稜真:実優:嵩大:藍:由萌香7/9:マオ7/24 晴紀8/24(加筆予定) 残り、瑛春
福島県郡山市在住 安積高校2年 上田 稜真
今回の福島・ドイツ高校生交流プロジェクトに参加した福島県郡山市在住安積高校2年の上田稜真です。僕は今回のプロジェクトに参加して学んだこと、自分が成長できたところ、自分の将来についての三つのことを綴りたいと思います。
一つ目は、僕がドイツに行って学んだことについてです。このプロジェクトの目的でもある、「再生可能エネルギーを学ぶ」という点で様々な学びがありました。このプロジェクトでは、再生可能エネルギーを促進するため様々な活動を行っている企業を沢山訪れました。その中でもVissmann社を訪れたことがとても印象に残りました。Vissmann社では、暖房システムや冷蔵庫、燃料電池などの製品を作ることを主に行っていますが、その他にも、バイオマス発電の研究も行っていました。会社の敷地内に専用のバイオマス発電所を作って、そこで研究がされており、僕たちはそこを見学することができました。福島にはバイオマス発電が身近にないため、発電所のメカニズムやメリットデメリットについて学ぶ機会がほとんどありませんでした。施設を見学する中で、「このバイオマス発電は、家畜の糞や作物の残りカスなどを微生物の力を利用して発電しており、発電後にゴミとして出てくる分解された糞などは、もう一度肥料として再利用するので、とてもクリーンな発電である」ということや、「天候などに左右されず一定量の電力供給が可能である」ということを担当者の方がおっしゃっていました。更にそのお話から、バイオマス発電のデメリットについても学ぶことができました。バイオマス発電は発電できる電力量が他の再生可能エネルギーに比べて小さく、また、発電所を設置できる場所が家畜の飼育が盛んな地域や、畑が多く作物の残りカスが沢山取れる地域に限定されてしまうため、普及率が悪いという点です。よって、バイオマス発電は、天候が悪く太陽光などの発電が不可能になったときの、補助的な発電という立場で利用するのが最も合理的であると思いまいた。更にVissmann社では、燃料電池を作る部門で、日本の企業であるパナソニックと協力して製品を製造していることも学びました。ドイツの先進的な発電技術と日本の優れた蓄電技術を融合させ、エネルギーの変換効率が非常に良い燃料電池を開発したということです。このように、一企業だけではなく、様々の分野で特出している企業が一体となって製品を開発することで、今までよりも更に良い製品が作れるということに気づくことができました。また、安川電機ではエネルギー問題を解決するために、使用する電力量そのものを抑えるという考え方に基づき、省エネ製品を作り、その製品を使用することで問題解決への近道になるといった考え方も学ぶことができました。根本的な所から対策をすることで、再生可能エネルギー問題に取り組みやすくなるといった視点も見出すことができました。また、デュッセルドルフ環境局の方や在ドイツ日本国大使館参事官の川又さんから、再生可能エネルギーを推進するにあたっての話を伺い、具体的な数字を交えながら、経済面でのメリット・デメリットの双方について考え、学ぶことができました。再生可能エネルギー問題は、電力の発電効率を考えると共に、経済面や環境への影響についてもしっかりと考慮していく必要性があると知ることができました。
さらに、歴史的側面から再生可能エネルギーを考える機会もありました。ボン歴史博物館では、ナチスドイツについて学ぶコーナーがあり、ドイツが行った残酷な政策についての資料が展示されていました。博物館の方にお話を聞くと、自分達の行った過ちを二度と繰り返すことのないように、そして、記憶を風化させず後世に伝えていくという目的でそのようなコーナーを設けていると話していました。日本の場合、自分達の行った過ちを隠すことが多く、真実を知ることができない現状があります。間違いや過ちを省みることで、二度と同じ過ちを繰り返すことがないと思いました。過ちをしっかりと受け止め、改善していこうとするドイツの考え方が日本にも必要であると思いました。
僕はドイツの再生可能エネルギーや歴史に触れ、物事を多方面から捉えることの大切さを痛感しました。歴史や経済を学び視野を広げることが、再生可能エネルギーを考えるうえでも重要であると理解しました。僕は、視野を広げることの大切さや物事を多方面から捉えることの大切さを学ぶことが出来ました。
