2014年9月11日木曜日

被災地ボランティア2014夏 7日目

文責 宮崎公立大学:むっちゃん
私は、みんなとは別行動で仮設住宅のサロンに行きました。
サロンでは、ボランティアに来てくれた人のために、おじいさんとおばあさんが
プレゼントを作っています。
おばあさんたちが針でチクチク。細かい作業を丁寧にしていらっしゃいました。
私も少しお手伝い。「上出来!」と言っていただきました!
裁縫をされない方は、プレゼントの袋詰めをされるそうです。
このプレゼントには、大きな役割があります。
それは、サロンに来られる方の生きがい、やりがいになっているという事です。
サロンで過ごさせてもらうだけだと、世話をされているという申し訳なさが
生まれてきて、気持ちよく過ごせなかったり、行きづらくなってしまいます。
プレゼントをサロンの方みんなで作ることで、サロンで気持ちよく過ごすことができています。
おばあさん、おじいさんの思いの詰まったプレゼント。
「お礼」のカタチだけではなく、「生きがい」「やりがい」のカタチでもあります。
別行動したメンバーの分もありがたくいただいて帰りました。
みなさん、ありがとうございました。大切にしますね。




文責 宮崎公立大学:田中亮佑
福島でボランティアする楽しみの1つに人との出会いがあります。
ボランティア初体験の私に丁寧に指導して下さるベテランのボランティアさん、米沢プロジェクトで出会った福島大や山形大の学生、宿で食事や施設を提供して応援して下さる方々、震災や原発事故で苦しまれている被災地のみなさんなどなど。

様々な人と出会うなかで、震災当時のことや復興の状況などを聞かせていただき、いろいろな価値観に出会うことができました。ここで出会ったみなさんは、ひとりでも多くの人のお役に立ちたいという意思を持っていました。

また、福島の復興を強く願っているのが分かりました。福島の現状を知ってしまったので、支援をやめるわけにはいけないんだという人も多くいらっしゃいました。継続して支援していくことの重要性もこの1週間で学ぶことができました。




文責:宮崎大学 遠矢聖仁
今日からボランティア作業に合流し、草刈りやビニールハウスの解体作業、置物の荷物の整理等にあたりました。
草刈り作業が想像以上に大変で、一つの家を終わらせるのに数人かけて1日かかりました。
震災が起こってから、のべ何億人がボランティアに関わってきたのか想像もつきません。
作業に終わりはないようにも感じました

しかしこの日の作業後に市役所を訪問し、職員の柚原さんから話を伺う事ができました。
その中で深刻な話も多々ありましたが、希望を持てる話もありました。
それは、避難先から自宅へ戻りたいかというアンケートの結果が、昨年に比べ最近の調査では「戻りたい」という回答者の割合が上昇しているというお話を聞きました。
立ち入り制限されていたこの地域でボランティアをする事により、毎日少しずつでも進んで行く今日のような作業が、住民に希望をあたえ、確実に成果を上げているのだと強く感じました。

また、実は昨日のボランティアセンター長から「桜梅桃梨」という言葉を頂いていました。
桜には桜の花しか咲かないし、梅には梅の花しかし咲きません。
自分に特化したところを見つけそれを伸ばし、自分だけの花を咲かせなさいという意味だそうです。
自分じゃない自分を見せようとせず、普段通りの自分をどう維持するかという、僕の体調を気遣って頂いてのお言葉でした。



「できる人が、できる時に、できる事をする」という南相馬市ボランティアセンターの合言葉の、
前身にもなっているそうです。
ありのままの姿見せるのよ♪しっかりと心に刻みました!






文責:宮崎大学 みさき

今日は南相馬市ボラセン3日目。午前中は民家のビニールハウスの解体と草刈りをし、午後は別の民家の納屋の片付けを手伝いました。
3日目で初めて依頼主さんとお会いして一緒に作業しました。震災後に依頼主さんのお子さんやお孫さんが引っ越す際に置いて行った荷物もあり、思った以上に大変でした。

作業がおわってから依頼主さんとお話をしたときに、「家族にすら手伝ってもらえなかったのに、今回ボランティアさんに手伝っていただいて・・・。

家に戻りたいという気持ちが更に高まりました。ありがとう。」というお言葉をいただきました。私たちをねぎらう言葉の端々に寂しさがにじんでいて、ただただ「こちらこそありがとうございました。」と答える事しかできませんでした。

地元に戻りたいという人がいる限り、その人を支えバックアップすることがボランティアの使命だと思います。依頼やニーズがあってこそのボランティアなのです。

今回被災地でのボランティアを経験して、ボランティアの幅の広さに驚いています。震災や原発に対する様々な声を聞いて頭の中がパンクしそうになる事もありますが、そのひとつひとつを丁寧に受け止め、残りの一週間を有意義に過ごしたいです。



小玉直也
2014年夏ボランティア、南相馬での最終日。
体調不良で2日間寝込んでいた宮崎大のセイジも復活して初日を迎えました。
気持ちが空回りして頑張りすぎる事があり、被災者の話を聞きながら心寄せすぎて号泣してしまう事もたびたびありました。

そんな彼も体調が悪くない日は一人夜更かしして、最終日の石巻での朝まで寝坊していました。
一生懸命すぎてペース配分が苦手な彼だけに、この日の南相馬でも張り切りすぎて午前中で体力を使い切ったようです。

前日、桜梅桃梨の意味を伝えたものの、あいかわらず背伸びをして頑張る彼のまっすぐな気持ちが頼もしくもあり、将来の成長に期待したいですね。


さて、そんな彼が南相馬小高区での住民の意識の変化をブログにアップしましたが、私自身、この南相馬の現状を聞く度に本当に複雑でなりません。

原発から20km圏内に帰りたいという高齢者の方々。一方で水道もまだ復旧出来ていない。スーパーもコンビニも飲食店もまだまだ帰れない。

営業を始めても住民が帰ってきていないから赤字になるという経営者の声。
住まいに先に帰ろうとしても、店が営業していないから不便すぎるという住民の声。
卵と鶏とどちらが先かという話に例えられるが、原発事故の影響で住民も中小企業も行政も苦悩する。

これからも政府の指針と東電の無責任さに振り回され続ける苦しみを今日も感じました。

そんな思いの交流を毎晩のミーティングでお互いシェアして、福島の現実を毎日学び、若い世代の彼らが宮崎に帰ってできる事を模索する事でしょう。
この日の夜のミーティングでは鹿児島の川内原発の再稼動に大きな疑問も寄せられ始めました。

さ〜。この日ようやく折り返し地点。残り1週間を有意義な日々にして彼らの成長に繋がればと願うばかりです。

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