2020年4月27日月曜日

第5回 COVID-19 STAY HOME Project! 高校生達と考えるエネルギー講座 コロナ危機の今考えるエネルギーの未来

今回は、環境省の川又孝太郎課長をゲストに多彩に語ってもらいました。
これまでも川又さんには福島の高校生たちのドイツ訪問でもいろいろアドバイスしてもらってきましたが、今回は全国の高校生にとどまらず、海外からもイギリス、ドイツ、オーストラリアなどから参加してもらい幅広い人たちと一緒に学ぶ機会となりました。
大都市に集約することによるリスクが今回のコロナウイルスでも如実に出てきましたが、エネルギーの視点からも地方に分散する事でリスクが軽減できる話も深まり、高校生たちからも良い感想が寄せられました。
また、ワークショップ形式でみんなが意見をかいて画面上で見せ合うことにより多角的な意見が知れて、自分と違う視点の人の意見を取り入れたいと高校生の感想もよせられました。
RE-100という使用電力の再エネ100%を”目指す“企業グループや環境に配慮した企業にお金を出そうというESG金融など高校生たちも新しく知ることやディスカッションによって深められていき好評でした。
そして、再エネはまだ高いと思っていた高校生がワークショップで郵便番号を入れて東北電力と新電力と比較して、再エネ比率が高い会社が東北電力より安い計算が出てきて驚きだったそうです。
実際エネチェンジをみたら火力より大幅に安くなるのがわかった。と喜んで話してました。
今回はNHKや朝日新聞の取材も同時に入ったので、途中聞けてない所も多々あるので、また土曜日の再zoomで深めたいと思います。希望の時間がありましたご連絡ください。
下記からNHKのニュース動画が見れます。数日で消えてしまうのでお早めに。
外出自粛で在宅の生徒に学びを|NHK 福島県のニュース
https://www3.nhk.or.jp/l…/fukushima/20200426/6050009989.html
NHKも朝日新聞も取材しながら、zoomってこんなことできるの?これもすごい!と何度も横で呟いているのが面白かったです。
取材した記者が来週の日曜日は休みだから参加してみようかな?だって。笑
面白くなってきた。笑
今回のワークショップの中で出た質問と参加者の回答を紹介します。
Q1.コロナウイルスで自分の生活の何が変わったか。
〇高校生の意見
・外出できなくなった・家族の時間が増えた・家にいるのが当たり前になった・会話が減った・学校生活・強制帰国・自分の時間が増えた・友達と会えず寂しい・友人と会う機会がなくなった・趣味の時間が増えた・毎日予定がない・普通のことができなくなった・授業が映像授業になった・睡眠時間の増加・生活リズムの変化・勉強の仕方・運動量が減った・日常とは何かを考えるようになった
〇大学生の意見
・洗濯の回数が減った・食事・旅行計画がなくなった・ビデオ会議が増えた
〇社会人の意見
・趣味の時間が増えた・在宅の時間が増えた・子どもと過ごす時間の増加・外に出なくなった・仕事時間が短くなった・太った・勉強時間が増えた・就職活動がWebになった・会合がなくなった・シンプルなリズムになった・お金を使わなくなった・仕事環境が変わった
Q2.地方に若い人が定住するにはどうしたらいいか。
〇高校生の意見
・国の重要な機関を増やす・中央集権をゆるめる・農業へ投資する・娯楽施設を作る・地方大学の設備の向上・地方大学に特色ある学部を作る・暮らしやすさのアピール・現状の把握・企画作り・企業や商業施設の誘致・農業の大切さを伝える・地方で仕事ができるようにする・子どもを育てやすい環境作り
〇大学生の意見
・子どもを育てやすい政策・企業の誘致・交通の便を良くする
〇社会人の意見
・企業の誘致・仕事を増やす・自給自足(食糧+エネルギー)・バルビゾンを作る・テレワーク・雇用環境の整備・ネット環境の向上・公私の境をゆるやかにする・都市との差を縮小・給料増加・生産性向上
今回の参加者の感想を紹介します。
①中央大学国際情報学部1年 伊藤光雪
川又さん、小玉さん今日もありがとうございました!
とても楽しかったし、勉強になりました。
今日の川又さんのお話を通して、これまで思っていた再エネの問題点がいくつか解決されました。一方でまた別の問題点も発見することができました。
これまで需要と供給の面から再エネを考えたことがなかったので、この捉え方はこれから私自身の中で大切になると思います。西村さんの講演でもあった、利益を得る人に焦点を当てて考えることが重要なのだと知ることができました。
これまでの5回の講演を通して、他先進国と日本との差、特に市民性や若者世代の考え方の違いが浮き彫りにされているように思えました。そこがこれからの重大な課題であると思います。
若者として、これからも発信していきたいと思いました。
次回も楽しみにしています。
②Hanae Yokoo
今回も参加させて頂きましてありがとうございました。
アマゾンの環境問題と日本の鶏肉の消費の関係、自立分散型の社会、日本のエネルギー自給率、ソーラーシステムのコスト...自分達の生活に関連する事柄を意見交換&投票形式の展開で川又さんから興味深く伺う機会になりました。
福島ドイツ交流プロジェクトに参加させて頂いた娘からまたは報告会を機に再エネの話題に触れる機会が自分自身も増える中、関わる生徒たちが今回参加のみなさんのように関心を向け地球市民としての意識を持てるようになって欲しいと思います🌎
進行中にTV取材&オンエアもあり関心の高さも感じました
❣️
③宮崎大学大学院 森谷尚之
今回初めて参加いたしました。小玉さん、紹介していただきありがとうございました。
現在、私は大学院で太陽光発電関係の研究に取り組んでいるので今回のzoomでの講演はとても興味深いテーマでした。
日本のエネルギー自給率が低いことや、温室効果ガスの排出をなくすための政策があることは存じていましたが、川又さんのお話をお聞きして、再エネ100宣言の取り組みをはじめ、様々な再エネに関することを学ばせていただきました。
これまでは、「社会に活用、貢献していくために」という供給側の視点から研究活動や勉強をしてきましたが、自分自身が太陽光発電を使用する場合のことを深く考えてきたことがなかったので、再エネを導入することでどれくらい経済的なのか、需要側に立って考えることが出来たのは新たな発見になりました。
WEBでのワークショップ形式は初めてだったのですが、高校生から大人の方まで幅広い年代の方々と意見交換出来て、ステイホームが取りざたされている中とても有意義な時間でした。改めて、再エネの将来性を感じることが出来ました。今日のWEB講演を活力に、今後も研究活動頑張りたいと思います。
最後に、今回のNHKのニュースに自分の顔がオンエアされたのですが、その後、大学の後輩から「ニュースに出てましたよね?」と連絡がありました。笑 
今回に限らず、自分の活動や行動が周囲に伝わってもっと再エネに関心を持つ人が増えるように発信していきたいです。
④安積高校3年 渡部めぐ
エネルギーの話は何度聞いても難しくて、とっつきにくいというのが正直な感想ですが、私たちの未来を大きく左右するものであり、目を背けるのは間違っています。
そんな私のエネルギーについて勉強するモチベーションは、学校の先生がエネルギーに関して間違ったことを言ったらそれを正すことです。(自分でも、先生からすれば嫌な生徒である事は分かっています)
学校の授業でもさらっと再エネを勉強しましたが、そこで先生は「再エネはまだまだ天気に左右されて安定した供給は出来ないし、地震大国の日本には向いてない」と言ったのです。その時に、それは違う!と思いながらも頭の再エネの情報が点でしかなくて、結局異議を申すことができなくて悔しい思いをしました。その時に、色々な発電方法を組み合わせれば良いと言えたなら、、
その悔しさにより、もっとエネルギーを知りたいと思えたので、結果的には良かったですが。
確かに再エネ技術は日々改善、進化していて、数年前までは先生が言った情報が正しかったのかもしれませんが、
そのように日々変化していく事は、先生が生徒に教えるよりも、生徒と同じ目線で一緒に知って、何が良いのかを話し合う方がいいのではないかと思っています。
再エネは地球環境を良くする1つの手段です。今、学生の身分では再エネについては知る事や情報を発信する事しかできません。行動に移すことはできるかも知れないけど簡単ではありません。
でも、省エネなら何も使わずに今日からできると思いませんか?使用するエネルギーがエコになっても、石油製品の消費量がこのままでは地球環境は良くなりません。
私が大切だと思う事はエネルギーと省エネを同時に進めることです。水筒を持参したりコンビニで袋いりませんと言ったり、ラップを使わなかったり、本当に身近にできることが沢山あります。
受け身ではなく、能動的にエネルギー問題に関わっていきたいと改めて感じることができました。
川又さん、小玉さん、このような素敵な機会をありがとうございました

