2020年5月10日日曜日

第7回 STAY HOME Project! 戦後75年を振り返り加害国としてドイツと日本を振り返る!そしてコロナは?

今回のスピーカーは、ふくもと まさお さんです。
素晴らしい未来を切り開くために大事なことは、過去の失敗を学び繰り返さないように活かす事だと感じた。
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ドイツはナチスドイツの反省を学校の現場で繰り返し繰り返し学び、人としてどう生きるのかが深まっている。

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今、難民の問題でも原発事故の問題でも、そしてコロナの問題でも自国の問題だけでなく、困った人や他国に手を差し伸べる国民と社会と政治がいい関係を築いている。
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一方、日本では過去の戦争の加害国として学び深める機会は少なく、高校生たちに聞いてもセンター試験に出ないからと、A級戦犯も加害の歴史も語れない。
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歴史というのは試験のために学ぶのではなく、これまでの歴史のいいところは取り入れ、失敗は繰り返さないよう学ぶが大事なのに、残念ながら日本では歴史で近代史を学んでいる高校生がほとんどいない。
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これは、致命的だと痛感した。
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原発事故も事故の原因やどうやったら防げたかなどを学ぶというより、風評被害を払拭して福島産をひろげるという、経済をどうするか?コロナでも同じ対応が見られる。
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本当に残念で残念で変えていきたい!そう強く思った。
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今日は3月から休業状態のライブハウスから密にならない約80人の参加ありがとうございました。

参加者の感想
Hanae Yokoo
2018福島ドイツ交流プロジェクトに娘が参加させて頂き、ふくもとさんとBerlinでのスタディーツアーの様子などを拝見し戦争の跡、Berlinの壁を巡り、そこでのお話も全て衝撃であり、そして今回のStay Home企画で自身もお話を伺う機会を頂き感謝致します。
ドイツの戦争についての向き合い方、若者たちにも繋がっている事、強制収容所でのボランティア活動の実施など。
収容所からの生還された方との分かち合いに留まらず、鉄格子草むしり。日本では平和教育として広島、長崎、沖縄へ訪問する機会があっても追悼、資料館訪問と被曝者、生館者のお話を聞くという形が多いと思いますのでドイツの取り組みはより深く討論&行動することまで...深い!福島の白河市にはアウシュヴィッツ平和資料館があります。コロナ収束後また訪問し、館長さんにも今日の話題をシェアしたいです。平和🕊を祈りつつ出来ることから考え、周りと分かち合いたいです。ありがとうございました

Sato Taimama
ふくもとさん、小玉さん、ありがとうございました。
今回は主人と一緒に観させていただきました。
共通して思ったのは、ドイツは過去から学ぶことができているのに、日本は過去に蓋して今の自分たちとは関係ないことのように振る舞っているということでした。戦争の悲惨な映像を流しても、「あの時代に生まれなくてよかった」と思わせるだけで、自分達があのようになる可能性は微塵も感じていない、自分ごととして一切教育しないということに怖さを感じました。
これは、戦争だけでなく、原発事故の捉え方、コロナ対策の地方分権など、全てに繋がっていることだったんですね。
過去の失敗がなぜ起きたのか冷静に分析し、それを認め、今に生かすこと。この大事さを改めて認識しました。

渡部 めぐ
ふくもとさん、貴重なお話をありがとうございました。
印象的だったのは、”Ihr seit nicht verantwortlich für das, was geschah. Aber dass es nicht wieder geschieht, dafür schon.” という言葉です。過去に起こったことに責任はないが、これから起こることは君たち(私たち)の責任であるという意味です。
今の日本が”平和”(何が平和なのかにもよる)であるとすると、その平和であることに安住して、平和を構築するという行動を怠っていると感じました。実際、日本政府が戦争に加担しているという見方も明らかにできるのに、そこから目を背けていると思います。
「目を背ける」というのを、意識的にしている人はあまりいないかもしれませんが、それがさらにタチを悪くしています。教育やマスコミの情報を鵜呑みにするからです。教科書に載っていることが本当に全てなのか、意図的に削除されている情報、相手側(他方面)からの情報、言葉のトリックが無いかどうか、それを常に疑い、情報を論理的に、そしてフェアに理解しようとする態度が私たちには求められていると改めて感じました。
とは言っても、教科書に書いてあることが本当かと疑う高校生は稀でしょう。そんなこと入試では問われませんから。どうすれば良いのか、正直全くわかりません。誰か良い案ありませんか?笑
こうやってほぼ毎週日曜日、日本の教育を疑い、あー、もう何してるの日本の大人は。と思い、学校行きたくない、でも行かなきゃこれを変えられないというジレンマに挟まれます。
更に、学校教育が全てで無いのは十分理解していますが、国にとって都合の良い教育しか受けてない私たちが選挙に行かない、今の若者は政治に無関心だと言われても、あなたたちが作り上げた現日本社会だろ。と言いたくなります。
過去の事実を一部しか知らない私たちが、将来起こることの責任を背負うのはあまりに重荷だなとぶっちゃけ思いましたが、
このネット社会を味方に、海外の人と一緒に考えたり、情報を自分で掴まなきゃ。そして、平和とは何かを考え、そのために行動を起こさなきゃ。
私たちが”無責任な大人”になって、日本の悪化を更に加速させてしまうので。あっ、あと、日本出身って誇りを持って言いたいので。
ドイツと日本の教育を比べると、高校生としては絶望します。
でも、このろ過された教育に気づいた私は成長するチャンスを手に入れたのだと思います。自分からろ紙に残った情報を掴むスキルと、様々な立場の人と話し合う中で見出すであろう答えの重要性を、今全身全霊で感じられているからです。
このパッションは、皮肉にもこの教育制度だから得られるものなのかもしれません。笑
なんとまとめたら良いのか分かりませんが。
恐怖は無知から生まれるものだと思います。そして、恐怖により、人は人を傷つけます。誰かを傷つけたところで安心できるわけでは無いのに。
ありきたりなことしか書けない自分が情けないですが、もっと事実に目を向け、能動的に知ることを大切にするべきだし、その知を共有すべきだと思いました。

