2013.4. 4. 宮崎産業経営大学 阿万 裕之
こんばんは。今日はボランティア最終日です。今日も午前中保育園にいってきました。今日は本宮市立第一保育所で昨日と同じように落ち葉などを使って子どもと遊ばせていただきました。
昨日に引き続き子どもになった気分でした。やっぱり子どもは純粋ですよね!可愛くてしょうがないです。今日は帰りにサツマイモとどんぐりと千切り大根を提供しました。子どもも先生方も喜んでもらえて良かったです。宮崎では落ち葉などで遊ぶ事は当たり前になってますが、こっちの子どもたちはものすごく喜んでくれました。子どもたちが感謝の気持ちを表現してくれて本当にありがたく思っています。
昼から仮設住宅地内で炊き出しを行いました。仮設住宅の方々に無料で宮崎県産地鶏を提供しました。仮設住宅に住まいの方はお年寄りが多く、4月なのですが、まだまだ気温が低く寒い思いをしています。そこで3aの野口さんも無料で毛糸の靴下を提供しました。
仮設住宅の方々が地鶏を焼いてますと寄ってきてくださり、地鶏を少しですが差し上げました。
お年寄りの方が態々宮崎から?ありがとねぇーと言い泣いてました。僕もウルッと来て、早く復興してほしいと思いました。仮設住宅に住まいの方々は苦しい思いをされているのを感じました。一部の仮説住宅にしか行けてないのですが、不満の声もあると思います。そのような声が無くなるような町になっていかないといけないです。まあ、皆地鶏美味しいと言って帰っていってもらえたので良かったです。
夜は、上国料さんと食事をしました。上国料さんは移動保育プロジェクトを行っています。移動保育プロジェクトは、放射線の影響でなかなか遊べない子どもたちを放射線の少ない所に遊びに連れて行く法人です。上国料さんは保育園を経営しているのですが、保育士免許は持ってないみたいで、ただ子どもが好きで震災も起きたからNPOをされたそうです。移動保育はこれから先必ず進展して行く保育園だと思いました。福島は放射線の影響でなかなか思った所で遊べません。移動保育は車・バスで放射線の低い所に遊びに行きます。子どものストレス軽減になりますから親からの反応も良いと思います。これから先成功する企業の一つだと感じました。
いよいよ明日朝6時に出発します。こちらでお世話になりました方々に本当に感謝の気持ちでいっぱいです。本当学ぶ事が沢山あり、現場を実際みて感じた事がほとんどでした。また是非被災地に行く機会を作り、もう大学4年生で就活も大変で難しいかもしれませんが、これたら来たいと思います。ではもう寝ます!!Good Night!!
こんにちは。宮崎大学の時枝明日香です。
昨日は混ぜるどんぐりの数が少なく感じたので、今日は多めに混ぜたところ、たくさんの子どもたちが両手に溢れさせながら集めたどんぐりを見せに来てくれました。先生が一人ずつにビニール袋を用意してくださったので、子どもたちは拾った松ぼっくりやどんぐり、他にも混じっていた木の実など次々と袋にいれていました。今回の落ち葉には蝉の抜け殻も混じっていたみたいで、男の子たち何人かが一生懸命探していました。私にも捜索担当区域が与えられ探しましたが、見つけられませんでした。結局一つしか見つからなかったので、代わりばんこに触っていました。いいですね!「分け合う心」が!最後に切り干し大根やさつまいももお渡しました。子どもたちは「どうやってたべようかな♪」「焼き芋にして食べたいな!」と盛り上がり、食べるのを楽しみにしているようでした。
今回もたくさんの笑顔を見せてくれました。みんなで遊んだ部屋からは、二回目の土の入れ替えをしている最中の砂場が見えました。
近くには測定器もありました。
子どもたちがいつでもどこでも安心して遊べて、たくさんたくさん顔を輝かせていれたらいいなと思います。
また、保育園では、2月の来んねキャンプに参加されていた佐藤さん親子と合流しました。佐藤さん親子は、私が来んねキャンプに参加したとき、一番長く一緒に過ごさせていただいた親子です。個人的にもすごく楽しい時間を過ごせて、またお会いしたいと思っていたので、今日の再会はとても嬉しかったです。しゅんたくんも保育園児たちに混じって、たくさんのどんぐりを集めてくれていました。
また、「わざわざ宮崎から!ありがとうございます。」と言って涙を拭うおばあちゃんもいらっしゃいました。10分ぐらい行っておいで、と送られた私は、おばあちゃんについて行きお部屋にお邪魔し、お話を聴かせていただきました。最初に、地震のとき近所の人の「逃げろ」の声に慌てどこかに打ち付け腰を痛めたことを話してくれました。腰を触らせてもらうと痛々しく腫れていました。家の中には賞状や楯がたくさん飾ってありました。それはおばあちゃんとおじいちゃんの金婚やダイヤモンド婚を記念、賞するものでした。「“あなたたちは健康に気を付けてよい家庭を築きました”って賞状もらった時は涙が出たね。」と顔をほころばせながら、何度もお話をしてくれて、嬉しかったんだろうなあとこちらもあたたかい気持ちになり聴いていました。