⑤会津ザベリオ1年 渡部まお
私は再エネについて、授業で習ったくらいの知識しかなく、あまり興味もありませんでした。ですが、川又さんの講話を聞いたり実際にシュミレーションをやったりして今まで以上に身近に感じることができました。さらに、ドイツの高校生の話を聞いて自分と同じくらいの年齢でも行動して、できることはあるんだと気付かされました。
また今回は、最年少だったのでワークショップで話し合ったことをまとめて発表しました。発表前には上手くできるか不安になり、終わってからはああ言えばよかった、こう言えばよかったなど考えました。でも、自分の言葉で伝えられたので経験できてよかったです。発表したことも上手くできなかったことも私にとって大きな一歩となりました。
私が成長できる機会を作ってくださりありがとうございました。
《 次回のSTAY HOME Project!は・・・ 》
次回は高校生から希望のあった差別などの社会問題で原発事故後の福島やコロナの差別、ヘイトスピーチなどと人権や道徳教育のあり方などを深めたいという声にこたえ、3年B組金八先生のモデルとしても取材を受けた事のある大東文化大学の渡辺教授です。
5月3日15:30〜ぜひ予定を開けといてください!
《 今回の視聴会のお知らせ 》
今回のSTAY HOME Project!の視聴会を5月2日(土)に行います。参加希望の方はNPO法人アースウォーカーズ代表小玉直也までご連絡お願いします。
《 マンスリーサポーター募集中 》
アースウォーカーズの活動は皆様のご協力があって成り立っています。そのため、アースウォーカーズの活動を継続的に支えてくださる方を募集しています。毎月1口500円から受け付けているのでアースウォーカーズの活動を支えたいなと思った方はぜひマンスリーサポーターの登録お願いします!
詳しくはこちら→http://earthwalkers.jp/pg621.html
 
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編集:白鷗大学教育学部3年 中村永遠

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