小園です。
朝6時起床
朝はカップラーメン。宿泊所も今日で見納めだ。
今日もセンターまで西さんに送ってもらった。しかし、西さん腹の調子が悪いらしく、コンビニに2件立ち寄った。ここらのコンビニは人があまり住んでないだろうに、ボランティアの人が客のメインターゲットなのだろうか。
今日はあいにくの雨。むしろ大雨。
しかし南相馬ボランティアセンターは他と違って休まず営業するらしい。すばらしい。
なのでカッパを借り始まるのを待った。
今日は畑の草刈り班に入った。15名ほどである。作業場は原発から近い地域らしいが、雨のため線量は低かった。着くと、広大な畑に背高い草が生い茂っていた。近くには、畑の持ち主と思われる民家があったが不在のようだ。この辺りは、海の近くだが、すこし高台なので津波の被害はなかったみたいだ。
まず、着いたら黙祷した。
そして作業にうつる。草刈り機を使える人は、畑の草を刈ってくれ。使えない人は、草刈り機では出来ないブロックの近く草取りをしてくれ。と言われ、迷わず草取りを始めた。
広範囲なので、今日は黙々と草をとる。アスファルト道路から生えた草を根っこから取るのはなかなか苦戦した。
一時間ほどしたら、センター長から『頑張ってるな!少年っ!!怪我だけはするなよ!ガハハ』と激励の言葉を頂いた。そして、草刈り機が余っていたので、軽い講習会の後、草刈り作業を始めた。
実際にしてみて分かるが、草によって角度や回転数を変えないと目ずまりを起こしやすいことが分かった。
大体の人はここでの活動で初めて草刈り機を扱っているみたいだったが、上手い人が多くて驚いた。
昼まで草刈りを行ったら、私と西さんの活動は終わりだ。西さんが用事があって帰るからだ。そして、私も福島市まで送ってくれるということなので、一緒に帰ることにしていた。
昼からも活動される皆さんに頑張ってください!また会いましょう!と伝え、借りていた道具を返しにボランティアセンターに向かった。
ここで問題が生じた。
センター長にボランティア活動報告書を貰ってなかったのである。これがないと学校に申請書が出せない。仕方がないので、西さんに送ってもらうのを諦め、外出しているセンター長の帰りを待つことにした。
ここでの活動でずっとお世話になった西さんは、『ここで会ったのも何かの縁だ!』といって南相馬市ボランティアセンターオリジナルTシャツをプレゼントしてくださった。感謝感激である。
西さんにお別れとお礼の言葉を言い、お見送りをした。そこからは、センター長の帰りを待った。しかし、全然帰ってくる気配がない。
退屈そうに待っていると、藤さんがセンターに道具を取りに着た。『どないしたん?暇してるん?せやったら、昨日の作業場のな、裏庭がまだ草刈り終わってないねん。手伝いーや。』
私は再びカッパを着て、昨日の工場へ向かった。すでに草刈りは終わっており、トン袋に草をつめた。作業は一時間ほどで終わり、工場は完璧にきれいになった。
この工場での作業が終わると、次の活動場所へ向かった。今度は小さな畑の草刈りだった。依頼者は老夫婦で、以前は田んぼをしていたが、もう一度田んぼを作る元気はない。せめて自分たちぶんの野菜だけでも作りたいので畑を復活させたいとのことだった。
津波の話も聞いた。黒い水がものすごいスピードで押し寄せてきた。津波から逃げようとする車も飲み込まれていた。泥で真っ黒になりながら唯一助けることが出来た女性に『車にまだ人がいるんです!』と言われたが、津波はすぐそこまで来ており、他の人を助けることは出来なかったのが悔しい。とおっしゃっていた。
人助けという素晴らしいことをしたが、見捨ててしまった人を悔いている複雑な心境のようだった。
その老夫婦の畑の草刈りを4時まで行い、その日の作業は終了した。
そしてセンターに帰り、無事にセンター長から活動報告書をもらうことができ、帰ろうとしたが、バス停(車で15分くらいかかる)までの足がない。
そこにたまたま通りかかった谷さん(仮名)が、声をかけてくださり、バス停まで送っていただいた。
今回のボランティアでは、本当に沢山のかたに助けてもらった。本当に感謝します!
そして、バスに乗り、私は福島市へと向かった。
明日は福島大学ボランティアセンターが行っている仮説住宅利用者への足湯ボランティアを行う。そのために、福島大学の神くんの家に前泊させていただくのである。彼は、前回の宮崎に来んねキャンプで知り合ったナイスガイだ。
福島市に着くと、神くんが迎えに来てくれた。そして、近くでボランティア関係の人と飲んでいるらしく混ぜていただくことになった。
飲み屋にいたのは、福島大学ボランティアセンターから神くん、ぎゃらくん、つねくん、広島大学からいっくん、のりぴー、あと、コリアンとゆー人がいた。よくわからないメンバーだったが、福島の現状について話し合う良い機会だった。
その日は電車で神くんの家に帰り、早めに寝た。翌日の足湯ボランティアが楽しみだったのを覚えている。
つづく。
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