そんなおじいちゃんは手先が器用なのか、家の中に5か所ほどの棚をご自分で作られたそうです。大きな箱を収納する高いところに設置された棚から、金婚やダイヤモンド婚の楯を飾っていてすぐに手の届く場所にある小さなかわいい棚まで様々なサイズの棚たちが、おうちをスッキリかつステキにしていました。おじいちゃんは、そういうことに関するお仕事をしていたわけではないらしいのですが、見事な出来栄えに、近所のおばちゃんも「ぜひうちにも作ってほしい!」と言ってきたそうで作ってあげたそうです。素敵な旦那さんですよね(^^)♪♪他にも、避難する際、ご先祖様の写真だけ持って避難したこと、最初は関東に住む息子さんのところに避難したそうですがお姑さんにも迷惑をかけられないしおじいちゃんが仮設で一人だしということで、仮設に入ることにしたこと、今でも息子さん娘さんがちょこちょこ来てくれること、などをお話してくれました。他にも、おばあちゃんは昔、近所で学校の先生とか役人とかをしていた人の子どもも面倒を見て育てていたことなどの昔の話もしてくれたのですが、最も印象的だったのはおばあちゃんのやさしい人柄でした。「冷蔵庫もレンジもテレビも全部もらって、この家もつくってもらって本当にありがたい。うちも事業やってたから大変さがわかるんだけどね。電気や水道代は払ってるけど、家賃はタダだし、こんな家、タダでは普通住めないでしょ。だから本当にありがたいの。」隣にすむおばちゃんは「ありがたいなんて言わなくていい、あんなことがあったんだから、私たちはここにいなくちゃいけなくなったんだよ」と言うそうです。それでもお話したおばあちゃんは、「それでも私は本当にありがたいことだと思うんだけどね」と繰り返します。「ここにもいろんな人が来てくれるの。あなたたちも九州の宮崎からでしょ。こんなとこまでわざわざ来てくれるなんて、本当ーーにありがたいのよ。」と言ってまた涙をぬぐっていました。25分くらいしゃべって握手して、また10分しゃべって握手して私はこたつの外へ出たけれど、また5分くらいお話して。最後は「あなたたちも大変なことあると思うけど頑張ってね!私の今までの人生のこととか聞いてくれてありがとう。」とこっちがエール送ってもらっちゃいました。頑張って、なんて言えなくて、体に気を付けて元気でいてね、みたいなことを言ってお別れしました。小玉さんの「10分くらい」の言葉はどこへやら。長居しすぎたみたいで、私、だいぶ探されていたようです。(ごめんなさい。)みんなに合流したあと、また地鶏を配りました。3aさんの事務所に届いていた毛糸の靴下もおじいちゃんおばあちゃんに大好評の様子でした。
地鶏はあっという間になくなり、たくさんの方の笑顔を見ることができました。片づけをし、「おだがいさまセンター」(富岡町生活復興支援センター)さんにお礼を言って、3aさんの事務所に戻りました。ここで朝から合流してくださっていた佐藤さん親子とお別れ。お忙しい中、時間をつくっていただきありがとうございました。とてもとても嬉しい再会で、来んねキャンプで出逢えた他の方々も含め、またお会いするのが楽しみです♪もしかしたら出会うこともなかったかもしれない方たちと出会えて、また会えるのを楽しみにしたりって、人生っておもしろいですね♪出会いは大切にしたいものです。
さて、3aさんの事務所に戻ってからは、ひたすらブログ書きに追われました。(汗)その間に3aさんの事務所にある放射能測定器で、りんごを用いて実際に検査させていただきました。りんごを専用の箱にいれ、マシーンにセットし、検査スタート。
1検体に1800秒(=30分)かかるそうです。ブログを書きつつ待っていると・・・、結果がでました。結果は不検出。
こうやって自分の目で数値を確認できると安心できますね。
夜はNPO法人 移動保育プロジェクトの代表の上国料さんに移動保育についてお話していただきました。移動保育プロジェクトさんはその名の通り、子どもたちを放射線量の少ない場所へ連れて行き遊び学ぶ体験学習を行い、その日のうちに送り届けるという活動を行っているそうです。その場所のニーズに応える素敵な活動だなと私は思います。移動保育プロジェクトさんのことをすごく素敵だなと思ったのはもちろんなんですが、私は、代表の上国料さんが大学では工学部で学ばれていて、幼稚園を経営する道に進まれたというお話も素敵だなと思いました。今私が将来を模索しているのもあるのですが、やっぱり、進もうと決めればどんな道にも進める気がしてなんだか勇気になったというか、わくわくしました。また、上国料さんには寝る場所も提供していただいたりお世話になりました。ありがとうございました。福島での活動、東北での今回の活動は今日が最後でした。今日もとっても濃い一日でした。この地でのすべての出会い、出来事に感謝します。
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