2015年9月4日金曜日

被災地ボランティア4日目

文責:宮崎学園短期大学 田代茜
今日は、午前中環境分析研究所に行きました。
ここでは、放射能についての話を聞いたり、放射能の測定をしたりしました。まず初めに、放射能について話を聞きました。話の内容で知ったこととして、放射線は様々な種類に分類されています。その中には、半減期がありセシウム134の半減期は2年、セシウム137の半減期は30年あります。つまり、セシウム134が100あるとしたら2年が半減期であるため2年経ったら50、さらに2年経ったら25というように減っていきます。様々な種類はありますが、放射性物質として無くなっているものもあります。
(放射能測定器の説明の様子)

また、体に一番影響を受けやすいところでは骨髄であるということも聞きました。その理由としては、一番傷ついたら危ないところとしてDNAで、骨髄が一番ある位置だと言われているそうです。

前回の3月に訪れた際も環境分析研究所でお話を聞きましたが、しっかりと放射線について理解した上で、活動を行うことが大切だと思いました。また、今回は、調べて目で確認することができましたが、これは実際に調べてみなければ安心することはできないなと思いました。また、もっと正しい情報が必要だと思いますし、計って調べることができる機会を多く使っていくことが大切だと思いました。

次に福島大学災害ボランティアセンターに行きました。ここは、学生団体で福島大学の方に声をかけボランティアに登録している方が350人くらいいるそうです。

いるだけ支援のお話を聞くことができました。いるだけ支援とは仮設住宅の中で、引越しなどで空き家になったところを福島大学の学生が3ヶ月間住むという企画です。3ヶ月経つと違う福島大学生となります。このいるだけ支援を作るきっかけとしては、若いいる人がいるだけで刺激を受けることが多くいるということと孤独死を防ぐということで行っているそうです。
(福島大学災害ボランティアセンターでの話の様子)

学生の中から声をあげ、また住民の方のニーズに取り組みながら行っていることがすごいなと思いました。また、たくさんの学生がこのボランティアに登録しているということは、まだまだ支援がひつようなんだろうなと感じました。

次に、弁護士の深谷さんにお話を聞きました。生業を返せと訴えていて、この原告団は3800人の人が集まっています。個人的に訴えていることはありますが、こんなに多くの人たちが集まって訴えていることにすごく驚きました。また、被害にあった人でぶつかっていて、それを防ぐために意見を言えずに黙っていて、我慢するというような現状があるそうです。

また、深谷さんのお話の中で避難した人が被害があるのは、根底に放射能汚染があるからだというお話を聞いたことです。私は、実際に原発事故さえなければこのようなことにはなっていなかったと思いますし、しっかりとした対応を取っていないという面ですごくなんでだろうと不思議な気持ちになりました。

今日は、たくさんのお話を聞きました。その中で感じたことは、様々な情報がある中でしっかりと自分の意見を持つことが大切だと思いました。その意見を持つためには、もっといろんな方の話を聞いたり、現地の雰囲気や様子を見ることが大切だと思いました。

明日からもたくさんのお話を聞きますが、話を深めていきながら自分の知識を増やしていきたいと思いました。





文責:宮崎大学 井上翔
 朝から環境分析研究所で菊池さん、小林さんに放射能についてや、震災後の会社の活動などを聞きました。4000万円の借金をしてまで機械を買い上げ、多くの食材を測定されたそうです。実際に子どもを持つ母親に給食を測定してもらうことで不安を和らげることができたそうです。社長自身、放射能に対する不安があり、機械を使って何件も測定することで安全だと納得することができたそうです。

 たまねぎを材料として、沖澤さんの指導のもと実際に安全な食材であるか測定を行いました。(結果は安全でした)沖澤さんは数千件もの測定を行ったスゴイ方だそうです。こういう方のおかげで住民の皆さんが安心して食事をとることができています。
                                                                                     (たまねぎの測定の様子)

  午後はまず福島大学災害ボランティアセンターでお話を聞きました。津波現場での復興支援や仮設住宅に学生が住み込む活動など、現場だからできる支援だなあと思いました。また他大学とのネットワーク事業が充実していると感じました。宮崎大学アースウォーカーズも他大学と今まで以上に協力し一緒に支援を行っていけば今までできなかった活動ができ、多くの学生がボランティアに関わることができるのではないかと思います。
  
 その後弁護士の深谷さんにお話を聞きました。すごく難しい内容でしたが、噛み砕いて分かりやすく教えてくださいました。話を聞く中で、同じ被災者でも県内に残った人と県外に逃げた人とでは補償に差があることは問題があると思いました。政府の都合の良いように県外に逃げた人を切り捨てる行為は許されないと思います。今日も押山さんが来てくださり福島県民として、また母親の目線から自分の思いを語ってくださいました。「震災当初から何も変わっていない、あの日のまま」という言葉が印象的でした。復興に向け前向きに考える人が大多数ですが、マイノリティーの声を無視しないことが支援する側には求められると思います。
                
(測定の結果)
 
 今日は、安全だから大丈夫だと考える意見と、危険を忘れてはいけないという意見の、全く異なる意見を聞きました。聞けば聞くほど、考えれば考えるほど被災地が抱えている問題の複雑さが見えてきました。これから様々な考え方に触れる中で自分たちの目指すべきことを考えていきたいです。





文責:宮崎公立大学1 甲斐征樹

今日は午前中に環境分析研究所で話を聞いたり実際に玉ねぎの放射能測定をしました。

まずは環境分析研究所の菊池さん・小林さん・沖澤さんから放射能や放射線について教えてもらいました。

福島に来る前にできるだけ放射能について調べてきたつもりでしたが、新しく知ることが沢山あって勉強不足だと感じました。

宮崎にいる時は差はあるだろうけどまだ福島全体で放射線量は高いだろうと正直思ってましたが実際は違って、福島市では規定値以上の放射線量が検出される野菜もほとんど無く、今日測定した玉ねぎも大丈夫でした。

