 みんなが昼食をとっていた近くを散策したのですが、通りすがる方々が気さくにあいさつを返してくれることが多く、日本ではあまりないことなのでとても嬉しかったです。
All humans are free.

名前:相原美咲
ドイツ3日目
主な訪問先:ザクセンハウゼン強制収容所
今日は朝からHAPPYな気分になりました。母も言っていた通り、私の誕生日はいつも夏休みなのであまり祝ってもらう機会がありません。なので、サプライズで祝ってもらえてすっーごく嬉しかったです。本当にありがとうございました。後、チーズケーキ、今まで食べてきたチーズケーキの中でトップを争うくらい好みの味で、すごくおいしかったです。
強制収容所では言葉が出ないというか、なんの気持ちも出てきませんでした。自分が想像できる出来事ではなくて、現実味がありませんでした。ですが、その場に行ったからこそわかる「その場の空気」を味わうことができました。すごくずっしりと重い空気がそこには漂っていました。アウシュビッツの写真を教科書で何度も見たことがありましたが、その写真に写るユダヤ人の方々は元気そうに見えました。ですが実際行って見て、そのイメージは変わりました。小玉さんのお話を聞いて、初めて日本の悪い教育や政治について知りました。前に韓国で反日教育をされているというニュースを見て、私は、「そんな洗脳されてるのか、韓国はひどいな」と他人事のように思っていました。ですが、話をきいて、洗脳の対象は自分にもあったことに気づき、日本の政治?などが嫌いになりました。ドイツに来るまでは「ああいうことをしたひどい国」と思っていました。ですが、こっちに来て初めて、それは日本もだし、日本はそれを隠して「被害者の国」としてあることに腹がたちました。In order not to happen again.

名前:深谷美波
ドイツ3日目
主な訪問先:ザクセンハウゼン強制収容所跡
昨日は発電やエコの話などを福本さんから聞きましたが、今日は「平和」について考えさせられる1日でした。私たちが訪れたザクセンハウゼン強制収容所はとても恐ろしい場所です。入り口には「労働すれば自由になる」という文字。壁には鉄条鋼が張り巡らされ、首を吊る道具、腕を脱臼させるための棒などの拷問道具があちらこちらに置かれている。鳥肌が止まらないのに、現実味が湧かないせいで何が怖いのかよく分かりませんでした。ただお仕置き部屋を見たとき亡くなった方々を追悼するための花がいくつも飾られているのを見て、涙が出そうになりました。それは亡くなった方々を思ってくれる人がいることへの温かさから溢れたものだと思います。建物の中、特に地下は嫌な匂いがしました。それは別に血の匂いなどの顕著なものではなく、空気の悪さから来たものだと感じました。気持ち悪かったです。一番気持ち悪かったのは人体実験をやっていた家です。そこは普通の家のようにみえましたが、薬による実験をし、地下には死体を捨てていた地獄のような場所でした。先入観からかもしれませんが匂いも吐き気を催すような印象がありました。「残酷なことをされた人がいる」ということを今もまだ本当にあったことだと自分ごととして考えることができません。
ザクセンハウゼン跡を後にしたほど、皆でケバブのお店に入りました。まあ、、、私はハンバーガーを食べたんですけど。ミキさん曰く、「ザクセンブルクは頭を使うので、そのエネルギーを集めるための、お昼ごはんがすごく美味しくなるそうです。ちなみにすごくおいしかったです。なんならアイスもおいしかったし、久しぶりに乗ったブランコもすごく楽しかったです。
Important words
Arbolt make free. 働けば自由になれる。
疑い、考え続けることが大切だと思いました。

