2015年8月19日水曜日

ドイツプロジェクト4日目

4日目は、NRW州の環境省でレクチャーを受けました。まず、クニッチ次官から、NRW州と福島県との再生可能エネルギー交流をもっと盛り上げていこうとの言葉をいただきました。その後、環境省の担当者から、NRW州の再生可能エネルギーの取り組みを紹介していただきました。質疑応答では、高校生たちが積極的に質問をしていました。

午後からは、受け入れ先の高校で、福島の報告を行いました。ドイツ出発前から、考えていた英語でのスピーチをひとりひとり発表しました。ドイツの高校生も150名ほど集まってくれました。その後は、日独の高校生でディスカッションをしました。福島・ドイツの環境問題について英語を使って意見を交わしました。各班ごとに、さまざまな意見がでました。福島の高校生にとっては、他の地域の問題点を探すいい機会になりました。




斎藤悠介 4日目
 
 今日は環境省と学校でスピーチを行いました。環境省では、これからドイツが目標としている数値や政策について教えてもらいました。特に興味をもったのが、風力発電率を15%に上げることと、風力発電所をつくる時の環境保全です。風力発電率を15%にするためには16万個分のサッカー場が必要だと聞いたとき、自分はこれだけの免責を開拓し風力発電所を作り、その後、木を植えるとはいえ、これだけの面積の森が失われるとはとても自然にとって痛いことです。あと、風力発電の羽に巻き込まれ、(鳥などが)ケガがしてしまうこともあるそうです。しかも、ケガをした鳥を保護もせずそのままにしていると聞きました。その理由が原子力発電所の事故よりも被害が少ないからということだそうです。いくら原子力発電所の事故より少ないとはいえ、巻き込まれた鳥の数が減少してしまったら、環境が変わってしまうのではないかと思いました。しかし、環境省はその対策もしっかり立てていました。例えば、そこに住んでいる動物の嫌いなエサなどをおき、ここは住むのに適していないと思わせ、違う所や移住させる方法などがありました。
 次に、学校で行ったスピーチですが、自分はいざという時に声が小さくなってしまうのですが、いつもよりも出ていたのでよかったと思います。その後のディスカッションなども簡単ではありますが意見を言えたので良かったです。ディスカッションの中で、沖縄の環境問題については、米軍の飛行機の音がうるさすぎ、授業も中止させなければいけないということで、もう少し飛行する回数を減らしたり、人が住んでいない所に基地を作ったりした方がいいと思いました。



石塚明日香 4日目

 今日は環境省に行きました。講義を受けて、とても勉強になりました。風力発電の風車をつくるときに、環境調査をして、たとえば、その動物の嫌いな食べ物を植えて、他の場所にエサを取りに行かせるなどと言っていたが、自然環境や動物の問題は世界中で現在起こっている問題であるから、自然の中でそんな簡単にいくのかなと思いました。また、チェルノブイリの事故や福島でのことからのドイツ人の行動力に驚かされました。こういうところで日本人のあいまいさ、決断力の違いが出てくるのだなと思いました。

 スピーチは練習する時間があまりなかったし、不安ですごく緊張したけど、ベストは尽くせたと思います。

 ディスカッションは、日本語でもまとまっていない時に私の番がまわってきて、上手く話すことができなかった。ドイツの今まで知らなかった環境問題を知ることができて、ためになりました。ななちゃんとみくちゃんと将来の話をしました。みんなの夢が叶うといいな!



種市彩花 4日目
 
 今日は昨日以上に学ぶことが多く、それと同時により自分自身の意見を述べることを要する一日でした。
 
 私たちは午前中に沖縄の高校生や大学生、パートナーと共にドイツの中で最も大きいノルトラインウエストファーレン集の環境省に向かいました。環境省では、ヨハンネス・レンメルさんのお話を聞き、その後フェルカーさんのドイツの再生可能エネルギーへシフトしていくための取り組みなどについての講義を受けました。ドイツでは再生可能エネルギーのなかでも太陽光発電と風力発電に力を入れていると知りました。日本では、太陽光発電は高価で未だあまり普及していませんが、ドイツでは多くの家庭に普及し、価格も落ち着いていると聞きました。日本では、ドイツと同様に固定価格買取制度が行われているのになぜなかなか普及しないのか不思議でした。日本は太陽光発電の導入量が、ドイツ、スペインに続き、第3位ですが、1位のドイツとの差は4倍以上あるとインターネットで見ました。ドイツのように太陽光発電が普及するよう、日本政府はなにか制度を考えるべきなのではないかと思いました。変わって風力発電では、ドイツの場合、平地が多いが、土地が狭く、森林伐採を行わざるを得ないことを知りました。日本は平地が少ないため、洋上風力発電でないと効率の良い発電はできません。ドイツも日本も風力発電に関して別々の問題を抱えているのだとわかりました。再生可能エネルギーはすぐに原子力発電にとって変わる発電方法となるのは難しいことであると改めて実感しました。各国だけで研究していくのではなく、多くの国々が協力し合いながら新たな代替案を考えていく必要があると思いました。
 
