2018年3月24日土曜日

福島の中学生ケアンズプロジェクト1日目(3月24日)

福島の中学生たちの、オーストラリアでのケアンズプロジェクトが今年もはじまりました。
朝、福島駅で出発式をして、参加中学生8人が保護者の前で決意表明して出発となりました。


8人とも元気いっぱいで、初の海外のメンバーもいて、期待と不安の入り混じる中の出発になりました。
福島駅から新幹線で移動後、上野駅で成田スカイライナーに乗り換え成田空港へ向かいました。


移動の電車や成田空港でアメリカ人や中国人やオーストラリア人、フィリピン人などにスピーチの練習や英語のフリートークなどを体験しました。
福島の震災体験から7年が過ぎ、彼ら彼女らの福島はアメリカ人、オーストリア人、中国人らの心に響いた模様でした。


協力していただいた、8人の方々ありがとうございます。
初めての自分のスピーチや会話を通じて、楽しかった~!!とかいい経験になった!!という感想があったり、
相手の言葉が全然聞き取れず、つらかった。とかコミュニケーションとるの大変だ。という感想もありました。


みな、人生初めての英語だけのコミュニケーションや英語でのスピーチを聞いてもらいアドバイスしてもらうという経験を終え、人生の階段を一つ登り、将来の可能性を開くいい機会となったと思います。


初の海外旅行の人が多い中、有意義な11日間となるよう、なにより保護者に会うまで健康な姿で福島駅に帰れるよう頑張ります。
以下、中学生たちの初日のレポートです!
文責:アースウォーカーズ代表 小玉直也






久下 董 郡山市立行健中3年 
ケアンズホームステイの1日目は期待と不安でいっぱいでした。初めの出発式から始まり、スピーチの機会がたくさんあり、正直、最初の方は恐怖でした。でも、外国人の方達は皆、優しく日本の文化のことを話すのや、一緒に会話をするのが楽しいと感じるようになりました。


私は、日本の「こいのぼり」や「ひなまつり」のことをスピーチしました。言葉が通じず、もどかしい思いも何度かしましたが、最後まで辛抱強く聞いてくれて、とても嬉しかったです。
初めての海外で分からないことだらけでしたが、海外の人たちの優しさや温かさに触れることができて良かったです。


まだ1日目で始まったばかりなので、これからもっとたくさんの人と会話して、多くの人に福島のことを知ってほしいです。
私はこの10日間で、たくさんの人と接し、コミュニケーションをとって福島のことを世界に伝えていきたいと思います。





オーストラリア1日目 佐川 美桜 Sagawa Mio
新幹線の中でスピーチをした時、聞いてくれた方達に福島のことをうまく伝えることができたと思います。
こういう風にするともっと良くなるよとアドバイスをもらったので、参考にしたいです。
英語は上手くないけれど、自分の言葉で福島の現状を伝えることができ、嬉しいです。


オーストラリアではお話会など、福島のことについて話す機会がたくさんあると思うので、恥ずかしがらず、積極的に話せたらいいなと思います。
ホームステイ先では、挨拶、礼儀、感謝の気持ちを忘れず、過ごしたいと思います。
可能性を自分でつぶさないようにしたいです。





オーストラリア一日目 竹田和奏 Takeda wakawa
私がこのプロジェクトに応募した理由の一つは、自分を変えたいからです。ものを決めるにあたっても「どうしよう……」で優柔不断、頭で色々考えすぎていざという時にパッと行動に移すことができない……など、自分の弱いところを今回改めて見直して、意識しながら自分で自分をかえたいです。そのためにも、自分から積極的に相手とコミュニケーションをとる姿勢をとったり、自分の英語をどんどん試していきたいです。


 帰ってきた時に、悔いのないよう、思いっきり楽しみたいです‼︎私の目標は「挑戦」です。様々な場面でのチャンスを掴んでいけるように今までの自分だったら、「いや…No……」となっていたことに、あえて自分からチャレンジしていきたいです。
 今日はほぼ移動日で少し疲れました。