名前:高橋梓希
3日目
主な訪問先:ザクセンハウゼン強制収容所
今日はザクセンハウゼン強制収容所にいきました。実際に行ってみて感じたことの方が多く、うまく言葉では表すことのできない肌や空気感で触れられるものがたくさんあったと感じました。百聞は一見にしかずがまさにその通りで、どれだけ新聞やテレビや本や資料でみても実際に行かないと分からない独特の空気感と感じ方があってとても驚くとともに実際に行ったことで自分が資料や実物を見て、想像できることやできないこと、この言葉に表現することが難しい感情と感じ方を行って見たことで自分で感じられるのは中々できない体験なので、実際に行って、それを感じることができたのは、本当に良かったと思いました。
この収容所をなぜドイツは残そうとしたのか、何故この収容所は作られてどんな経緯でこの結末をたどったのか、それを見て日本はこれからどのように政治や社会、未来を作らなければならいないのか、たくさんの課題と問題があるなかで自分もこれを実際に行ったことで何か成長できる部分やその感じたことを生かせる場面が出てくると思うので、この今日体験したことふくもとさんやみきさんから聞かせて頂いたお話を忘れずに大切にしていきたいと思いました。
そのほかにもみさきちゃんが誕生日だったのでお祝いをサプライズでしたり、ゲバブ屋さんに行ってみんなで大きいケバブとポテトを食べたり、アイス屋さんの店員がイケメンだとさわいだりかのんちゃんが迷子になりかけたり楽しいこと、大変だったこと色々ありましたが今日もなんとか無事に終えることができて良かったです。明日は私が先頭になるので道や進むべき経路を間違えないように頑張りたいです。
The kebab and ice cream were very delicious.I want to do my best tomorrow.

名前:阿部穂佳
ドイツ3日目
主な訪問先:強制収容所
今日は、強制収容所をメインで1日 動きました。強制収容所には、ユダヤ人を始めとした、政政に反対する人、同性愛者、知的障害者、ソ連からドイツにせめてきた人などが収容されていた場所だということを知りました。
私はあまり学校の授業でドイツの歴史にふれていなかったため、存在していたことは、知っていたけど、どのような人が、どのようなことをされて収容されていた施設が知らなかったので、とてもいい勉強になりました。すごく怖くて、見れない場所は何個かあったけど
その間に、こだまさんの話を聞けて、日本がどのようなことをやっていたのかも聞くことができて、いい学習をすることができました。
また、日本はすごいひどいことをしている加害者なのに、被害者づらをしていて、授業でも取り上げていなくて、すごくずるいなと思いました。
ケバブをお昼に食べました。とても大きくて、いっぱい具のお肉が入っていておいしかったです。でも中に入っていたむらさき色の野菜が、とてもすっぱくて、あまりおいしくなかったです。食事にアイスを食べました。とてもイケメンのお花さんのやっているお店で味はおいしかったけど、写真とれたことがとてもうれしかったです。あと、今日美咲ちゃんの誕生日で朝にチーズケーキを食べました。日本のチーズケーキとは少し違って、酸味があっておいしかったです。今日は、少しフォストファミリーの話題もでて、フォストファミリーのお家に行くことが、とても楽しみになりました。いっぱい日本からフォストファミリーにお土産を持ってきているので、たくさんお話して仲良くなりたいです。
I will do my best to give a speech tomorrow!!

名前:橘内琴美
ドイツ3日目
主な訪問先:サクセンハウゼン収容所
収容所に行く前にみきさんとふくもとさんからドイツの話をたくさんききました。主に
独文とドイツ語の話です。みきさんいわく、「ドイツ語は文法とかパズルのピースみたい当てはめればすぐできるから英語よりもかんたんだよ~。」だそうです。ちなみにみきさんは、高3で大学に行くと決めたそうです。収容所見学終わった後、フィールドワーク的な時間の時にみきさんとみさきちゃんと行動していたのですが、みきさんがドイツ語で店員さんと話していたのですがそれが本当にかっこよくて、自分もああいう風にはなせたらなと思いました。ふくもとさんにも「まだ高1なら時間たくさんあるよ、今からがんばれば~」と言われました。こだまさんにもなんかできる。できないじゃなくて、がんばらないとわからない」的な感じのことを言われました。川野さ人には「アルファベットとか数字の読み方とか覚えればいいんじゃない?」と言われたので、それはめっちゃいいと思ったので、自分でやってみようと思いました。本当に貴重な話がきけてよかったです。
ザクセンハウゼン強制収容所では、ドイツの歴史を肌で感じることができました。(ちなみに私はヒトラーも好きです。)収容所には無実の人々がつめられてるし、殺されてたり、本当にざんこくな出来事がおこっていたと知ってましたが、何枚か何も感じることができませんでした。
出発前の話なのですが、みさきちゃんの誕生日パーティで、みんなでいわって、よろこんでいたので、こっちまでうれしくなりました。この思い出をずっと忘れないで欲しいなぁと思いましたが、私だけビールがのめないので、ざんねんです
I had a very good experience.
Tomorrow is the last day in Berlin, so I want to do my best.

























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