二つ目は、このプロジェクトを通して自分が成長できたことについてです。自分はこのプロジェクトに参加するにあたり、「コミュニケーション能力を上達させ、様々な人との意見交換を通して自分の視野を広げる。」ということを大きな目標としていました。いざドイツへ行ってみると、慣れないドイツ語に困惑し、ドイツ人に話しかけることを少し躊躇してしまいました。しかし、様々な場所でのスピーチ発表や現地の高校生や多くの人達との交流で、自分のことを相手に伝え、相手のことを知ることの楽しさを改めて感じることができ、ドイツに来て1、2日経った頃には自分から積極的に話しかけることができていました。また、失敗を恐れずに、調べたドイツ語を使い会話をすることで、更に深い交流をすることができました。何事においても自分から自主的に行うことができる行動力が身に付いたのは大きな成長であると感じました。また、企業などの方との意見交換や交流でドイツの考え方について学び、日本の考え方との相違点を見つけ、日本の考え方を見直してみるということをしました。これによって、日本にいては考えつかない革新的で合理的な考え方を学ぶことができ、自分の視野が広がり、物事を多方面から捉えることもできるようになりました。
三つ目は、自分の将来についてです。僕がドイツに行く前は、深刻化している貧困問題や難民問題ついて、国連などの国際的な立場から関わっていきたいと思っていました。しかし、今回のドイツプロジェクトで再生可能エネルギーについて学び、今は、国連で再生可能エネルギー問題と貧困問題、難民問題を同時に考えながら、解決していきたいと思うようになりました。様々な問題を同時見ていくことは難しいことであるとは思いますが、物事を多方面から捉えていくことが重要であるということを、このドイツプロジェクトで学びました。僕は、必ず解決できると確信しています。自分の夢の達成に向け、今回の学びを生かしていきたいと思っています。
最後になってしまいましたが、約2週間、僕たちをたった一人で引率して下さった小玉さん。小玉さんが企画して下さったこのプロジェクトが無ければ、このように自分が成長することができなかったし、自分の可能性も広がらなかったと思います。本当にありがとうございました。
また、このプロジェクトを実行するにあたり、助成金を出してくださったラッシュジャパンさん、現地で過ごす上で様々な面で沢山のサポートをしてくださったマインツ友の会の皆さんや福島県人会の皆さん、参事官の川又さん、安積高校の先輩でもある安川電機の上遠野さん、ジャーナリストの松田さん、アンドレアスさん、その他、このプロジェクトを様々な面で支援してくださった皆様、感謝の気持ちでいっぱいです。皆様の温かいご支援のおかげで、自分が掲げていた目標以上に成長をすることができました。今回の学びは自分のかけがえのない宝であり、自分の人生の糧になりました。今回支援して下さった皆様へ恩返しができるよう今後もさらに努力し、自分の夢を絶対に実現させて社会貢献していきたいと思います。本当ありがとうございました。
本田 嵩大 尚志高校2年 福島県郡山市在住 17歳
今回、このドイツプロジェクトで考えたこと、感じたことを報告会で話した内容を中心にまとめました。
再生可能エネルギーを学ぶために、今回自分たちはいくつかの現地企業を訪れました。その中で私が一番驚いたのは最初に行った「ユービー社」の風力発電機です。福島県の布引風力発電所の風車と比べて、かなり大きく、塔自体で120m羽を合わせて160mと、とても迫力がありました。これらの施設を見て、改めてドイツ人の環境に対する意識の高さを感じることができました。
私は、日本人とドイツ人の環境に対する意識の違いは、ドイツ人の考え方にあるのではないかと思い参加したのですが、現地の人たちとの交流で、どうやら政府も関わっている事に気づきました。戦争中の反省を生かし、国民1人1人が積極的に政府に意見を言う。政府も国民の考えをよく聞く。という体制ができているため、このような環境対策も素早くおこなえるのだと思いました。ドイツに行く前と行った後で変わったことはおおくありますが、そのうち一つは、「自分は今を一生懸命頑張らなければならない」と思ったことです。今までは、自分はここまでしか出来ないんだと思ったり、自分の限界を自分で決めたりしていたけれど、ドイツで出会った人たちは皆、自分に出来る事を考え、常に努力していま した。そういう人たちの姿を見て、自分も頑張ろうと思いました。
変わったことのもう一つは、将来についての自分の考えです。ドイツに行く前は、自分の「夢」というものはあやふやで、はっきりしていませんでしたが、ドイツで働くエンジニアや経営の人たちと話したりする中で外国語を使う職業にカッコよさを感じ、又好きなことを仕事にして働く楽しさも感じられたので、自分が小さな頃好きだった飛行機か宇宙機のエンジニアになりたいと思えたのも、このプロジェクトに参加できたからだと思います。
余談になりますが、ドイツでの最後の夜にあった送別会での話もしておきたいと思います。