 そして、初めてのスピーチ練習でした。覚悟はしていましたが、やはり最初はとても緊張しました。スピーチを聞いてもらった後のフリートークで、私は相手の問いかけに対して固まってしまう……、言葉が出てこない……という場面が多かったです。質問の意味を考えていたら、聞き返すタイミングを逃し、うまくコミュニケーションをとれなかった部分がありました。自分のスピーチを聞いて褒めてもらったのに、とても申し訳なく感じました。


 会話が弾まないと辛いので、これからは無理をせずにわからないところはわからない、とはっきりと伝えて、お互いにしっかりコミュニケーションが取れるよう頑張れるようにしたいです。スピーチも回数を重ねて、ただ読むのではなく、自分のスピーチを相手の心に届くようなスピーチにこれからしていきたいです。
 今日の課題は明日に生かして、自分の成長のために頑張ります!





3/24(土) 野田 純伶 Noda Sumire
今日は、ほとんど移動で終わってしまった。けど、移動中でも様々な体験ができた。
上野から成田へ行く途中の電車では、外国人の方に自分のスピーチを3回した。初めは、全然英語が話せないし、聞き取ることもあまりできないので、スピーチをするのが嫌だったが、いざ、外国人の方と話してみると、言葉が通じなくても、ジェスチャーや表情などで少し通じることが分かった!


まだ、自分のスピーチも完璧に話せないが、言いたいことが多少伝わったので嬉しかった。
外国人の方が話していることを聞き取るのが難しいので、ケアンズで、沢山の方々と会話して、少しでもコミュニケーション能力を高めたい!!


空港では、外国の男の子と仲良くなることができた!!初めて話した時も、すごくフレンドリーで日本人とはまた違うな~と思った。
明日からはホームステイ先での生活が始まる。積極的に会話をして、福島のことをしっかり伝えられるようにしたい!!





信夫中1年 野村美月 Mizuki Nomura
3月24日土曜日
今日は、初日で緊張したけれど、意外とみんな優しくて心の温かい人だなと思いました。ほとんど異動で終わっちゃったけれど、趣味の合う人がいて、とても楽しい一日になりました。スピーチは自分の書いてある英語は話せたけれど、受け答えが全然できなくて焦りました。


これからのホストファミリー宅での話が続くのか不安になりました。でも、新聞社の記者や家族の前で「自分の力で乗り越える」と宣言したので、頑張りたいです。
これからの9日間、一日も無駄にせず、一日一日を楽しく、勉強しながら過ごしていきたいです。
私の目標は、苦手な英語を克服できるようにたくさん聞いてたくさん話して英語力を身につけられたら良いなと思っています。





1日目(Firstday) Name:久田幸輝(Kouki Hisada)
僕ははじめ、今日は移動日で、明日からが本番だろうと思っていました。しかし、いい意味で僕の予想は裏切られました。
今日は3人の外国の方と福島のことについて話し合いました。
そういえば僕は東日本大震災や原発事故について相手が分かっている前提で話をしていましたが、みんなちゃんとわかっていました。


僕は初めて会った外国の方も震災や原発事故のことを知ってくれていて、とてもうれしかったです。
明日からも、支援してくださっている人への感謝を忘れずに、少しでも自分の価値観を広げられるように、英会話も上達するように、頑張っていきたいと思います。





小原田中1年 福田茉央 Koharada JHS,1 Mahiro Fukuda
小玉さん...。笑成田行きのバス(?)の中でいきなり「スピーチやってみる?」って言われた時はすごく驚いたし、前に行ったことのある人が言っていた事は本当だったんだって思いました。


初めて私のスピーチを聞いてくださった中国人のケヴィンさんはとても優しい人で、私のスピーチに「うんうん」と相槌をうってくださり、すごく嬉しかったのをおぼえています。
会話が続かなくなってしまった時、日本語で話しかけてくださったり、私が何度か聞きなおしても優しく何度も教えてくれるケヴィンさんが私のスピーチを初めて聞いてくださる方で良かったです!