 午後は「環境」ディスカッションがありました。今日のために準備してきた肝心のスピーチ原稿を置いてきてしまい、とても焦りました。



塚野未来 4日目
 
 今日は、日本とドイツのみんなで、環境省に行きました。ドイツでは、国単位ではなく、州単位で話し合いをして物事を決めたりなど、政治を行っています。まず、思ったことは日本よりもドイツの方が、国民と政府が一体化して良い政治を作れているということです。環境省のあるノースダブル州では、2035年までに国の60パーセントを再生可能エネルギーにしたい、2050年までは、電気を使うときに高額の料金を払わせるなどして、節約し、二酸化炭素の80パーセント削減を目指す、などと細かく未来について考えていることがわかりました。
 
 午後は、学校にいって私たち福島の高校生は、事前に考えてきた震災のときのスピーチをしました。発表の順番がきたとき、ちゃんとドイツのみんなに、自分の思いは伝わるかな~、どんなふうに受け取ってくれるのかな~などとすごく不安でしたが、みんな真剣に聞いてくれてうれしかったです。またディスカッションをしてみて思ったことは、ドイツの人は遠く離れた日本で起こった事故のことにも自分たちが住んでいる国の政治にもとても興味があり、しっかりと自分の意見を持っているということです。私も含め、日本人には自分の意見を持っていても、はっきりとは主張せず、みんなに合わせて流されてしますことがあります。しかし、ドイツ人は逆に意見を持っていないと「おかしい」と思われるそうです。私は、ドイツのそんなはっきりしたところを見習いたいなと強く思いました。これからの社会では流されながら、生きていくこともできるけど、絶対に意見をしっかりともってそれを実行していける人の方が幸せになれるし、私もそうなりたいです。今まで私は、あまり「自分の考え」というものを持っていなかったことがわかり、とても恥ずかしくなりました。これからは、今日のことを生かして、自分の前に現れたことに対しては常に「自分の意見」を持てるように考えていきたいです。
 
 I think I should have “my opinion” everyday. Japan have to model Germany government, I want to watch the society news more in Japan. 



坂井梨花 4日目

 今日は自然環境やエネルギーについて考える日でした。午前中は、10:00から少し長引いて11:20頃まで環境省に訪問して講義を受けました。ここは、2年前から福島とパートナーシップをとってきたそうで、こういう所でも日本とドイツは強いつながりがあるんだと感じました。ドイツは2035年までに60%再生可能エネルギーで補う政策をとっていました。現在はまだ28%で、これからだそうです。また、2050年までにCO2の排出80~95%低下させるそうです。その再生可能エネルギーとして取り上げられた風力発電は、全体を2020年までに20%を風力発電にしようとしてますが、イロイロあるそうです。まず、現在の4%であること、それから反対する人が多いです。他にも、風力発電には16万個のサッカー場が必要らしくて、環境保護を前提に進める上では不都合です。

 午後のディスカッションでは、福島、日本は山が多くあるから、もっと水力を活用すべきだとか、沖縄はヘリがうるさく、二重窓になってたり、授業、式典が中断してしまうと。ドイツの話と環境省、2つ訪れて思ったのは、ドイツは発電方法から省エネまで全て平行して行ってることです。是非日本も実行してほしいです。
全て終わって、家へ帰って私はドイツ語の本、パートナーは日本の本を持って互いの国の言葉で会話しました。8:00頃に自転車を借りてアイススパゲティを食べて、そのあと、家の庭で10:00過ぎまで「黒ひげ危機一髪」とか、けん玉とか、ドイツのおもちゃで遊びました。今日一日で、昨日よりもっとパトリチアと仲良くなれて、嬉しいです。



豊田郁実 4日目

 今日は、NRW州の環境省に行きました。環境省で再生可能エネルギーのことについて話を聞きました。再生可能エネルギーは風力発電をつくるとしたら、まず希少な動物が近くに住んでいないかや森林破壊にならないかさらには、近所の人の迷惑にならないかを考えた上でつくられるという話を聞いて、エネルギーを作るのも大切ですが、自然を守るということを考えていて感動しました。