僕は同じテーブルに座っていた方と話したのですが、その方は数年前に夫を亡くし子供を1人で育てている人でした、しかしその人は「自分は夫もいないし経済的に豊かなわけでもないけれど、今は子供と暮らせていて幸せです。」とおっしゃっていました。数日前、ドイツパナソニックで聞いた話の中にあった「精神的豊かさは、物質的豊かさに比例しない」という話と重なり、とても感動しました。「幸せ」についてよく考えさせられる出来事でした。
最後に、このプロジェクトでは現地の人たちにとてもお世話になりました。ガイドの「アンドレア」さんやマインツ友の会の方々、デュッセルドルフやケハン、カールスルーエを案内してくれた方、各企業で話していただいた方、など、とても多くの人たちに支えられて、ドイツで充実した10日間をすごすことができたので、本当に感謝します。
ありがとうございました。
~まとめ~
藤田実優 郡山商業高校 1年 郡山在住 15歳
このプロジェクトき参加する前は、何もかもが不安ばかりでした。私は、恥ずかしがり屋なので人前で発表したり、自分の意見を自分の言葉で伝えたりすることがあまり好きではありませんでした。自分で英訳した文を発表するという話を聞いたとき、とても嫌でした。でも、そんな私がドイツで10日間過ごしていて、とても成長することができました。自分でもわかるぐらいの成長ぶりに私はとても驚きました。ドイツでは、やはり自分の意見、考えを伝える場面が多かったです。最初の方は、うまく伝えることができませんでした。また、英語で積極的に話すことができませんでした。でも、小玉さんのむちゃぶりなどのおかげで自分の言葉でしっかり伝えないといけないという考え方に変わったり、英文の発表では、行く前の自分よりうまく、読めるようになっていました。私はドイツに行っていろんなことを学び、自分を変えることができました。
今回学んだことはたくさんありますが、その中でも私が印象的だったのは、カールスルーエという街で再生可能エネルギーについて学んだことです。そこでは、ゴミの丘の風車とソーラーパネル見学しました。ゴミの山だったところに土をかぶせて、その土をかぶせたところに風車とソーラーパネルを設置して電力を作っていました。土地を無駄なく使い、そして再生可能エネルギーを作り出す考え方は、とてもすごいなと感じました。その後の風車やソーラーパネル、小水力発電について教えてくださった松田さんが、日本にもドイツよりよいところがあるとおっしゃっていました。私は、それを聞いて日本の環境やエネルギーについて悪いところだけに今まで目を向けていたので、日本の悪いところだけでなく、よいところにも目を向けないといけないんだなと思いました。
また、現地の高校生との交流もありました。ボンの歴史博物館に行って、ドイツの歴史について一緒に勉強したりしました。ドイツの高校生は、自分の国が昔どのようなことをして、どうなったかなどしっかり学校で勉強しているので、質問をするとすぐ答えてくれました。ヒトラーやドイツについてのことを現地の高校生に聞ける機会はあまりないので、とてもいい経験になりました。
ドイツで学んできたことは、今回このプロジェクトに参加することができた高校生だけが学べたり、自分達で触れることばかりでした。この経験は、行った人にしかわからないこともあるし、誰にも語ることができない私にとって大きな財産となりました。
いろんな方々のお話を聞かせて頂く中で、私の将来の夢が明確になりました。元々留学したいという夢を持っていましたが、帰国してきた自分はその気持ちがとても強くなっていました。
最後に、プロジェクトに出させてくれた親や、助成金を出してくださった企業の方々に感謝よ気持ちでいっぱいです。また、現地で支えてくださったマインツ友の会の方々、アンドレアスさん、デニツ、そして最後まで支えてくださった小玉さんにはとてもお世話になりました。そのおかげで、私達はとても充実した日々を送ることができました。本当にありがとうございました。
これからは、成長した自分をもっと成長させるために頑張っていこうと思います。
ドイツプロジェクトまとめ
渥美 藍 デモクラティックスクールまっくろくろすけ 福島県出身 兵庫県在住 16歳
渥美 藍 デモクラティックスクールまっくろくろすけ 福島県出身 兵庫県在住 16歳
今回このプロジェクトに参加できてよかった。
なぜなら、いろんな方との出会いや自分の中の視野・価値観をひろげることができたと実感しているからだ。
ドイツで過ごす中で、企業訪問だけでなく参加者みんなと話したりするのも自分にとっては学びだった。
その中で、最初はみんなの輪の中に入れず劣等感に浸っている自分がいた。
自分で最初から壁を作っていたのが原因だ。
