2014年9月28日日曜日

第4回福島の子どもたち日帰りリフレッシュプロジェクト


さわやかな秋晴れの中、第4回福島の子どもたち米沢リフレッシュプロジェクト 開催!!
文責:栗田宿那(福島大学)

※本活動は宮崎県の東日本大震災復興活動支援事業による委託事業として実施しています。

さわやかな秋晴れの下、史上最多27名の参加者と共に福島を出発しました。
今日の活動内容は、同日米沢市の伝国の杜周辺で開かれている「第3回なせば成る秋祭り」への参加と、公園での外遊びや自転車練習です。


行きのバス特有のワクワクとドキドキで満ちた気持ちでまず向かったのは、山形県米沢市の中心部、伝国の杜前の広場です。
ここでは前日と当日の2日間「なせば成る秋祭り」というイベントが開かれていました。
このお祭りのきっかけとなる米沢藩の名君上杉鷹山は、宮崎の高鍋藩から養子で迎え入れられました。
私たちが訪れる前日にはキャロライン・ケネディ駐日大使や山形県知事が訪問し、会場は大混雑だったそうです。
また会場では、「棒杭市」と呼ばれる無人販売所が設けられており、宮崎県串間市からも物産が出品されていました。

ここでは、子ども達とスタッフがグループに分かれての自由行動です。
子どもと大学生だけでの自由行動には不安もありましたが、活動に一緒に参加している保護者の方にも子どもの世話から離れてリフレッシュしてほしいという思いがあり、実行しました。
実際にいつもこの活動に来てくれているメンバーが中心となって子供たちをとてもよく見てくれていたので、不安は杞憂に終わりました。
多くの子どもたちは終始「アクセルリンク」が運営している昔遊びコーナーで竹馬や水ヨーヨー釣りに夢中でした。
昔遊びは現代の子どもたちには楽しめないのではと思いがちですが、そんなことはありません。
伝国の杜の前の広場は芝生の小高い山になっていて、お昼ご飯を食べ終わったあと子どもたちは大学生のスタッフと追いかけっこをしたり、芝生を転がってみたりと思い思いに遊んでいました。
保護者の方も時間まで買い物などをしてお祭りを楽しんでいたようでした。
約3時間の自由時間を終え、次に向かったのは米沢市郊外にある大森山森林公園です。
この公園は遊具が充実していて小学校高学年や中学生でも楽しめるほか、アスファルトで舗装された周回コースがあり自転車練習にも適しています。
今回自転車は6台ほど用意しましたが、それでも順番待ちができるほどの人気でした。
福島では自転車に乗せたくないという保護者の方がまだまだ多くいます。
9月の末とはいえ、日差しが照りつけ立っているだけでも暑い日だったので、子供たちはとても嬉しそうに自転車を乗りこなしていました。

また、この機会に自転車練習に挑戦する子もいました。
スタッフがずっとサポートに入って練習したおかげで、完璧とは言えないまでも最初よりかなり上達していました。
広い公園で思い思いに遊ぶ子どもたち、そしてその姿を見ながら談笑する保護者もあり、公園は和やかなムードに包まれていました。
ただ、談笑の話題として放射線量のことが普通に取り上げられていることが気になりました。福島では非日常が日常になっているのかもしれません。
日差しが弱まり、風が涼しくなってきました。家に帰る時間です。
バスに乗車する際、子供たちには宮崎の大きなまつぼっくりとチーズ饅頭のプレゼントがありました。
帰りのバスの車内で、当団体のメイン活動である「第3回福島の子どもたち宮崎に来んねキャンプ」のDVDを見て頂き、アースウォーカーズの活動を紹介させていただきました。
行きとは違い静かな車内。子どもたちは今日1日たくさん遊んでリフレッシュできたのではないかと思います。
以上




追伸:小玉直也
福島の3児の母親の押山靖子さんからメッセージが届きましたので紹介します。
押山さんは、今年の第3回福島の子どもたち宮崎に来んねキャンプに参加された際「アースウォーカーズとして、小学生の保養もやって欲しい」とお願いをされました。
そんな押山さんの一言から始まった米沢プロジェクトで、毎回スタッフとして奮闘され、素敵なご主人もその活動を理解され応援していただいて参加していただいています。
以下転送です。



4回目にしてやっと参加者と直接関わる時間が持てた回になりました。
少しずつ色々な事にも慣れてきたようにも思い、段取りもスムーズにいけたのではと思います。
子ども達が楽しそうにお祭り会場で遊んでる姿!芝生の上で食べるお弁当~!子どもと一緒になって芝生を転げ回る参加者のお母様、どのシーンをとっても本当に良かったと思います。
午後の公園では、小2、小3の子でも自転車に乗った事がなく、何度も転びながらも 一生懸命練習して、たった一時間で乗れるようになった子!お母さまの自転車を買ってあげたいけど、どこで乗らせたらいいかわからず今まできてしまいました。とおしゃってた事が忘れられない。
乗れるようになった子どもの姿を見て、クリスマスは買おうね~と話していました。
まだまだ福島では制限と不安がある中での生活。自分もその一人だからこそこの活動は続けなくてならないと思いました。
そして、忙しい中、到着時にかけつけて下さった山口さん、朝見送りだけでもと福島駅に来てくれた鈴木君、手配ミスでおやつが届かなくなるとこを助けて頂いた佐藤さん、米沢市役所前の相田さんや、アクセルリンクの古澤くん、三原くん、に永瀬さんや、沙也佳ちゃん、福大の学生のれいや、まっちゃん、颯くんに、まやちゃんそして嫌な顔1つせずに黙って手伝ってくれた主人、毎晩遅くまで打合せをして1つ1つ準備してきたすくな。
遠く宮崎でホームページのアップや問い合わせに対応してくれてる小玉さんはじめ宮崎の学生の子達表には見えないてこない方々のサポートがあり、無事今日を終える事ができました。本当にありがとうございます。
押山靖子


そして昨日届いた、子どもたちからのアンケートに思わず涙が出たので一言だけ紹介します。
Q:一番楽しかったことは何ですか?
A:自転車に乗った事です。ふくしまでは、自転車に乗れないからです。

引き続き日帰り米沢リフレッシュプロジェクトを継続していきたいと切に思いました。
継続した支援が出来るようアースウォーカーズの一口500円〜のマンスリーサポーター会員も募集していますので、ぜひよろしくお願いします。

最後に、今回から撮影した写真のスライドショーを紹介しますので、ぜひご覧ください。


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