次に私のスピーチを聞いてくださったのは、オーストラリア人のマイクさん。マイクさんには英語しか伝わらなかったので少し苦戦しました...。マイクさんもすごく優しい人で私のスピーチをとってもたくさん褒めてくれました。嬉しかったなあ。笑私はこの2人に折り紙を教えました。


鶴を折ってみました。英語が苦手で会話が続かない分、行動で日本の良さを伝えなければ!という謎の焦りを感じて、あわてて折り紙を用意しました。笑やっぱり外国の方は折り紙を折ったことが無いので少しずれてしまったりクシャッとなったりしている部分はあったけれど、作り終わって「ワオ!」とか「ビューティフォー!」(なんで片仮名笑笑)とか言っている姿を見たときに、なんだか嬉しくなりました。私が自分で作った鶴をあげると、「Thank you!」とか日本語で「ありがとうございます!!」と言ってくださって少しばかり良いことをした気分になりました。


千代紙を見せた時から作り終わるまでのたった5~10分くらいの短い間だけど、私は2人の外国の方を日本の華やかな文化に触れさせてあげることができました。着物や歌舞伎など代表的なものは少しお金や時間がかかってしまうけれど折り紙だったら...。私はたくさんの人に折り紙を知ってほしいです。


このプロジェクトに参加しようと思ったきっかけも折り紙です。震災が起きて中々、外に出られずに苦しく辛い思いをした時、おじいちゃんとおばあちゃんが気分転換にと私を「とうのへつり」に連れていってくれたこと、そしてそこで出会ったおばあさん、これは偶然なのか必然なのか...。


そんなことはいくら考えても答えが出ないけれど、私はそれが必然だったのではないかと思う。さっき小玉さんが言っていた、「今回のことは、3年、5年、10年後、必ず活きてくる」という言葉。それは5~6年前の私に大きく当てはまる。あの時、折り紙にハマり、たくさん折り得意になったから、今回オーストラリアでも広めたい!と思い応募することができた。活きている。世界にはお金が無く生きていくので精一杯な人がたくさんいる。


そんな人たちに、紙だけでできる折り紙を知ってほしい。布もお面も道具だっていらない。紙があれば...。だが、紙すら無い国や地域だってある。私はいつかそんな国、地域に足を運び、紙を寄付したい。でも、それが難しい国や地域もある。それならばまず一歩、募金をしてみようと思う。今まで寄付や募金について深く考えたことは無かったがプロジェクト1新目を通して今の世界の状況についてたくさん考えることがあった。(常体と敬体混ざってます笑)





オーストラリア1日目 丸山 虹 Maruyama Nana
福島駅でみんなで意気込みなどを発表しました。
新幹線の中では、外国人の方2人にスピーチを聞いていただき、アドバイスなどをたくさん頂きました。
相手の方々が、とても親切にイントネーションや読み方を教えてくださいました。また、質問をされたりもしました。


まだ私は、聞き取れない言葉ばかりで少し戸惑いました。
でも、優しくもう一度ゆっくり言い直して頂いて聞き取れました。外国の方々はみんなとても親切で、優しかったです。
沢山の方々のおかげでオーストラリアに来れているということを必ず忘れずに、常に感謝して1日1日を過ごしていきたいです。


ホームステイ先の方には、これからお世話になるので、色んなことを知っていきたいです。
今日はとても楽しかったので、明日も頑張りたいです!!
まだまだ私は英語も話せないので、この10日間でもっと英語を話せるようになりたいです。

このプロジェクトでは、スマイルウィズキッズがケアンズで寄付を集め企画し、中学生たちを招いています。
編集:アースウォーカーズボランティア 古賀渓太

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