ベルリンの壁を隔てて命が奪われた歴史、ナチスの歴史、一つひとつを学校の授業だけでなくフィールドワークでも学ぶドイツの教育。
一方、この日の放課後ディスカッションで「第二次世界大戦で戦犯として扱われているナチスを賛美したり敬ったり墓を参るなどは考えられない」とドイツの高校生。そして「日本ではなぜA級戦犯などをまつっている靖国神社に。。。」を訳している時、日本の高校生が、「”えーきゅうせんぱん”ってどういう意味?どんな字書くの? ”やすくに神社”って何? ”せんごほしょう”ってどういう意味?」
おっとっと前日の熱くなるドイツ人に日本人があぜんとなっていたが、
今度は日本人にドイツ人があぜんとなっていた。
日本のように記憶するための勉強だけではない。
歴史に学び議論し何が正しいのかは先生が教えるだけでなく、生徒が答えを導きだす。そのために自分の意見を主張し、自分たちのおじいちゃんや、ひいおじいちゃんの時代に何故まちがってしまったのかの歴史を記憶だけでなく理解する。
そんな事を繰り返す事で、前日のような先生の終わりの合図に対しても、自分たちの意見を主張する。
日本の学校に帰って一皮むけた彼女らに期待したい。
文責:小玉直也
佐々木泉
今日はドイツを象徴する壁の博物館と楽器博物館に行きました。
日本で学ぶベルリンの壁とのギャップを感じる日となりました。ベルリンの壁は1枚の長い壁が続いていると思っていましたが、2枚ありその壁を乗り越えようとして射殺されてしまった人の話も聞け、本物の壁が当時のまま保存されている理由や歴史を学べました。
午後の楽器博物館ではいろんな楽器を展示してあり、その楽器一つひとつを館長とスタッフから説明や演奏をしていただきドイツの音楽への思いが深まりました。
その後、ショッピングモールでみんなでショッピング。これは2日前に小玉さんに要望して実現できて良かったです。
学校に帰って、昨日の続きのディスカッション。さらに深い話で、日本の高校生は政治に興味がなく、ニュースもあまり見ないので、交流内容も難しかったです。でも今回少しずつですが触れる事ができ、私たちの将来や次の世代がより良い日本を作りにはどうすればいいか考える必要があると思いました。
(旧東ドイツの地下鉄 西側を通過する際は閉鎖され電車も停止しなかった駅)
阿部美帆
ベルリンの壁は、東と西に別れているだけと思っていました。しかし、多くの物語があり一つひとつに驚く話ばかりでした。まさか、壁を乗り越えたあともう一枚の壁があるとは思いませんでした。本物の壁を残す事でベルリンの人たち、ドイツの人たちは過去の事を忘れないと思いました。
放課後のディスカッションでは少し内容が難しいものでした。ドイツの高校生が使う、靖国神社やA級戦犯やほとんどの単語の意味が分かりませんでした。それほど、私たち日本では歴史を深く学んでいない事に気付かされました。
実際に私の高校では社会の授業が全く無いし、中学の時もテストで点をとる為に覚えていました。しかし、今回、それではダメなんだと思いました。
1日目のドイツの授業風景を見たのを思い出して、生徒みんなが挙手をして意見をほとんどの生徒が述べる。
日本では誰かが答えるだろうという考えが多くあります。しかし、これからの日本を変えていくには、自分たちから伝えなければならないなあと思いました。
(壁の模型図で説明を受ける様子)
石橋未来
ベルリンの壁は授業で学んでいて、それが深まりとてもためになりました。
東側には壁に近づけないもう1枚の壁があったことを初めて知りました。壁にまつわる亡くなった方々の写真が飾ってあり小さな子どももいてビックリしました。ベルリンの壁の深い歴史に触れる事ができました。
楽器博物館では歴史的な楽器など多くの楽器が飾ってあり演奏も聴く事ができ、とても貴重な体験でした。
その後、自由にランチを食べ希望していたショッピングもみんなででき、希望を叶えていただきありがとうございました。
学校に戻り昨日の続きのディスカッションをしました。私は靖国神社は知っていたものの、諸外国からなぜ批判を受けているのか知りませんでした。今回学んだ事は、ドイツは負の歴史をかなりの時間をさいて学ぶ事で諸国との関係を築くのに対し、日本はそれを隠し諸国と対立している。そういう面ではドイツを見習うべきだと思います。
また、ドイツの学生は自分の為に歴史を学んでいるけど、日本はしかたなくテストのために歴史を勉強している。
それでは、歴史を学ぶ本質から考えると全然意味がないし、今後に活用できないと思いました。
このディスカッションを受けて、日本に帰って良い方向に活用できたらいいです。
自宅に帰って、マザーに家事を手伝ってと言われ、本当に家族の一員になれたようで嬉しかったです。
(西側の壁を触りながら歴史を考える)
宍戸藍子
今日は壁公園? とりま、壁について学んだ。
教科書では東西にわかれたとしか聞いていない。一番、心に残っているのは、壁を越えようとして撃たれて死んだ人だけじゃないということ。5歳の子どもが壁という存在だけで助けれもらえず溺死したり、15ヶ月の子どもが西ドイツに行こうとして声がでないようにおさえられて窒息死とか。。。
本当かなしい話だよ。 そういういろんな方が亡くなった話しも、もっと学習したい。
そして楽器博物館。なんだ、この楽器は~!!っていうのもあってステキな感じ♡
演奏もステキだったなあ♡ こんな機会、一生ないな♡ ひゃふ~ぅ!!