 環境省の次はドイツの高校で福島の事について発表しました。発表は英語で行いました。英語で発表するのはなれていないので、足がガクガクしながら発表しました。発表後はドイツの人と沖縄の人と一緒にディスカッションをしました。

 ドイツの人になぜ日本は原発を再稼動するの?と言われすごく共感しました。原発を再稼動する前に再生可能エネルギーの普及される方が私も良いなあと思っていましたが、原発がないと電力が急に下がって大変なことになるのでもう少し多くの再生可能エネルギーが増えないと脱原発は難しものだと思いました。

 今後、福島に帰って再生可能エネルギーの事をクラスの人や親に話してより理解してもらえると良いです。



齋藤雅 4日目

 今日は朝食でいつもと違う輪っかのパンを食べた。ドイツのパンは食べごたえも種類も豊富でおいしい。

 環境省が各州にあると聞いて、本当にドイツは地方分権国家だと実感した。このように地方が力を持てば、市民の意見がより聞き入れやすくなり、民主主義が成り立つのだと思う。
 
 ドイツの再生可能エネルギーの話で、風力発電がかなりの問題をもっていることを初めて知った。発電機の値段が高いことは知っていたが、設置する場所の生態系の問題は思いつかなかった。でも、そこに住む生き物が自ら移動するよ仕向けるという解決策は実にユニークで良いと思う。

 また、太陽光を利用するソーラーパネルが大量生産され、価格が安くなり、普及率が高いというのも素晴らしい。兄に聞いた話では、日本ではまだまだソーラーパネルが高く、パネルの値段より電気を節約した分の値段が高くなり、利益が出るのは、大きな建物か日照時間が長いほんの一部の地域だけだそうだ。日本も早くドイツのようになってほしい。
午後のディスカッションでは、沖縄の人からインターネットではわからなかった沖縄のいろんな問題が聞けた。観光事業のためにホテルなどがたくさん建設され、自然が破壊されていること。しかし、観光の他に安定した収入が得られる職は公務員や沖電しかなく、倍率がとても高いこと。福島は今、むしろ観光客が減っているので、新鮮な話だった。私はもっと沖縄県民のためにホテルではなく、コンビニや娯楽施設を建てたほうがいいと思う。いろんな企業が沖縄に進出すれば、雇用の問題も減るのではないか。

 ドイツでは、移民とドイツ人の格差が議論に上がった。手作業や建築などの職につく人々は給料が少なく、そのため教育を受けられない。そうすると教師はたくさんいるのに生徒がいないということが起こる。日本ではあまり考えられないことだと思った。ドイツ人は自分の地位を保持したいため、そんな貧しい人の給料を上げたりしないそうだ。仮に上げても自分の分も上げる。私は少し理解ができなかった。

 ドイツ人は優しい人、賢い人が多いと思う。自分の考えをもち、しっかりそれを表現できる。なぜ格差がまだ残っているのか。政府はもっと深刻に考え、大学に行くためのお金をもっと援助したりすべきだ。

 夜はデニツの友人のナイスなヤングガイたちと過ごした。自分たちのバンドを練習する場所をもってたり、行動力が凄いと思った。

 友人の1人であるハーゲンは、ワンピースとナルトを全巻持っているそうだ。日本でもなかなかそんな人はいないのではないだろうか。日本のマンガをとても気に入ってくれて嬉しい。そしてアニメも。

 今日もとても充実していた。スピーチ好評だったようで良かった。これをきっかけに福島に興味をもってくれたら嬉しい。



千坂奈々 4日目


 今日は環境省にいってきました。環境用では、ドイツの政府の仕組みと原発・再生可能エネルギーについて学びました。今回いったNRW州は脱原発を進めていて再生可能エネルギーにシフトするための計画表がありました。ドイツでつくられる電力の1/3がNRW州でつくられていて、電力消費の1/4もNRW州だそうです。私がいいなと思ったのは、計画表の作り方です。環境省の人が勝手に作ったのではなく、地方議員、民間の団体などと話し合い、決めたそうです。日本では、世論の声が通りづらく、えらい人が勝手に決めることが多いので、日本でもこの制度を取り入れるといいのに、と思いました。一つ私が気づかされたのは、風力発電のデメリットです。風y録は圧電は巨大なプロペラを必要とします。そのためにしっかりとした土台が必要です。そうなると森など自然を開拓して装置を作らなければなりません。さらに、鳥がプロペラにぶつかって死んでしまうこともあります。CO2を出さないから地球にやさしいというわけではないということを思い知らされました。午後家に帰ると、いつもよりゆっくりでしました。けん玉、お手玉、吹き戻しなどで遊びました。Wiiでマリオカートバトルもしました。なんだか充実していました。夜ご飯は、ソーセージでした。ずっと本場のソーセージを食べたっかたので、良かったです。とっても美味しかったです。