そこを改善しようと心に決めた時から、なぜかみんなとの距離がだんだんと縮まって行った気がした。
やはり、自分の気持ち次第で行動も変わってくるのだと学んだ。
そして、人と接する時に大事なのはコミュニケーションだ。
自分の思っていることを口に出さずに分かってもらおうなんて無理な話だ。
しかし、なかなか自分の思っていることを言えずそのまま話が進んでいってしまったことが何度かあった。
すごく悔しかった。
そのことを踏まえ、思ったことは口にするように心がけた。
コミュニケーションは生まれた時から当たり前に誰もが何かしらの方法でしている。
しかし、それは意外にも難しいことなんだと思い知らされた。
だが、もっといろんな人とコミュニケーションをしてみたいと思った。
そのような経験をしたことから、カウンセラーになりたいと思った。
今まで、将来の夢は何個かあったが、だからどうするとかそういう明確なものはなかった。
ドイツに行って、学んでいるうちに自分の将来について少し明確になった。
そのためには大学にも行かなければならないし、ドイツに留学したいとも思ったのでそのためには言語的な勉強もしないといけない。
でも、自分の目標が明確だから頑張れると思う。
今現在、いろいろなことを調べ途中だ。
将来の目標が決まるとこんなにもワクワクするんだなと思った。
そして、今回は再生可能エネルギーを学ぶとともに戦争についても学ぶ機会があった。
ドイツで起こった戦争の事。
自分は、何も知らなかった。
それがすごく恥ずかしかった。
中東で難民の支援をしている方とskypeでお話をさせていただける機会もあった。
その型のお話でも自分が知らないことがたくさんあった。
そこまで世界が「金」中心だなんて...
少しショックだった。
しかし、その方は再生可能エネルギーを学ぶことが平和への第一歩だと教えてくださった。
その言葉が嬉しかった。
ビジネスというのはいいビジネスと悪いビジネスがあるのだと知った。
自分からすると原発は悪いビジネスだと思う。
なぜなら、人体に影響を及ぼすだけでなくその人の人生まで壊してしまう可能性があるからだ。
しかし、人によっては原発はいいビジネスとして映るだろう。
この問題はちゃんと一人一人が考えていかなければならない問題だと学んだ。
ドイツは、再生可能エネルギー100%を目指している。
やはり、国が世界に向けて宣言しているのはすごく大きなことだと感じた。
なぜなら、再生可能エネルギーの事業をしている企業は国と協力して開発したりできるからだ。
一企業だけではお金の面でも大変な開発だったとしても、国がバックアップしてくれたらどれだけいいことだろう。
今回ドイツでは、その再生可能エネルギーの事業で成功をしている企業に見学に行かせてもらった。
正直、再生可能エネルギーで成功している企業があることに驚いた。
自然エネルギーはお金にならなそうと思っていたからだ。
しかし、実際に見学に行ったらそのようなことはなかった。
オフィスはきれいで、従業員も多いという会社ばかりであった。
このような企業を見学していくうちに、自分の中で日本ではなぜこのような企業が増えないのだろうか?増やせないのだろうか?という疑問が湧いてきた。
日本にも原発ではなく、再生可能エネルギーについての企業が増えればいいのにと思った。
だが、今の日本では難しいことなのかもしれない。
ドイツでお別れ会を開いていただいた時に現地の方とお話しする機会があった。
その方は、日本は原発をやめられないのではと言っていた。
なぜなら、日本は島国だから電気を買ったりというのが難しいからだ。
なので、ドイツで学んだことをそのままコピーして日本でやろうとしても環境が違うから難しいと。
日本が原発をやめるためには、電気代をあげたらみんなが節電をし始めるからそうするのがいいのではないかと。
その話が自分の中で印象に残っている。
その話をきいてなるほどなと思った。
現実的な話だと。
しかし、同時にお金でしか動かない人間というのは悲しいなと思った。
どれだけ、訴えても心に響かないのかと。
だが、再生可能エネルギーとともに一人一人の意見が通りやすくなる日本というものを作っていかなければならないのではないかと思った。
そして、それが私たち世代の役目なのではと。
すごくスケールが大きい話で、夢を見過ぎだと思われるかもしれないが少しでもそういう日本を作れたらいいと思う。
もしも、自分を含め今回このプロジェクトに参加した高校生から再生可能エネルギーの事業をする企業を立ち上げたとする。
それだけで、少し日本は変わったと言えるのではないかと思う。
このような自分の考えを持ち、それを発言できる力は今回のプロジェクトで学んだことだ。