あとはしょっぴんGuuuuuuクラスのお土産買えてよか~っっ♡
あと、昨日のつづき。ふふふ。
今日はむづかしい~は•な•し。。。
お~まいごっと でも、さすがゆっき~!! 話しにはいれてる(笑)
今日、最後に日本のデモは老人が多いってゆってたね~
たしかに!!若い人、参加したいよね。
う~ん。。。考えさせられた。2時間ほんと、色々考えさせられたでした。
(東側の再現された壁の隙間から西側の自由の壁がみんなにどう見えたのか)
菅野莉央
壁博物館ではベルリンの壁について、東ドイツと西ドイツの関係や壁のせいで亡くなった人についての話しは今まで知らなかったので、とても勉強になりました。
西ドイツの子どもが東ドイツとの国境の川におちて、助けられず亡くなったという話しはとても驚きました。当時は壁の存在、役割とは人の命を見殺しにしなけらばならない程、大きなものだったんだと思いました。
楽器博物館では、普段見る事が出来ない古い楽器を見たり演奏を聴く事ができてよかったです。
学校での高校生との話し合いでは、”A級戦犯”という言葉や靖国神社の問題など全然知らないけど、ドイツの高校生は自分たちの歴史やエネルギーだけでなく、日本の現状も知っていてすごかったです。
そもそも、私たちより色々な事に目を向けていて驚きました。私たちもドイツのそのような所を見習いたいと思いました。
(西側の壁が奥に見える。そこに命をかけて自由を求めた)
庄子時央
最初にベルリンの壁が当時のまま保存されている壁博物館へ行った。
ベルリンの壁にまつわる関連死は136名でうち8名がベルリンの境界を警備していた東ベルリン側の同僚に殺された方々だった。亡くなった人の中には幼い子どももいた。境界線になっていた川に転落してしまった際、川は東側だったので西側の救急隊員も助けに行けなかった。その後、東西ベルリンの間で協定が結ばれ助けれるようになったそうだ。
説明を受けながら、中学の先生が日本もソ連、アメリカによって分断されそうになったという話しを思いだした。その際は東北地方や北海道に壁と同じような出来事が起きていただろう。
次に訪れた楽器博物館は、音楽の授業が大嫌いな私でも楽しめ、チェンバロや映画音楽用のオルガンなどがあった。
カニジウス高校でのディスカッションの続きで、高校生が企画したでもの横断幕にヒロシマ、ナガサキ、フクシマとあったのがショックだった。そのデモに多くの高校生が参加して主張したり、友達どうしで政治を議論する高校生を見て意識の高さを感じた。
私自身はデモに参加する事には消極的で、その時間があったら安全なエネルギーの供給システムの開発に力をそそぎたい。
それでも、政治に熱心な友達に囲まれているドイツの高校生はうらやましかった。
家に帰り、ベロニカとキリアンとゲームをして楽しんだ。
(私もユッキーに一切れもらったピザはうまかった!)
久保田深生
午前中に訪れた壁博物館。当時はかたく分けられていたドイツ。その壁を越えようとして兵士に撃たれるなどして亡くなった人々の写真を見るのが苦しかった。
そして、その自由が無かった人々が日々恐怖におびえながら生活していたと考えるだけで、なぜか大震災直後の自分を思い出し、悲しくなりました。
しかし、そこで懸命に生きようとするドイツの人々の姿も見る事ができました。
次に訪れた楽器博物館。ドイツには博物館が何百もあると聞き驚きました。ここでは昔からある楽器や効果でなかなか入手できない楽器などを展示されていました。最後に演奏していただいた両足両手をたくみに扱いながら6段ほどのオルガンの演奏は感動し心に残りました。
最後にカニジウス高校でのディスカッション。何度かやってきましたが、今回はとても有意義なものとなったと思います。福島の原発がドイツの脱原発にどんな影響をあたえているのか、そしてドイツの人々が日本の原発からどう考え行動しているのかなど国境を超えた話し合いが出来ました。とても貴重な時間をありがとうございました。
夕方はホストファミリーと楽しい時間をすごし充実した一日でした。
(息子さんがカニジウス高に通う、楽器博物館長のエアテルトさん右端)
武藤 沙也夏
今日はベルリンの壁の歴史についてお話を聞いて実際にベルリンの壁があるところに行ってきました。話が色々深くてもっと詳しく知りたいと思いました。
そして楽器の博物館ではいろんな楽器の演奏を聞いて、特にピアノに似た楽器にはとても興味があったので楽しかったです!
その後はショッピングセンターでお昼を食べて、ショッピングをしました!
今日はベルリンの壁の歴史について深く知れてとてもいい機会だったと思います。日本に帰ってからも世界史の授業で習うと思うので真剣に受けたいと思いました。
今日はカニジウス高校の生徒たちと第2回目のディスカッションをしました。今回はA級戦犯の話や政治の話を聞きました。私は正直日本でめったに耳にしない言葉がたくさんあって難しかったのですが、詳しい説明を聞いて理解できました。私だけかもしれませんが、自分が日々どれだけ政治に興味がないかを実感させられました。私よりも年下のドイツの高校生よりも政治が分からないのがとても恥ずかしく感じました。なので、これからはニュースなどにできるだけ耳を傾け、自分の政治の知識を高めていきたいと思います。
(見えないが足で操る50程の鍵盤も奏で素敵な演奏だった)
国際感覚というか、世界や歴史を広い視野で学ぶ日々。福島の高校生たちが頭をフル回転して歴史を学び、エネルギーを学び、英語やドイツ語を学ぶ。
そして、コミュニケーションに苦労していた高校生らが通学してくる際、ホストフレンドと会話している姿に、頼もしくもあり可能性もひろがる彼らの成長が、今回なによりの宝です。
参加してくれた、みなさん。ありがとう。
小玉直也
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