尾山 郁人
貴重なご講演をありがとうございました。
日本の世界史の授業はディスカッションとか皆無です。猿人の400万年前から現代まで2年間かけて暗記し続ける。記憶力はAIには勝てないにも関わらず。受験というフィルターがかかると、基準は、語句を誤字なく書けるか、年号を覚えているか。一つ一つの出来事が、記号化しています。単語は覚えていても、理解ができてなければ、何も発展性がありません。ふくもとさんが、過去の失敗を今の生活に埋め込むことができるかが重要だとおっしゃっていたのが心に残りました。ドイツでは記憶文化と呼ばれるようなものに対する意識が、日本では非常に希薄であることは、東日本大震災を例にしても強く感じます。不都合なこと、向き合うことが辛いようなことを話題にすることがタブーとされるような空気は、歴史に向き合えていない教育方針も根強く関わっているように思います。
日本の詰め込み式の学習を問題点に指摘されていましたが、〇×はっきりする問題ばかり取り扱う教科書の問題もあるように思いました。白黒はっきりする問題なんか本当にわずかで、答えは一つじゃないってことを学ぶ場でないと、この先必要とされない気がします。大学の遠隔授業も始まっていますが、一方通行の配信が多く、中高の時よりも受身感が強いです。初参加した、志葉玲さんの回の講演で、「子供の教育は大人の責任」という言葉に出会いました。そろそろ、カテゴリ的には大人側に属するのかな。今の自分には、責任を担えるなんて言えません。
ドイツでも、1960年初めまでホロコーストの実態が国民に知られていなかったと知りました。そこから、どのようにして「過去」から学ぶことができるようになったか、自分でも調べてみようと思います。

Ito Miyu
遅くなりました!今回もありがとうございました。
今回の講演では特にふくもとさんが、“対話”という言葉を大切にしてらっしゃることがひしひしと感じました。青年国際交流の写真で、戦争経験者の方と学生たちが、一対一で向き合っている姿が印象的でした。
私たちは生まれた時から民主主義国家だったので、民主主義が当たり前に備わっているように思えますが、よく考えてみるとそんなはずもなく、民主主義は“育てられるもの”ということに気づかされました。
過去のことには責任はないけど、これからのことには責任はある。という言葉はまさに、民主主義のブラッシュアップの必要性を物語っているように思えました。選挙から還元していけるといいですね。
今回ブレイクアウトルームでは特に熱い議論ができたなぁと思います。20分に延長されていてよかったです。ドイツも戦後、すぐには過去のことが語られなかったということは初めて知りました。同時にそれに抗って真実を公表するために奮闘した人々がいたことも知りました。また震災について、私が今後行なっていくべきことのヒントが見つかったように思えました。


渡部 まお
今回ふくもとさんの話を聞いて、戦争に負けた日本だけど加害者の意識も持ってないといけないという事を学びました。もちろん被害者でもあるけど、違う面から見たら加害者で、それを意識するだけでこれから先どうしていくべきかを考えることができるようになるという話が印象的でした。グループディスカッションでは、ドイツと日本で意識の違いが今回のコロナ対策にもつながっているという話や被害者、加害者だけでなく抵抗した人を含む3つの立場を考える必要があるという意見を聞くことができました。
私はこれまでに戦争の被害国だ、加害国だなどは考えたこともなく、ただ昔の出来事だとしか思っていませんでした。でも、ふくもとさんの話とグループの方たちの話を聞いて、これからの自分のありかたも大切なんだと考えさせられました。また、話の中にもあった“対話”は自分と違う意見に触れることができ、バージョンアップにもつながるので、少しずつでも人見知りを克服して成長していきたいです。
ありがとうございました遅くなりました。
今回ふくもとさんの話を聞いて、戦争に負けた日本だけど加害者の意識も持ってないといけないという事を学びました。もちろん被害者でもあるけど、違う面から見たら加害者で、それを意識するだけでこれから先どうしていくべきかを考えることができるようになるという話が印象的でした。グループディスカッションでは、ドイツと日本で意識の違いが今回のコロナ対策にもつながっているという話や被害者、加害者だけでなく抵抗した人を含む3つの立場を考える必要があるという意見を聞くことができました。
私はこれまでに戦争の被害国だ、加害国だなどは考えたこともなく、ただ昔の出来事だとしか思っていませんでした。でも、ふくもとさんの話とグループの方たちの話を聞いて、これからの自分のありかたも大切なんだと考えさせられました。また、話の中にもあった“対話”は自分と違う意見に触れることができ、バージョンアップにもつながるので、少しずつでも人見知りを克服して成長していきたいです。
ありがとうございました

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編集:宮崎大学農学部森林緑地環境科学科2年 相原直生

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