福島を伝え再生可能エネルギーを学ぶ 福島ドイツ高校生交流プロジェクトで、去年(2018年)の夏休みにドイツを訪問した高校生の報告会を、12月末に福岡と宮崎で開催しました。
福島の高校生たちが小学生の時に自ら体験した震災や原発事故の話や、ドイツで学んだ再エネや教育などについて報告をしました。
福岡では、12月25日に2回報告会をしました。
まず、10:30からグリーンコープさん協力の下、博多大博通ビルディング3階会議室で行いました。
高校生からは、まず、震災時に感じたことや福島について思う事、ドイツで感じたことに関して報告がありました。
震災直後は小学生だったが、家族で福島から愛知へ避難した。そこで、放射能は大丈夫なの?などと聞かれたほか、近所の人に冷たくされるなどの経験もした。
今も、帰還困難区域から避難した人のための県営住宅があるが、無機質な感じがする。
そして、今の福島でも、皆大丈夫と言う人もいれば、未だに不安にもう人もいる。
今後は、誤った知識で起こる誤解などを無くし、放射能がどこでどう危険なのかを、正しく知ってきちんと伝えられるようになりたい。
ドイツでは高校の物理で放射能について半年かけて学ぶ学校もある。
日本でも皆が教育の中で、もっと知識を得るべきだと思った。と言う報告がありました。
参加された方からも、多くの質疑や意見が出されました。
その中で、このプロジェクトが福島県教育委員会の補助事業でもあるので、行政の言う事には疑心暗鬼だった。
しかし、話を聞いて、福島を外へしっかり伝える事、若い高校生がドイツで再エネなどを学ぶことに対し、行政でも懸命に頑張っている方がいて、非常に素晴らしいと思った。
という感想も挙げられました。
報告会後、グリーンコープさんの組合員さんや職員さん、アースウォーカーズのスタッフや福島の高校生などが、グリーンコープさんの弁当を食べながら、福島への思い、報告会の感想、原発やエネルギーに関して自由に話しました。
その後、18:00から九州ろうきん労組さんの協力の下、ふくふくプラザ3階交流ひろばで行いました。
夕方の報告会には、福岡の高校生を始めとする学生さんも多く参加されていました。
福岡の高校生からは、「福島の高校生は冒頭に英語で自己紹介をし、初めから英語が流暢なのかと思っていた。しかし、そうではなく、ドイツでの短期間で自分から話しかけるなどして、現地で大きく成長されたことに感心した。自身も多くの事を学んでいき、英語などの勉強も頑張りたい。」
などの感想が次々に出されました。
報告会の後には、福岡の学生さんと福島の高校生の交流や座談の時間もあったほか、会場を後にして、福島の高校生は福岡の食事も堪能しました。
次の日26日の早朝に宮崎へ移動をし、10:00から宮崎市民プラザ4階大会議室で報告をしました。
宮崎での報告会も、グリーンコープさんに協力を頂いて開催でき、多くの方に参加いただきました。
本当にありがとうございました。
最後になりますが、震災から8年目となり、現役の高校生が語れる震災体験としては最後の世代となりつつあります。
そのような中でも、貴重な福島の高校生の声を沢山の方に聞いて頂き、意見交換ができる時間となったことを嬉しく思います。
今後も、アースウォーカーズのサポートを宜しくお願いします。
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