小玉直也 4日目
いよいよドイツ4日目メインイベントめじろ押しの日となった!!
この日は、ドイツNRW州の環境省を訪れたあと、訪問先の高校で福島の現状を伝えるスピーチ。 今回のプロジェクトのタイトルにある「福島を伝え、再生可能エネルギーを学ぶ 第2回福島ドイツ高校生交流プロジェクト」をまさに実践する日となる。
まず、午前の環境省訪問では、大臣の次に重責を担っている、クニッチ次官に来て頂き、歓迎の挨拶とスピーチをしていただきました。
その後、再生可能エネルギー担当者から講義を受け、NRW州が歴史的に実践してきたプロジェクトの概要を聞いたのですが、まあ、私が一番驚いたのは、ドイツの再エネの1/3をNRW州が担っているという事でした。
ドイツでは16の州が連邦制で、国策と共にそれぞれの州が再エネについても取り組んでいる中、NRW州の占める割合に驚いた。
アースウォーカーズでは、福島県の再エネビジョンに共感して、今年の高校生プロジェクトの内容がバージョンアップしました。
そのビジョンとは「25年後の2040年に福島県で消費する電力と同じだけの電力を再エネで発電する」というものです。
これは、絵空事でなく、本当に実現可能な目標です。
そして、この福島ビジョンが実現して数年したら、他の県でも続こうと広がり、将来的に47都道府県のうちの39-41の県で実現可能なプロジェクトだと思います。
ホントに、これ実現したい!! いや、実現出来る!そう思いました。
そして、この日のNRW州の報告でも、再エネがビジネスとしても成り立ち、雇用している数も半端ないそうです。
原発は、一度作ってしまえば、リスクやいろんな問題があるが、再エネの方が雇用する人の数は多いから、将来的な展望や経済的に安定した地域となりうるとも感じました。
まあ、太陽光や風力なども不備や壊れるリスクはあるが、原発の事故のリスクや補償や賠償の天文学的なコストと比較したら、地球にも経済にも優しいなあと実感しました。
そして、福島ビジョンが実現した先の可能性を考えた時、全国で再エネ実践県が広がっていき、福島発の大きな流れの可能性を感じます。
そして、NRW州でも先進的に実施したザクセン市では、最初は再エネ100%なんて無謀だという世論がある中、子どもたちと一緒に考えてきて実施して、今や300%を超える再エネ先進市になっているそうです。
いや~50年後には、福島県が再エネ210%、宮崎県が再エネ160%とか、面白そうな将来をイメージしながらワクワクした夜でした。
アースウォーカーズは、この再エネビジョンを担う若者を育てる意味合いも兼ね備えながら、高校生プロジェクトを継続していきたいと思っています。
だって、25年後には今の高校生が40歳を超え、経済の中心的な担い手となるであろう世代の成長に寄与できることは万感の思いです。
この日の環境省訪問は福島の新聞社にも記事を送ったので、掲載されたら教えて下さいね~!!
さて、今日は、長文となりますが、午後から訪問先の高校でのスピーチ「福島を伝え」です。
まあ、すごい感動の時間となりました。
それぞれが、英文でのスピーチを準備してきて、内容に差異はありましたが、頑張って英語で福島の事を伝えるという、大きな目標の一歩目を踏み出した時間となりました。
しかも、事前に発表する事を学校内外で告知した事もあり、160人くらいのドイツ人が参加してくれて大盛況。
そんな中、たどたどしい英語ではありますが、緊張もしながら、必死にスピーチしていました。
一人、書いてきた原稿を忘れるというハプニングもありましたが、それぞれが一生懸命伝えていたし、自分の英語力に悔しさを感じながら、新たなステップへ向け目標が見つかったり、
今日のスピーチのために、夏休みに英語の先生を毎日訪ね、発音の練習を繰り返し準備して、自信を持って体で表現しながらスピーチしている学生もいて良かったです。
ドイツ人の先生も、これまで出会った日本人の高校生は、自己主張せず幼いイメージだったが、アースウォーカーズの引率する高校生は一生懸命伝えようとしているのが感じて、すこし大人びていると感想を述べてくれました。
みんな良く頑張った。
英語の能力アップはこれからの課題だが、大きな大きな一歩を踏み出してくれた。
あなた達の成長する日々が、自分自身にとっても、アースウォーカーズにとっても、福島の将来にとっても大きな宝となると思います。
8名のみなさん本当に参加してくれてありがとう。
そして、多くのアースウォーカーズのサポートして頂いているみなさん、ありがとうございます。



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