このプロジェクトに助成金を出してくださったLISHさん、ドイツで協力してくれたみなさん、日本で協力してくれたみなさん、親、そしてアースウォーカーズ、小玉さんこのような機会を与えてくださりありがとうございました。
福島県福島市在住 福島高校2年 16歳 加藤由萌香
私はこのプロジェクトで、再生可能エネルギーと、コミュニケーションや情報の発信について学びたいと思い参加しました。実際ドイツに行き、普段の生活では決して経験することのできない貴重な体験をすることができました。そして多くの点で成長することができたように思います。
まず、再生可能エネルギーについては、主に「ユービー社」「Vissman社」「パナソニック」を訪問して来ました。「ユービー社」では、太陽光発電と、風力発電について見学してきましたが、どちらの発電も日本でも目にすることがありますし、私の家の屋根の上にはソーラーパネルが乗っているので、とても身近な発電だと思っていましたが、見渡す限り太陽光パネルや風車が立っている様子はとても印象的でした。さらに、ドイツの再生可能エネルギーについて言うと、丘の斜面を利用して多くの場所で風力発電を行っていることも、進んでいると感じました。
また、「Vissman社」では、バイオマス発電について教えていただきました。バイオマス発電については、名前は聞いたことがあるけれど、どのような発電なのか、わかりませんでした。しかし、説明を聞き、実際に見学もしてどういった発電なのか知ることができました。臭いは鼻をつく強いものでしたが、農業で出た穀物のゴミを利用しているため、日本でも実用的でこれから増えていくのではないかと思いました。また、パナソニック社では、燃料電池についてお聞きしました。今普及してきている、燃料電池車は、水素が保管できないことが1つの課題となっていると、耳にしたことがあるので、燃料電池が発達すれば、燃料電池車は、より普及するのではないか、と魅力を感じました。
次にコミュニケーションについてですが、私は、今回のプロジェクトで積極性を身につけることができました。ドイツ滞在中には、たくさんの会社を訪問して、お話をお聞きし、質問の時間を設けていただきました。しかし始めは、多少疑問に思ったことがあったとしても中々言い出すことができませんでした。ですが、勇気を出して質問してみると、丁寧に応答してくださりました。さらに、「話を聞いたからこその質問で、良かったよ。」という言葉をかけていただき嬉しかったことを覚えています。その後は、自分の思ったことや疑問に思ったことを相手にしっかり伝えることができるようになりました。また、質問するために相手の話に主体的に耳を傾けることを意識するようになりました。 また、 移動中の電車で一人の女性と出会いました。スピーチの練習を聞いてもらった彼女から、実は、耳が聞こえない、ということを告白されました。そこで、彼女と筆談をすることになりました。慣れない筆談と英語で、思うように会話をすることはできませんでしたが、伝えたいことを予測しあいながら、コミュニケーションをとることができました。このことから、コミュニケーションの手段についても考えらせられました。
JETROでは、主体的になって取り組まなければ、やりたいことも実現できないというお話をお聞きしました。誰かとの協力が必要な時には、自分から努力をすることで信頼関係が生まれるということでした。このお話は私の胸にとても響きました。やはり人とのコミュニケーションに信頼関係は必要不可欠ですが、その信頼関係を築くために自分は努力をしているだろうか?と問われたように思ったからです。実際このことをきっかけに、私は、主体性をより意識するようになりました。さらに、ドイツでは、現地の日本人の方々をはじめ、多くの方との交流がありました。その中で教えていただいたことは、私のためになるものばかりでした。その交流の中でも特に印象に残っていることは、現地に住むアメリカ人との会話です。彼は私の知らない再生可能エネルギーについて教えてくれました。しかし、基礎知識もなく、ネイティブの英語をあまり聞き取ることができなかったため、理解することができず活発な意見交換はできず、悔し思いが残りました。
今回のプロジェクトに参加して私は、たくさんの人と出会い多くのことを吸収 することができました。しかし一方では、自分の未熟さを目の当たりにしました。ドイツでの滞在をを終えて、今回学んだ多くの経験をこれからの糧にすると共に、自分の得意なことを生かすために、出来ないことを減らす努力をしなければならないと思っています。そして、このようなたくさんの経験をすることができたのは、たくさんの人との出会いがあったからだと思うので、この出会いを大切にしたいと思います。さらに、私たちがより良い学びができるよう、ドイツ渡航の前から終わりまで、最善を尽くしてくださった小玉さんをはじめ、現地でお世話になった方々。一時はプロジェクト決行も危ぶまれましたが、支援してくださった方々。そして、心配しつつも送り出してくれた両親や一緒に行った友達。多くの方に支えていただいたこと、本当に感謝しています。
