2018年4月4日水曜日

福島の中学生ケアンズプロジェクトを終えて

福島の中学生オーストラリアケアンズプロジェクトが今年も終わりました。
さて、プロジェクトは終了しましたが、3日の福島での帰国後報告会で福島の中学生が話した、ケアンズで感じたことなどの感想を紹介します。




野田純伶
 オーストラリア人のホストファミリーで、最初は、英語がよくわからず黙っていることが多かったです。でも文法は、きちんとしてないけれど、単語並べて自分から話しかけてみたら伝わって、やってみれば出来ること多いんだということを学びました。
  一番印象に残ったのは、ウランの話です。福島の原発の燃料がオーストラリアのウランだったことを初めて知りました。 7年たって風化してきて、福島の原発事故のこと、日本では忘れられているのに、アボリジ二の人たちは今も覚えていてくれて、心を痛めているということ、自分のことでないのにすごいと思いました。
 また福島では、山を切り開いて、木を切って、太陽光エネルギー発電を開発しようとしているところを見ました。自然エネルギーを取り入れるのはいいが、自然を破壊してしまうのは違うと思いました。自然を破壊することなく、再生可能エネルギーを取り入れていくことが大切だと思います。
  オーストラリアで学んだこと、福島や日本で伝えていきたいです。




久下菫
 歴史のお話会で、日本とオーストラリアの戦争の見方を教えてもらいました。太平洋戦争というと、日本では、日本とアメリカが戦ったと習ってきたが、太平洋戦争をオーストラリア人からみると日本と戦ったと思っている。日本が、オーストラリアに64回も空爆を落としていたことを知りました。日本では、日本が被害を受けたニュースしかしないけれど、オーストラリアにとっては日本から国を守るための戦争であったこと。日本では知られていないこと。自分達がやったことを、知らないのは残念だと思いました。
 歴史を学んで、失敗を繰り返さず、次世代に伝えていくために表と裏、色々な方向から一つの事実を見つめていくことが大切だと思いました。そして今後の生活に生かしていきます。一つだけでなく、視野を広くもって色々な可能性を見るのが大切。
 私は内気なところがあって、人前で話すのは苦手だったのですが、ケアンズに来て、たくさんの刺激を受け、自分の意見をはっきり言えるようになりました。スピーチの機会がたくさんあり、みんなちゃんと受け止めてくれて、うまくいかなくても絵を描いて説明したり、福島のことを伝えることが出来たと思います。完璧でなくても、自分の気持ち伝えることが大切だと思いました。
 たくさん支援してくれている人の感謝を忘れずに、生活に生かしていきたいです。ありがとうございました。




久田幸輝
 ケアンズに行くまで、福島の原発の問題は、福島のもので、福島の人ががんばらないといけないと思っていました。ケアンズに来てたくさんの人に会って、一生懸命話を聞いてくれて、遠方の人も心配してくれていることに勇気をもらいました。福島だけの問題としてでなく、たくさんの人と力をあわせてやっていくことなんだと思いました。
  これまで自分は、沖縄の基地問題なども他人事にしてきていたけれど、ケアンズに来て、そういったことを他人事にしてはいけないと思いました。勇気をもらいました。本当にありがとうございました。




野村美月
 今回初めての海外でした。世界から見た日本はとても小さいということが分かりました。
 海外では、日本語が通じなくてみんな当たり前に英語を話しています。いつも当たり前に使っている日本語も、日本の一歩外にでたらまったく使えなくて、最初は、英語が全然わからなくて、ホストファミリーの方がグーグルを使って調べてくれて、話すことができました。3−4日後には、グーグルを使わないで自分から話せたことがとても嬉しかったです。
 また一番印象に残っているのがグレートバリアリーフです。私は海に行ったのが初めてだったのですが、フランクランド島はすごい綺麗で世界遺産にも認定されていて、Finding Nemoの世界に入って本当に楽しかったです!ありがとうございました。
 招待くだった方、寄付くださった方のご支援に感謝しきれません。本当にありがとうございました。




福田茉央
 ケアンズに来て事実は一つではない。ということを学びました。ターザンカフェでのまささんとの出会いが印象的でした。たくさん苦労してきたまささんが夢をあきらめないで。というのはとても説得力がありました。
 ケアンズに来て自分の中で何かが大きく変わりました。その何かについて、今はまだ詳しく説明することはできないのですが、これから時間をかけて、その何かが分かると思います。見ていてください。
 たくさんの方に支えられてケアンズに行くことが出来ました。そのことに感謝して、責任もってケアンズで学んだことを日本の皆さんに届けたいです。




佐川美桜
 ケアンズで、価値観や物の見方が変わりました。マランダファームのたかさんのお話にあって、紙は、植物でできていて、私達が使っている紙をつくるのに、木が伐採されて使われていることを知りました。紙を無駄にしてはいけないと思いました。
 パロネラパークでは、ホゼパロネラさんのお城を持つ夢に向かってあきらめなかったことに感動して、努力して、ダンサーになるという自分の夢叶うように努力したいです。
 パロネラパークの噴水のところに水力発電があったり、自分の手でお城を作っていたのが印象に残っています。ありがとうございました!




丸山虹
 英語は全然できなかったけど、伝えようという気持ちがあれば伝わるということがわかりました。
 また福島に住みたいという人が半分もいないということが分かりました。福島のこともっと伝えていきたいと思いました。
 ケアンズに行ってよかったことは、学校で子ども達が自分の意見をしっかり持っていて、たくさん話しかけてくれたことが嬉しかったです。見えないところで、たくさんの方がご寄付くださってケアンズに行けたことがとても嬉しいです。
 最初は、福島のことを人前で話すなんて。。。と思っていましたが、毎日スピーチしていたらだんだん楽しくなって、もっと福島のこと話したいと思うようになれたのも成長したなと思いました。ありがとうございました。




武田和奏
 外国の方に初めてスピーチすることになった時、言葉が出てこなくてうまくいかない。その後のトークが続かない。を繰り返していて、英語でも日本語でもちゃんとしたこと言わなきゃ。とか色々考えちゃって、なかなか手をあげられませんでした。
 今は、ケアンズに行く前より自分の意見を短くても言えるようになりました。英語でもちゃんとした文法でなくても、身振り手振りでも聞いてくれて嬉しかったです。
 ケアンズでは毎日色々な人に会って、話を聞いてこちらも話をすることがたくさんありました。シェアしていく中で、共通して学んだこと、色々な人の考え方一つの物事を、自分の意見だけを見るのではなく、色々な方向から物事を見ること。色々な人の意見を聞いてみること。これは、これまで自分の中になかった考えで、視野が広がりました。ありがとうございました。





最後に、このプロジェクトでは、ケアンズのスマイルウィズキッズさんが寄付を集めて下さり、中学生たちの渡航費や現地の受け入れなどをサポートして下さっていました。
今回も協力いただき、本当にありがとうございました。

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