話によると、事故があってすぐは葉野菜などにかなりの量の放射線が検出されていたらしいのですが、最近ではもう規定値以上の放射線量は検出されなくなったらしいです。
そこで研究所の方がおっしゃっていたのが、福島の野菜(キノコ類、山菜類除く)はもうほとんど放射線量測定でひっかかることはないので安心して食べてくださいとのことでした。



昼からは福島大学災害ボランティアセンターの方達と交流しました。

福島大学は人数も多く、いろんな行事の計画・実行を全て学生で行っているのは見習いたいと思いました。自分は公立大でアースウォーカーズとして活動していますが、まだ人数も少なく規模も小さく他大学が主催のイベントに参加するくらいしか出来ないので、これから人数を増やして公立大主催のイベントなどをやりたいです。
福島大生から話を聞いた後は、弁護士の深谷さんから話を聞きました。

印象的だった話が、震災直後の初期被ばくは避けられず、これから一生背負い続けなければならない。という話でした。今まで聞いてきた話のなかで初期被ばくについて話していた人はいなかったのと、自分もあまりそこについては考えたことが無かったので、人によって様々な意見があって全てが正しい訳ではないと感じました。
また、押山さんも合流して一緒に話を聞いていた時に「3.11あの日のまま。」「何か状況変わった?」「ずっとあの日のまま」と強くおっしゃっていて現地の人にしか分から無い思いを聞くことが出来ました。

明日はまたいろんな人の話を聞く予定です。
その人の意見が全てとは思わず色んな意見を自分の中に取り込んでしっかり考えていきたいと思います。





文責:松崎喜代治
 今日は昨日米沢プロジェクトにボランティアとして参加された方と一緒に行動しました。
 最初に環境分析研究所に行きました。そこで放射線についての説明を受けました。放射線にも種類があること、放射線と放射能の違い、放射線の性質、放射線の人体への影響など今までよく分かっていなかったことが分かってよかったです。他には線量計やゲルマニウム半導体検出器の仕組み、測定の仕方も説明していただきました。

説明を受けたあと家庭菜園で収穫された玉ねぎを測定したところセシウムは検出されませんでした。お話によると福島県産の野菜でも最近は放射性物質が検出されることはないとのことです。

次に福島大学の災害ボランティアセンターに行きました。災害ボランティアセンターでは震災当初は個人宅や道路の側溝の泥だし、震災の影響を受けた農地の再生などを行っていたそうです。現在は、足湯、JYOBEATという健康体操プログラム、仮設住宅の空き家に住むいるだけ支援などを行っているそうです。ニーズに合わせて活動内容をかえていくのは大切だとおもいました。

最後に法律事務所で弁護士の方からお話をききました。その弁護士の方は現在原告が3800人いる原告の弁護団の弁護士の方でいろいろな話を聞きました。その中でも特に印象に残った話は原告団の中でも他の人に自分の意見が言いにくい状況があるということと、3800人いる原告団でも子育て世代の年齢方や漁業関係者の割合が少なく農業関係者の方が少ないということでした。同じ原告団の中でも異なる意見がたくさんありそれらをまとめる弁護士の方たちはすごいと思いました。
今日はとても充実した一日でした。







文責:宮崎公立大学 1年 日高 綾
 今日はとても内容の濃い一日になりました。
 まず福島市の環境分析研究所に行き、放射線について詳しく学びました。Sv(シーベルト)とBq(ベクレル)という放射線・放射能の単位は、今までどういう意味があるのか全く知りませんでした。Svは人体への影響を示す値で、Bqは放射性物質が一秒間に壊れる数だそうです。驚いた事は、私たちは普段から放射線を浴びているという事です。その中でも、1人あたりの世界平均が年間2,4mSvの自然放射線を宇宙や大地から浴びているという事にはビックリしました。
 (放射線の説明を受けている様子)

 また今回は、持っていった福島産の玉ねぎの放射線量を測定させてもらいましたが、放射線は検出されませんでした。
(放射線量測定器)

実際に自分たちで測定してみると結果だけを聞くより納得でき、グラフも詳しく説明していただいてとても分かりやすかったです。

(測定の説明を受けている様子)

 次に福島大学に行って学生団体の福島大学災害ボランティアセンターの紹介をしてもらいました。その団体はメンバーが400人もいて、「行きたい人が行きたい時に行ける」というモットーを掲げ、ボランティアをしたい学生がボランティア出来る環境が整えてありました。また様々なプロジェクトをしていて、そのひとつひとつに沢山の目的があり、活動がとても充実していました。その中でも特に、いるだけ支援というプロジェクトはいいなと思いました。それは、学生が仮設住宅の一室を借りて住み込むというもので、その目的は、若者が仮設住宅に住む事で刺激を与えたり孤独死を防止したりすることです。またそれだけでなく、長期にわたってその生活を体験することで住民の普段の生活が見れたり、その都度住民のニーズを理解する事が出来るそうです。そしてそれを大学側と共有し合い、今後の活動に生かしていくそうです。また福島大学は沢山の他大学と連携をしていたり、様々な企業と協力して活動をしていました。私の宮崎公立大学のEarth Walkersは人数が少なく大規模な活動はまだ難しいと思いますが、見習えるところは見習って、もっともっと盛り上げていきたいと感じました。
(福島災害ボランティアセンターの方にお話を聞いている様子)

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