2018年8月14日火曜日

2018福島・ドイツ高校生交流プロジェクト10日目

ドイツプロジェクト10日目。


ドイツ・オルデンブルグの高校授業体験の2日目は、社会、ドイツ語(国語)、演劇、情報、そして物理などを体験しました。


福島の高校生たちが衝撃を受けたことは、社会の授業では新聞を読み解くことです。


先生が配った数ヶ月前の過去の新聞を使い、これが報道された時は正しいと思われていたのに、今となってはフェイクニュース(嘘の情報)だったニュースを見つける作業でした。


日本では、今の新聞をどう読み解くか?はよく耳にするが、小玉代表も本当に驚きました。


情報が間違っていた時は民主主義の根幹を揺るがす可能性もあるから、一つ一つの情報に振り回されず真実を見極める力をつける必要があるようです。


また、LCC格安航空会社の事故についての話題になったら、安くて多くの人が利用しやすい航空会社だが、ここ数年フライト回数が大幅に増えたことにより、CO2の排出量が必要以上に増えている。


便利さの追求だけでなく、安全とともに地球環境に配慮した生き方を私たちは選ぶ必要があるなど議論が発展し、本当に面白かったです。


ドイツ語の授業では、冒頭、福島の高校生たちが英語で自分の震災体験などをスピーチし、質疑応答などを行ないました。


内容に触れると長くなるので、ここでは割愛するが、オーディエンスではクラスの全員が福島に行くのは怖い。住むべきではないのではないか?と思っていた高校生たちがいました。


しかし、授業の最後で怖いという高校生は3人で、他の高校生は全員、福島に行ってみたい。福島はとても広くて放射能の影響を受けていない地域もあることを知れた。などドイツの高校生たちの変化を感じていました。


例えとして適切かわからないが、日本で北朝鮮は怖いというイメージが先行した時、そこの情報を受け入れる際に壁を感じながら聞いてしまいます。


ドイツの高校生たちの他者を受け入れ理解しようとする感性が、高校生同士の交流を通じて垣間見た気がしました。


さて、一緒に同行した高遠菜穂子さんが興奮してめっちゃ面白かったという内容は、後日に菜穂子さんからレポートしてもらうので、全員で参加した物理の授業に触れます。


ニーダザクセン州では高校の授業で全員が半年間放射能について学ぶそうです。


線量計を持ち、放射性物質の測定をしながら学ぶそうです。


先生の実演を交えながらの授業は、むしろ座学とは程遠い、知識を学ぶというより、考えて放射能について考える授業でした。


福島の高校生は口々に、日本でも物理をこんな授業をしてくれたら、もっと魅力を感じるのに。。。と本音がポロリと漏れました。


この日最後の授業は日本語の授業でした。ひらがなだけでなく、漢字の勉強もするそうです。


残念なことに、ひらがなの書き順が福島の高校生たちも間違えました。
みなさん、「も」と「よ」横線が先か縦が先か、迷っていました。


そんな授業が終わり、同じ日本語の教室で独日協会オルデンブルグの方々が中心となって集まり、高校生たちのスピーチの時間になりました。


ドイツの高校生たちやホストファミリーも参加する中、英語でのスピーチで福島を伝えました。


徐々にレベルアップしていく高校生たちのスピーチに思わず涙が溢れました。


質疑の時間も多彩な質問が寄せられ、とてもいい時間となりました。


その後、独日協会の方の家で、実際エネルギーを自立させている家を訪問しました。


太陽光発電だけでなく、地下にも温水効果で家の暖房を設置している施設など、話が尽きませんでした。


ヨッシーの誕生祝いということもあり、とても盛り上がりました。

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