福島県白河市在住 白河高校 大崎真生
福島県白河市在住 白河高校 大崎真生
このプロジェクトに参加してとてもいい経験をさせていただいて僕たちはすごく成長することができたと確信しています。今回学んだこと、成長したことは本当にたくさんありました。
学んだことは3つあります。
一つめはドイツでは民間の人も再生可能エネルギーについてとても関心を持っていることです。ドイツでは2011年の福島の原子力発電所の事故を受けてメルケル首相は脱原発に踏み切り最終的には電力自給率を再生可能エネルギーだけで100パーセントにする目標を立てました。このドイツ政府の迅速な対応が功を奏してか一般の人が共同出費して風力発電機を購入するなどの再生可能エネルギーへの関心が強くドイツでの移動中にもたくさんの発電所が見られました。このような国民性は見習うべきだと思いました。
二つ目は再生可能エネルギーは自然の以外にもエネルギーを保存する開発をしていることです。滞在中に訪問したvissmann社ではバイオマス発電をして余った電気を水の電気分解を利用して電気を効率的に保存する機械を開発していました。そのバイオマス発電も地域の農家さんからでた不要物を使っていて地域に根付いていてとても勉強になりました。
三つ目はそんなドイツでも最近再生可能エネルギーへの転換の活動の規模が小さくなっていることです。ドイツ滞在の最終日の食事会で集まってくれた在独日本人の人との会話によると最近原子力発電所を運営していた企業が廃炉に反発し活動に歯止めがかかっているといっていました。この話を聞いて再生可能エネルギー推進派と反対派はどんな国でも必ずいます。双方の利益と社会的な利益を考えて話しあっていくべきだと思いました。
今回のドイツ滞在では何回か福島の現状についてスピーチをする機会がありました。僕は英語があまり得意ではなく話すのができそうにもなかったのでとても不安でした。ですが空港や列車での移動中に外国の方にスピーチを見てもらいたくさん練習して英文をきちんと読めるようになりました。いざ本番という時はとても緊張してしまいましたが練習のかいあってかうまく話せることができてよかったです。自分は人の前で話すのが苦手で不得意でしたがこの経験を経て解消することができて嬉しかったです。
今回の経験をすることができたのは支援金を出していただいたLUSHさんやいくべきと説得し資金援助をしてくれた母、小玉さんのおかげです。ありがとうございました。この経験を今後の人生にいかしていけたらなと思います。本当にありがとうございました。
2016 アースウオーカーズ福島の高校生ドイツプロジェクトのまとめ
五十嵐 晴紀
このプロジェクトを通してドイツの再生可能エネルギーについてや色々な人々と交流でき沢山の事について学ぶ事が出来ました。
特に印象に残っているのは、デュセルドルフの環境局の話です。デュセルドルフでは、学校にコジェネレーションシステムを導入したり、ガス灯だった街灯をLEDに交換しているそうです。また、家を赤外線カメラで撮りどこの熱対策をすれば効率が良いか調べる事も補助金が出るそうです。私は熱を逃がさないような対策から温室効果ガスの削減をすると言う考えが無かったのでとても勉強になりました。デュセルドルフにはソーラーパネルを設置している家が少なくなってきたそうです。なぜなら、日照時間が少なく、また、文化庁に指定された建物にはソーラーパネルを設置する事が出来ないからです。再生可能エネルギーを効率よく使うには、地域の自然環境に合わせていかなければならないと感じました。その後の食事会では、スピーチを聞きに来て下さっていた高校の先生の松尾さんの紹介により、サッカーの安藤選手が来て下さいました。普段では会う事の出来ない方々と会う事が出来るのも、このプロジェクトの素晴らしい所だと思いました。このプロジェクトに参加する前は、人前で話す事が苦手でしたが何度も人前でスピーチをする事により人前で話す事に緊張しなく成りました。約二週間で沢山の事を学び成長することができたと思います。
このプロジェクトを開催できるようにしてくださった方々、また、ドイツ滞在中にお世話になった方々、ありがとうございました。色々な方々に支えられ、とても充実した経験を得ることが出来ました。本当にありがとうございました。
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